宮崎空港グルメ・シリーズ、往年の名作「宮崎空港ではガンジスカレーを食すべし」に続き、先月は「宮崎ブーゲンビリア空港では、五ヶ瀬特ホル丼もいいぞ!」をお届けしたところですが、宮崎空港ビルがまたまた何やらビッグチャレンジを仕掛けてきたとの情報が入ったので、早速、取材に行ってきました。
その場所は、3階にある「レストラン コスモス」。
和・洋・中の食事から軽食、喫茶まで幅広いメニューを揃えており、窓側の席からは滑走路を一望でき、いろいろな飛行機の離発着見ながら食事ができるのが嬉しい。
なんと言っても、ガンジスカレーを使った「黒豚カツカレー」が食べられるレストランとしてご紹介してきましたが、同じカレーでも今度は「噂の宮崎プリンスカレー」らしい。
入口にある大きなサインボードで絶賛アピール中!
一番下にある値段が見えるかな?
2,300円だよ。2,300円!
取材で自腹切るにはちょっと躊躇する値段だよね。
しかしこれもテゲツー!読者のため。躊躇している場合ではない。
躊躇を振り払い、期待に胸を膨らませて中に入ったら、残念ながら窓際のテーブル席は埋まっていて座れず、中央のテーブル席へ。
メニューを見るまでもなく、
「プリンスカレーください。それとひでじビールを!」
と高らかにオーダー。
「お姉さん、これまでプリンスカレーをオーダーした人が何人いましたか?
まさか私が初めてってことはないですよね?」
なんて聞きたかったけど、胸のネームプレートに「実習生」って入ってたので、困らせたら悪いなと思って踏みとどまりました。
ここ「レストラン コスモス」は、丁寧に料理しているので、注文してから料理が出てくるまで少々時間がかかる。
なので、ビールも一気に飲んでしまわないで、ゆったりとした気分でちびりちびりと飲みながら待つのがよろしい。
そしてビールをほとんど飲み干した頃、しずしずと大きなトレイが運ばれてきました。
「お待たせしました。」
と目の前に置かれたのがこのセット。
どうです、この見た目の麗しさ。
皿に盛られた白飯の上には、宮崎産の旬の野菜が並んでいる。
右から、
トマト、
黄パプリカ、
ナス、
スイートコーン、
アスパラ、
赤パプリカ、
エリンギ、
日向カボチャ。
いずれもそれぞれ適度に火が通されていて、野菜の下にフライドオニオンも隠れている。
フォークやスプーンなどのカトラリーもちょっとスペシャル。
銀の輝きが美しい。
サラダには、2種類のドレッシング。
いずれも宮崎特産の日向夏と金柑を使った料理人の手作りドレッシングらしい。
2種類を混ぜても良し、どちらか単独でも良し。
今回は、日向夏のドレッシングでいただきました。
カレーは、最初からかかっているのではなく、ソースポットに入って供される。
白い筋は生クリームですね。
それでは、カレーをソースポットからドボドボとライスにかけます。
少しずつかけながら上品に食べるのもありでしょうが、カレーが残ったりするのはもったいないので、ここは迷わず全部を注ぎきります。
カレーの海が押し寄せる先には、七色に輝く野菜たち。
早速カレーを口に含むと、トマトベースのリッチで優しい甘さを感じつつも、スパイシーな刺激が押し寄せる。
そのスパイシーさは、ストレートな辛さとは違い、複雑に鼻腔と口腔をくすぐり、喉へと降りていく。
美味い!
添えられた8種類の野菜の味を引き立てるように、強すぎず弱すぎず、絶妙に計算された味に仕上げられている。
「プリンスカレー」は、宮崎の野菜を味わい尽くすための贅沢なカレーなのですね。
ここから一気呵成に食べ尽くして陶然としておりました。
カレー食べ終わって安心していたら、
「デザートお持ちしました。」
という声が。
届けられたのは、今が旬の完熟マンゴーの1/8カットに、マンゴーの載ったブラマンジェという、豪華のデザート。
このブラマンジェの中には、甘く煮た佐土原ナスが隠れている。
やっぱり、この時期の宮崎と言えば、「完熟マンゴー」だよね。
今年の初マンゴーがこういう形で訪れようとは。
ごちそうさまでした!。
「噂の宮崎プリンスカレー」は季節限定ということなので、支払いの際にレジで、いつまで提供の予定なのか聞いてみましたが、未定とのこと。
察するに、完熟マンゴーのある季節だけなのかもしれません。
となると、遅くとも8月中旬頃まで。
さあ、今シーズンの提供が終わる前に、宮崎ブーゲンビリア空港へ急げ!