時々、趣味と実益を兼ねて宮崎酒場放浪記を独自開催しているDiceです。
宮崎市の夜の繁華街ニシタチの中央通りを、一番街との交差点から更に北へ、人情横丁の入口を過ぎた少し先、「マルショク」の手前の左側に、吉野第11ビルというテナントビルがつい最近完成しました。
その1階の一角に、気になるお店ができていましたので、早速お邪魔してきました。
お店の名前は、「糀素弓」と書いて「はなそゆみ」と読みます。
店名に「糀(こうじ)」の文字が入り、看板の横に杉玉が飾られているところを見ると、日本酒に関連するお店のようですね。
引き戸を開けて中に入ると、白と焦げ茶色のツートーンでまとめられた店内に、明るい木製のカウンターが奥まで曲がりながら続き、椅子が11脚並んでいます。
開店したばかりということで、お祝いの花があちこちに飾られていて、少し華やいだ雰囲気になっていますが、これが無ければシックで落ち着いた感じです。
カウンターの奥には、日本酒専用の冷蔵庫が鎮座して、一升瓶が15本以上並んでいます。
そう、ここは、12月13日(木)にオープンした「日本酒バー」なのです。
カウンターに置かれたメニューを拝見すると、右端の久保田3種類きき酒セット以外は、8種類1杯500円のワンコインメニュー。
メニューの内容は試行錯誤中のようですが、いくつか固定して、後は飲みきりで入れ替わっていくようですので、その時々の旬な日本酒が愉しめます。
ということで、新潟県は佐渡島の(有)加藤酒造店「金鶴 純米 風和(かぜやわらか)」をいただいてみました。
下の受け皿に溢れるまで、なみなみとグラスに満たされて出てきた冷酒は、その名のとおりやわらかですっきりとした飲み口で、後から米の風味がほのかにただよってきます。
お通しは、その日の仕込みによって変わりますが、この日は、厚揚げの味噌漬け、いかの塩辛、いかの大根巻きの3種。
ちびちび飲むには良いアテですね。
ちょっとしっかり食べたい方には、フードメニューもあります。
女将一人で切り盛りしているので、お客さんが多いと時間がかかる場合もありますが、そこは気長にお待ちください。
ドリンクメニューには、甘酒や、日本酒を使ったカクテルなんかもあります。
こちらも全て1杯500円。勘定しやすくていいですね。
店主は、『居心地屋やまぢ』の女将をされていた黒木素弓さん。
県内の蔵元を招いた「本格焼酎ドット恋」のイベントを全34回に渡って開催されるなど、焼酎への造詣も深かったのですが、それがなぜ日本酒バーを?と伺ったところ、
「以前から、小さな店を一人でやってみたいと思っていたのですが、とある方から『眠っている日本酒専用の冷蔵庫を活用して日本酒バーをやる人を探している。』と言われて、『それじゃ私が!』と手をあげたんです。」とのこと。
参考記事:
蔵の歴史にも働く男達にもストーリー満載の飫肥の小蔵-本格焼酎ドット恋Vol.6:小玉醸造編
焼酎一筋に革新を続ける黒木本店の芋焼酎を満喫 - 本格焼酎ドット恋Vol.18
日本酒については、まだまだ勉強の途中という黒木さんですが、
「ここへ来たら、お客様が元気になれるような場所を目指していきたいです。」と笑顔でお話されていました。
読書普及協会の会員で読書家でもあり、最近は水彩画にもチャレンジしている素弓女将、フードアナリストでもあるので、いろいろと話題も豊富です。
女将との会話を楽しみながら、純米酒を中心とした美味しい日本酒をいただく、そんなお店になりそうです。
ニシタチのパワースポットと呼ばれるようになるのも、そう遠くはないかな!?
【糀素弓(はなそゆみ)】
住所:宮崎市中央通6-24 吉野第11ビル103号 → マップ
電話:080-1721-3184
営業時間:18:00~23:00L.O.
定休日:当面不定休