---女性に可憐さを、男性に粋を
口蹄疫からの復興と宮崎の着物・浴衣文化を盛り上げるという目的ではじまり、宮崎の夏の恒例イベントとなっていた「浴衣を楽しむ会」。
2017年に最終回として盛大なフィナーレを迎えたことはテゲツー!でもお伝えしたとおりです。
が、しかし、「終わってしまって寂しい」「またやってほしい」などイベント終了を惜しむたくさんの声を受け、2年ぶりに「帰ってきた浴衣を楽しむ会」として7月21日に開催されました。
しかも今年限りでなく、今後も続けていく予定での”完全復活”ということで、改めて当会の魅力についてレポートでお伝えしたいと思います!
当会に初参加したときの感想は
「とにかくスケールがでかくてめちゃくちゃ豪華」
あまりに乏しい感想でアレなんですが、そうとしか言えなくて。
宮崎観光ホテル3Fのいちばん大きな宴会場”光耀”にあふれんばかりの人数の、着物・浴衣姿の紳士・淑女。
普段をよく知るあの人も、なんだか今日は違った雰囲気。
にぎやかな空間ながら、どこか凛とした空気が会場に漂っています。
着物に袖を通すと自然と気持ちが引き締まる感じがして、自分にも和の心が通っているのだなあ、と思ったり。
当会を彩る豪華コンテンツその1、宮崎トップシェフによる食事のふるまい。
らんぷ亭/ポチロン/一心鮨/豚masahiro/炭焼あんばい/ジーリ/若草Hutte/ひぜんや/コンクワート/パッパカルボーネ/スタンドステッサ/哲心
宮崎を代表する人気店がこれだけ一度に揃うなんて、そうそう、いやめったにないことです。
それぞれがスペシャルな一品を持ち寄り、目の前で調理を仕上げて提供してくれるんですよ。
どれも美味くて最高だったのですが、なんせこれだけ多くの豪華ラインナップ。
あぁそういえば、アレとアレを食べ損ねてた・・・と振り返りながら後悔をしております。。
料理のほかにも素敵な逸品が、、それがこちらのマンゴー。
名を「シャトーマンゴー」といって、宮崎産の完熟マンゴーの中でも最上位ランクに位置するものだそう。
徹底的な管理のもとで磨き上げられたこのマンゴー、なかなか一般市場には出回らないシロモノなんです。
なんかもう見るからにマンゴーの王みたいな風格漂ってますもんね。
もちろん初めて食べたのですが、めちゃくちゃ甘いです。でも、甘ったるくない。
華やかで、スッキリと上品な甘さでございましてよ。
いや本当に美味しかったな、、また出会いたいマンゴーです。
当会を彩る豪華コンテンツその2、宮崎の蔵元が集結してのお酒のふるまい。
何が豪華って、まず乾杯用に出てきたこちらのビール。
これ、当会だけのためのオリジナルビールとしてわざわざ作られたものなんですよ。
宮崎のマイクロブルワリー・B.M.B BRWERY謹製の日向夏をふんだんに使用した真夏にピッタリのスッキリビールがなんと、200リットル!
みんなでまさしく浴びるほど飲みました。
かなり人気で、宮崎ではなかなかお目にかかれない日本酒、福岡・白糸酒造の「田中六五」も初登場。
まろやかで香り高く、ついつい飲み過ぎてしまいそうな魔力、いえ魅力のあるお酒でした。
これを機に、宮崎でも飲める機会が増えるといいなあ。
他にも黒木本店/柳田酒造/小玉醸造/渡邊酒造場/松屋酒造/都農ワインと宮崎の蔵元が集まり、作り手みずから素敵なお酒たちをふるまい、楽しませてくれました。
当会を彩る豪華コンテンツその3、プロのアーティストや芸人によるライブパフォーマンス。
料理とお酒だけでもう十分すぎるほど贅沢なのに、ゲストもめちゃくちゃに力が入っててもう、恐れ入ります。
1組目は、魂を揺さぶるパワフルな歌声で会場を魅了したシンガーソングライター・レイヤマダ。
2組目は前回に引き続き、都城出身のヴァイオリニスト・山内達哉。
風を切るような超絶技巧の演奏は、近くで聴いていると身を刻まれそうな程のすさまじい迫力。
3組目は、「渦中の吉本興業から来てやったぞ」と高圧的な態度のサイヤ人の王子・ベジータ芸人のR藤本。
ネタはまさかのフリップ芸。
4組目は「オッス!オラ野沢雅子!」のセリフでおなじみの漫才コンビ・アイデンティティ。
ドラゴンボール芸人が2組も登場するなんて、チョイスの偏りっぷりが最高ですね。
お客さんもめちゃくちゃウケている層と全然ピンときてない層であまりにハッキリ分かれていたのもまた最高。
ラストの5組目は、前回に続いての登場で、今年は司会も務めたダイノジ。
お客さんの心をわしづかみにする勢いと面白さはやはり流石です、、
今年は着席形式のイベントでしたが、最後はこんな状態になってました。
そして大地さんのエアギターは、今年もやっぱり大谷さんに邪魔されてしまうのでした。。
相当駆け足で振り返ったつもりでも、このボリューム感。
こんなに楽しませてもらっていいのかな?と申し訳なくなるほどに、本当にコンテンツ盛り沢山な「帰ってきた浴衣を楽しむ会」でした。
イベント終了後、当会の発起人である「そばや哲心」の蕎麦侍氏に率直な感想を尋ねてみました。
「正直言うと、今回はなかなか思うようにいかなくて、前々日ぐらいにもう嫌やーって心折れかけた。でも、ここで折れてしまったら、宮崎の着物・浴衣文化まで終わってしまうような気がして。実際、浴衣の会をはじめて以降で店を畳んでしまった呉服屋さんもあるしね。それを考えると、力がもう一度湧いてきたんよね。最終的にはたくさんの人に来てもらえて、なんとかうまくいけたかなあ。」
なんと蕎麦侍氏、これだけの大イベントの企画、出演者・出店者交渉から会場とのやりとり、更にはチケット販売事務まで…ほとんどの準備をたったひとりでこなしていたのだそう。
数十人程度の飲み会でも、企画するのはなかなか骨が折れるものだったりしますから、想像しただけで気が遠くなりそうです。
冒頭でもお伝えした通り、「今年限りでなく、来年以降もできるだけこの会を長く続けていきたい」と蕎麦侍氏は話します。
「想いを継いでくれるような若い力が出てきてくれるまでは、僕が頑張らなあかんなあと思ってるかな。個人でも、宮崎でも、大きなことができるんやって、若い人たちの刺激になれたら嬉しいね。今後もまた新しいことを考えてるから、それもお楽しみに!」
写真提供:蕎麦侍氏
宮崎の夏に、「浴衣を楽しむ会」あり!
早くも来年の開催が楽しみです。
皆さんもぜひ次回、浴衣姿でお会いしましょう。