2014年12月10日(水)、宮崎市高松町に生産者による野菜のためのレストラン「Farmhouse Kitchen Hachisanichi 八三壱」がオープンしたので、正式オープン前日にお話を伺いに行ってきました。
「八三壱」の運営母体は、合同会社コオリファーム(国富町・郡康貴代表)。
コオリファームと言えば、宮崎市江平の新鮮野菜直売所「みやざき感動市場」の運営もてがけています。
店の奥の壁には、感動市場に連携する生産者達のモノクロ写真パネルが飾られています。なかなか渋いですね。
一番手前の写真が代表の郡さん。国富町のピーマン農家です。その右から大根農家の三輪さん、キュウリ・さららピーマン農家の栗原さん、トマト農家の竹林さん、ニラ農家の綾さんの5人が中心メンバ-。
そして、彼らのブランディング、デザインを支援しているのが、ティーエヌエー・インターネット・ソリューションズ株式会社(宮崎市・竹原英男代表取締役)。
これまでこの両者は共同で、「芸術農菜プロジェクト」等の活動を通して、野菜のブランディング、商品開発、首都圏への販路拡大など、生産者の地位向上と野菜の価値創造を目指してきたそうです。
ティーエヌエーの竹原さんの言葉を借りれば、
「野菜を野菜売り場以外で売りたい。宮崎の野菜をどうお土産として持って帰ってもらうか。野菜だけではなくて、農家の知識や技術が売れないか。そんなことを考えながら1年間活動してきた。」
のだとか。
そして、さらに活動の場を広げ、野菜を育てる生産者、野菜を料理するシェフ、野菜を食べる消費者といった人々が集うことのできるプラットフォーム、提案型のレストランとして、この「Farmhouse Kitchen Hachisanichi 八三壱」をオープンすることになったとのこと。
竹原さんは言います。
「みやざき感動市場の2階でぬか漬け教室があった時、キムラ漬物工業の木村さんに、たくわんに黒胡椒とオリーブオイルをかける食べ方を教えてもらって感動的に美味かった。
郡さんの作るピーマンの肉詰めは、肉とピーマンを一緒に焼くのではなく、焼いた挽肉と生のピーマンの組み合わせだけど、これが感動的に美味い。
ピーマンを縦に切るか、横に輪切りにするかで味が違うんですよ。
野菜の本当の味、野菜の食べ方は農家が知っていて、農家の食べる野菜料理は実に美味しい。
その食べ方、農家メシを食べられるレストランにしたい。」
と。
そして、正式オープン前にも関わらず出していただいた料理がこちら。
宮崎野菜のチーズフォンデュ風。
サーモンのカルパッチョと薬味サラダ。
栗山農産の豚ハラミ串焼き。
いやー、いずれも素材の良さが活かされた品ばかり。
そしてこの日は、美郷町渡川の山師・今西猛さんが採れたての原木椎茸と駒打ちした原木を持って開店祝いに来られてましたが、早速その原木椎茸を使った料理も出てきましたよ。
原木椎茸と地鶏のアヒージョ。
肉厚の立派な椎茸に旨味たっぷりの地鶏の組み合わせ、もう反則技とも言えそうなくらいの美味さ。
当面この店の運営の中心となるのが、マネージャーの松本真哉さん(左)とスタッフの黒木さゆみさん(右)。
松本さんは料理も手がけます。ごちそうさまでした!。
今後、「八三壱」では、県内外の有名シェフとコラボしてシェフが監修したメニューを提供したり、シェフや生産者のトークショー、試食イベントなどを積極的に行っていきたいとのこと。
詳しい情報は、「八三壱」のFacebookページで告知されるはずなので、要チェック!。
また、宮崎野菜の直売や、生産者と連動して収穫体験ツアーやシェフ・バイヤー等の視察の受け入れなど、ビジネス目線で農業を捉え、格好良く野菜を売っていくために様々な活動を行っていきたいとのことで、一緒に活動していけるとんがった生産者、協働できるシェフなどを絶賛募集中!。
興味ある方は、松本マネージャーにご連絡を!!。
【八三壱】
住所:〒880-0003 宮崎市高松町2-3
電話:0985-71-0210
営業時間:18:00~24:00(Lo: 23:00)
定休日:日曜日
駐車場:なし
客席数:25席
【追記 2016/12/11】
大人気の八参壱は、物件の契約終了につき、惜しまれながら閉店いたしました。
またどこかで、この美味しい野菜たちを直に味わえるお店がオープンすることを願っています。