さすらいのライブラリアンDiceです。 急に延岡で一夜を過ごすことになったので、延岡在住の事情通にいい店紹介してって頼んだら、シチュエーションをあれこれ考えて、長いリストを送ってきてくれました。 テゲツー!ではまだまだ県北の情報薄いけど、取材しがいのあるお店がいっぱいありそう。 寄稿待ってるからね、ニシムー! ということで、そのリストの中から、なんとか予約できた「麦酒蔵 Hideji 和厨房」に行ってきました。 一人じゃ寂しいので、東京時代に一緒に仕事したことのある、延岡市役所の期待の若手職員を誘って。 ひでじビール直営店で延岡三蔵を味わう! ここは、その名前からもわかるとおり、インターナショナル・ビアコンペティション2009金賞など数々の受賞歴を誇るクラフトビール界注目の「ひでじビール」の直営店。 ということで、コースメニューに付けられる飲み放題(2時間、1,500円)では、「ひでじビール」はもちろん、地元の酒蔵の日本酒(千徳酒造)、焼酎(佐藤焼酎製造場)が飲み放題。 そう、延岡は、ひとつの街の中にビール、日本酒、焼酎の酒蔵が揃っている珍しい場所で、『延岡三蔵』(のべおかみつくら)としても売り出し中なんですよ。 この日は、コース予約してなかったし、そんなにたくさん飲む予定もなかったので、アラカルトで1杯ずつオーダー。 まず初めは「ひでじビール」メニューの中に「季節の蔵出し」というのがあったので、これは何なのかスタッフさんに聞いてみたら、「日向夏ラガーです!」ってことだったので、頼んでみました。 日向夏とホップの香り高く、ほのかな酸味と苦みのバランスの取れた爽やかなビールで、夏に飲むには最高ですね。 この日の付き出しは、ひじきの煮物。 実は、延岡市北浦はひじきの産地でもあるのですが、このひじきが北浦産かどうか聞き忘れてしまいました。そうだと嬉しい、 延岡を代表するグルメの数々 ビールと平行して料理を頼みます。 延岡に来たからには、延岡発祥と言われる「チキン南蛮」は欠かせませんね。 しかもこの日は7月8日。そう、「チキン南蛮の日」。 何かスペシャルなチキン南蛮が出てくるかと期待しましたが、いつもながらの定番チキン南蛮でした。 続いて、これまた延岡を代表する「めひかりの唐揚げ」。 「めひかり」は、和名を「アオメエソ」という深海魚で、日本では主に相模湾から宮崎県沖にかけての200~300mの水深の海域に生息しています。延岡は、以前からその主要漁獲地のひとつ。 頭と内臓を落としてそのまま唐揚げにしてあるのですが、柔らかくほっこりとした白身は、淡白ながらほどよく脂がのって深い旨味を感じます。 この写真は、延岡市北浦町の古江港で揚がったばかりの「めひかり」。 光の具合で少しわかりづらいかもしれませんが、眼が蛍光グリーンに輝いているのがおわかりいただけるでしょうか。 この新鮮な「めひかり」が、延岡で食べる唐揚げの美味さの秘密でもあります。 更に延岡名産の「あげみ」。 県南では、砂糖を入れて甘く味付けし、豆腐を加えた魚のすり身を少し厚めの小判型にして揚げる「飫肥天」が主流ですが、延岡は砂糖を入れずに塩と酒で味付けされ、薄い丸形に整形して揚げる「あげみ」が主流。 延岡人は、あの「甘いのが許せない。」なんて言うしね。 同じ県の中で、食文化が微妙に違うのが面白い。 更けゆく夜にダークラガー 2杯目のビールは、「月のダークラガー」にしました。 ローストした麦芽の香ばしさとほのかな甘さ、すっきりとした喉ごしが美味い! この後、佐藤焼酎製造場の芋焼酎「亮天」をロックで飲みつつ、これからの延岡の情報発信について語りあいながら、夜は更けていったのでした。 美味しいひでじビールをリーズナブルに飲みながら、延岡を代表するグルメをサクッとひととおり味わいたいなら、「麦酒蔵 Hideji 和厨房」お薦めです!。 店内には、4名まで対応の個室も3室あり、最大50人までの宴会も可能らしいです。 【麦酒蔵 Hideji 和厨房】 住所:宮崎県延岡市中町1-4-10 はにわ会館2F TEL: 0982-35-2222 営業時間: 17:00~23:00(L.O. 22:00) 定休日: 不定休