エバンジェリストが巡る冷や汁 宮崎編5-あかのや / 西都市

皆様こんにちは。冷や汁エバンジェリストDiceです。
このところ暑い日がつづき、そろそろ梅雨も明けそうで、本格的な冷や汁シーズンとなりました。
冷や汁が食べられるお店訪問シリーズ、宮崎編の第5回をお届けします。

今回は、西都市妻の高鍋高岡線沿いにある「あかのや」をご紹介しましょう。
西都市役所や西都原古墳群にも近く、店の前にあるこの「あかのや」の看板が目印。
歴史を感じる平屋の建物で、写真中央にある入口を入ると、右手にカウンターとテーブル席、左手にかなり細長でかなり広い座敷席があり、大人数の宴会にも対応できるようになっています。

家族連れでも楽しめる様々なメニュー

席に着いてメニューブックを開くと、そば、うどん、定食、丼物、焼きそば、焼肉など、どれを選んで良いか迷ってしまうくらい様々なメニューが並んでいます。

上の写真は、その中のほんの一部分、丼・麺のページの一部ですが、ここのチキン南蛮も美味しいとの評判なので一瞬だけ心が揺らぎましたが、初志貫徹、「手作り冷汁定食」(800円)をオーダーしました。

懐かしさを感じさせる冷汁定食

しばらく待って「手作り冷汁定食」が運ばれてきました。

ごはんに小型の擂り鉢に入った冷や汁、イワシの丸干しが1匹にマカロニサラダと香の物という組み合わせ。
マカロニサラダを除けば、昔のこのあたりの農家の昼食はこんな組み合わせだったのだろうなと、なんか懐かしさも感じさせるセッティング。もちろん、これで必要にして十分。

西都冷や汁保存会の流れを汲む冷や汁

こちらの冷や汁は、『冷や汁万歳 復権!“万能”の伝統食』(鉱脈社)にも登場する「西都冷や汁保存会」のメンバーが、昔ながらの伝統を守って手作りしている焼き冷汁の素がベースになっています。

冷汁の素の材料は、味噌、いりこ、落花生、いりごまで、浮かんでいる具材は、キュウリに大葉。
豆腐が見えませんが、実は豆腐は味噌などとともに擂り鉢で擂り混ぜられていて、写真に見える白い粒状のものが豆腐なんです。

ごはんは白米

大ぶりな器に盛られたごはんは、白米100%。

ごはんにかけていただきます

いつものように、冷や汁全量をごはんにかけました。
ごはんと汁の量、器のサイズと、バランスは絶妙ですね。
キュウリがたっぷりめに入っているのも嬉しいところ。

木のスプーンで口に運ぶと、落花生とごまの香りがふわっと鼻に抜け、こくがあって塩味のバランスも良く、無意識のうちに一気に半分ほど食べ進んでいました。
この旨さは、さすがに評判の冷や汁です。

イワシの丸干しがほどよいアクセントに

一息ついたら、イワシの丸干しを頭から一口かじります。
カリッと焼かれたイワシは塩加減もちょうど良く、噛み締めるほどに滋味深く、いりこだしの冷や汁との相性も抜群。良いアクセントになります。

これにマカロニサラダと瓜の漬物を挟みながら、あっという間に完食していました。

冷や汁の素も販売されています

こちらの冷や汁の素は一般販売もされていて、私が以前勤めていた、東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップ「新宿みやざき館KONNE」でも購入できました。
西都市のふるさと納税の返礼品にもなっているほか、お店のオンラインショッピングサイトでも購入可能ですので、興味ある方はお試しください。

【あかのや】
住所:西都市妻1613-3 → マップ
電話:0983-43-3330
営業時間:ランチ 11:30~14:00、ディナー 17:30~21:00
定休日:木曜日

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Dice

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。 2020年8月からテゲツー!のWebサイトの管理運営を引き受け、ライター兼編集長としてテゲツー!全般の面倒を看ています。 趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。