4年に1度限りの夜神楽の表と裏を徹底取材-村所神楽(西米良村)

村所神楽33番前半ー神神楽

この日は、少し遅れて参加したので、残念ながら最初の部分の写真がありません。

まずは、6番『地割(ぢわり)』
4人の舞手が刀を持って舞います。国づくりを意味していて、なんとこの演目だけで約2時間も舞い続けます。すごい!

7番『天任(てんにん)』

中国や朝鮮半島の舞の様式を残しているらしい、優雅で上品な舞で、社人衆の中でも若い二人が舞います。

8番『幣差舞(へいさしまい)』

舞手二人が、腰に幣を差して舞います。
この舞は、後醍醐天皇の皇子・懐良(かねなが)親王の代理である八幡様の降臨をお迎えする舞で、『天任』と同様に、中国風、韓国風の芸態を残しています。

懐良親王は、南北朝時代に征西将軍として下向し、米良山に居住したと伝えられ、親王の没後、1471(文明3)年に「大王之宮」を建て、鎮魂・供養のため神楽を奉納したのが米良一帯の神楽の始まりだと伝えられています。

9番『八幡様の舞』

八幡様は、もともと応神天皇の神霊ですが、ここでは、戦国時代にこの地を治めた米良重鑑公を指して八幡様と呼ばれており、歴代の宮司がこの舞を受け持ちます。

33番の前半は、このあたりから盛り上がりを見せます。

写真の下に白いものが散らばっていますが、これは八幡様の袖に周りの観客が和紙に包んだお金を投げ入れようとしたものなのです。
うまく袖にお金が入ると、お金に困らなくなるんだとか。

そうと聞いて、私もしっかりと投げ入れたところ、見事、お袖に入りました。

やったー!!

12番『産土の大神』

産土(うぶすな)神は、その土地の守り神ですが、子宝の神様でもあるそうです。

前半が終わり、饌供(ぜんぐ)餅撒きが行われました。

餅を拾うのに、子どももお年寄りもみんな大盛り上がり。

少し休憩して、社人(=舞い手)達がお夜食を召し上がります。
このあたりで0時過ぎくらい。

いただいたお弁当は、村の婦人部の方々の手作りです。
薄味の優しい味でほっこり。

前半は優雅な「神神楽」、お夜食が終わると、勇壮な「民神楽」に移ります。

 
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村所神楽33番後半-民神楽

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宮崎てげてげ通信ライター(寄稿)

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