1年前の1月に、長友会長が記事にしてくれていた、都農町にあるラーメンの名店「自家製麺 縁らぁめん」。
「究極の一杯!全国のラーメン通をうならせる隠れた名店-自家製麺・縁/都農町」(2017.1.3)
厳選された素材を煮出した無化調のスープ、石臼挽き全粒粉を使い2日間熟成させた自家製麺、群馬県産のえばらハーブ豚を使い備長炭で燻しローストしたチャーシューなど、こだわり尽くした材料から得られるその味が、多くの人を魅了してやまないラーメンです。
その味を、宮崎市内で味わうことのできる店が、本日(2018年1月13日)に宮崎市清水町にグランドオープンするというので、早速行ってまいりしました。
場所は、宮崎市デパート前交差点から国道10号線を西へ向かい、最初の信号を右折してすぐ左側にあるTOKIWA11ビルの1階。
本日オープンということで、「らぁめん」の幟のほかに、贈られた花も飾られて華やかです。
少し重めの引き戸を開けて中に入ると、左手に券売機が設置されています。
写真では少し切れてしまっていますが、券売機の上部に貼られた11のこだわりが書かれた説明書きは、都農の本店にあったのと同じもののようです。
メニューボタンはこのような感じに並んでいます。
味の選択肢としては、濃厚醤油、こく塩、味噌、辛味噌、トマト、辛トマト、しなそば醤油、しなそば塩の8択という感じですね。
これに、味玉、ネギ、野菜、メンマ、バターコーンなどのトッピングを加えることができ、麺の量は中盛だと110円、大盛だと220円、それぞれプラスになります。
ご飯ものは、ごはんの大・小と、チャーシュー丼の大・小を選択できます。
チケット購入したら、席につきます。
広々として美しいキッチンの前に作られた木製のカウンターには、丸椅子が8席ほど。
カウンター奥のキッチンは、新しいというのもありますが、広く美しく、真空式の湯切り機など最新の設備も用意されていて、実に使いやすそうでした。
普通のラーメン店とは違って、たくさんの包丁や鍋も見えていますが、実はこのお店、ラーメン店なのは11時から14時までの3時間だけ、18時以降は、「酒蔵あおき」という居酒屋さんに変わる、1店舗2業態経営のお店なのです。
「縁」としてのラーメンの提供は14時までですが、夜の居酒屋営業でもラーメンを味わうことは可能だそうです。
店の奥には、このように小上がりの座敷(4人×6卓ほど)も用意されていて、別途個室もあるような感じでした。
意外と奥が広いので、家族連れやグループでも楽しめそうです。
しばらく待っていると、私が頼んだ「トマトらぁめん 燻しチャーシュー入り」(1,400円)ができあがってきました。
普通の「トマトらぁめん」が900円ですから、追加されている「燻しチャーシュー」が500 円ということですね。
厚めにスライスされた、えばらハーブ豚の燻しチャーシューが、軽く炙って載せられているのですが、このチャーシューの美味いこと。
肉そのものの持つしっかりとした味わいと適度な歯ごたえが、肉を食べているという満足感を高めてくれます。
味付けは必要最小限で、スープの味を邪魔することもなく、よく計算されています。
麺は、中細のストレート麺。
北海道産と自家製小麦をブレンドして全粒粉の状態で自家製麺していると聞いていますが、噛むともちっと歯を押し返した後にプチッと切れて、その後噛み締めるごとに、小麦の持つ美味しさを味わうことができます。
スープは、黒豚と鶏の動物系に、昆布や煮干し、魚節、乾椎茸などの和風だしを合わせた、複雑で深いこくを持つベースに、フレッシュなトマトのジュースが組み合わされ、甘みと塩味、酸味のバランスの取れた、いつまでも飲んでいたくなるような、真っ赤な液体になっています。
1,400円という価格、宮崎で食べる1杯のラーメンにしては決して安いものではありませんが、ここにかけられた素材のクオリティと手間暇、その完成度の高い味を考えれば、十分に納得・満足のできるものです。
わざわざ車を使って都農町まで行かなくては味わえなかったこの味が、宮崎市の中心市街地で味わうことができるのは、とてもありがたいですね。
新しい店のオペレーションを確認するために、本店からいらしていた、「縁らぁめん」店主の塩月俊次さん・久美さんご夫妻。
お二人が宮崎に来られていても、都農のお店は通常営業中らしいです。
都農の本店は本店で、手作りの味わいとアットホームな雰囲気があり、これからも「縁らぁめん」の中心であり続けます。
この昼間営業の「無化調 縁らぁめん」と都農の本店「自家製麺 縁らぁめん」、どちらもよろしくお願いします。
【無化調 縁らぁめん】
住所:宮崎市清水2-1-20 TOKIWA11ビル1F → マップ
電話:0985-25-5333
営業時間:11:00~14:00
定休日:日曜日