寄稿者:ララライアン普段は宅建業者。古民家・レトロ物件からデザイナーズなんかの、クセがすごい物件を追い求める「クセ物件Digger」として奮闘しております。ギリギリ昭和生まれ。 宮崎市街地から車で約1時間半。 国道10号線を北上、日向市に入って4.5kmほど進んだら美々津交差点を右折。 だいたいこのあたり。 すると、突如! 江戸時代の面影を残したまちなみに出会えます。 江戸時代の町屋がつづく。美々津、そこはスロウなまち 日向市美々津町には、「重要伝統的建造物群保存地区(以下、伝建地区)」という、文化庁が全国で選定しているエリアがあります。 読んで字のごとく、「歴史的に重要だから、建物や景観を守っていきましょうねー!」というエリアです。 美々津の伝建地区で守られているのは、江戸時代後期〜明治時代の町屋たち。 ひと度足を踏み入れると、古民家のまちなみにタイムスリップした気分に!こんなにゆったりした気持ちになるのは、きっと日本人のDNAに埋め込まれた何かがナニカしているからでしょう。 今日は、そんな美々津町に訪れたら、ぜひとも見ていただきたいポイントを3つお伝えします。 その1:関西の様式と独自のスタイルでつくられた建物を見るべし もともと美々津は、美々津港を拠点とした関西との交易で栄えた港町。 だから、町屋の建築様式も京都や大阪のもの! しかも建てたのは港町らしく船大工さんたち。 水の浸入を許さない造船の技術が、建物にも生かされているんですねー。 そして、軒先には波を形どった「マツラ」、縁側の替わりに備え付けられている折りたたみ式の椅子「バンコ」なんかは、美々津ならではだそう。 うーん...奥が深い! その2:「神武天皇お船出の地」を見るべし 実は美々津、神武天皇が東征をした際のお船出の地と言われているんです。 立磐神社の境内には、神武天皇が腰かけたとされる「お腰掛岩」がご神体として祀られています。 一見の価値あり! その3:古民家を活用したカフェでゆったり過ごすべし 築100年を越えるような古民家をリノベして、カフェやギャラリーとして転用しているお店も点在します。 こんな味わい深いカフェでお茶していたら時間を忘れちゃいそう。。。 昨年12月には、まちなみ保存地区内のお寺の本堂で映画を上映する「美々津まちなみ映画祭2016」が開催されました。 今後も新しい美々津の名物として続いていくかも?! 美々津を知らなかった方! 知ってたけどスルーしてた方! 風情があって、どこか懐かしいこの町へ、ぜひ足を運んでみてくださいね。 場所:日向市美々津町3328周辺 ※美々津港に車が停められます!