皆さん、こんにちは。冷や汁エバンジェリストですが、お肉も大好きDiceです。 さて、2021年4月に宮崎市吉村町に誕生した薪焼きレストランのThe TERRACE。3年目のシーズンも半ばになりましたので、訪れたことがある方も少なくないと思いますが、何やらこちらのランチビュッフェが凄いらしいとの噂を耳にしたので、確かめに行ってきました。 場所は、宮崎市吉村町天神前。宮崎市東部を南北に走る2つの幹線、大島通線と山崎街道を東西に結ぶ北権現通りの途中、江田原ふれあい広場の近くにあります。 約360坪の広々とした敷地 北権現通りに面した店舗の裏側に40台駐車可能な駐車場があるので、店の東側の道を入って裏側に回り、車を停めて上の写真の入口から中に進みます。 元々は結婚式場として使われていた、中庭のある約360坪の広々とした敷地で、この写真の右手には「霧島精肉店」というお肉屋さんも併設されているのですが、とりあえず案内に従って左手に進みます。 目当ての「The TERRACE」の入口が見えてきました。写真の左手奥に見える緑地が「江田原ふれあい広場」です。写真右手には、中庭に面したテラス席があります。 入口に置かれたウェルカムボードとメニューボード。テラス席はペット連れもOKなので、晴れた日には愛犬家や愛猫家の皆さんで賑わいます。 開放感のあるゆったりとした店内 入口を抜けて右手を見ると、広々とした店内にテーブルと椅子が置かれています。内装は、黒と白のモノトーンを基調に、木の温もりが効果的に使われています。 テラス側には、4人掛けの丸テーブルが並びます。ガラス張りの大きな開口に囲まれていて、外の緑がよく見えて開放的な雰囲気が味わえます。 薪焼きのグリルが自慢 テラス側のスペースの一角には、薪の積まれたログラックが置かれています。これはインテリアではなくて、実際に店で使用するための薪なのです。 薪が使われるのは、厨房にあるこちらのグリル。上にあるハンドルで焼き台が上下するのですが、特別に上げて見せていただくと…、 このように薪の火が燃えています。薪焼きは火加減の調整が難しいのですが、外側はカリッとした食感に仕上がりながら、薪に含まれている水分の効果で中はジューシーに旨味を残し、薪のスモーキーな香りも付くので、食欲をかきたててくれます。 この薪焼きのグリルで焼かれたお肉が、この店の最大の売りと行っても過言ではないでしょう。 霧島和牛 そして、その薪焼きグリルで焼かれるのが、都城市高崎町にある自社牧場「KIRISHIMA RANCH」で、自社開発のオメガ3脂肪酸を多く含んだ飼料とストレスフリーな環境で大切に育てられた黒毛和牛の“霧島和牛”。 この肉は、レストランで使用されるとともに、併設の「霧島精肉店」で一般販売されています。 自社牧場の牛を利用することで仕入れ原価を下げ、様々な部位を無駄なく利用することで、バリエーション豊かなメニューが構築できる利点もあるのです。 ランチタイムのメニュー ランチタイムにいただけるのは、大きく分けて、コースメニュー、ランチビュッフェ、アラカルトの3種類。 コースは、Aコース(全6品、税込3,800円)とBコース(全8品、税込5,500円)、Cコース(全8品、税込8,800円)、Dコース(全8品、税込12,000円、要予約)の4コースが用意されています。 ランチビュッフェについては、平日はAセット(税込2,300円)、Bセット(税込2,680円)、Cセット(税込3,680円)、Dセット(税込4,680円)の4種類が、週末はAセット(2,980円)、Bセット(3,980円)、Cセット(4,980円)の3種類が用意されています。 今回伺ったのは土曜日だったので、ランチビュッフェの週末Bセットをいただくことにしました。週末Bセットの内容は、霧島和牛のハンバーグの他に、【本日のパスタ・ラザニア・本日の魚・日向鶏・ぶどう豚・霧島和牛赤身肉・ビーフシチュー・BIGハンバーグ(+300円)・霧島和牛霜降り肉(+500円)・海鮮2種(+500円)】の中から5種類を選んでメインプレートとし、これに取り放題のビュッフェメニューとデザート2種、ソフトドリンク(飲み放題)が付くというもの。 充実のビュッフェメニュー メインプレートのオーダーを終えて、ビュッフェメニューが並ぶテーブルに行ってみると、ご覧のとおり、様々な野菜のサラダなどがずらりと並べられています。ざっと見た限りでも30種以上ありそう。 使われている野菜は、牧場で出る牛糞を元に作られた堆肥を提供する契約農家で栽培されたものを中心に、新鮮で美味しいものばかり。 反対側に回ると、根菜類やコロッケ、グラタンなど多様なメニューが並んでいます。 こちら側には、小林市で猪崎さんが育てたコシヒカリのご飯、霧島和牛カレー、サステイナブルスープに、和牛の手作りふりかけまで。 とりあえず、用意された丸皿に一口ぐらいずつを盛り込んでみましたが、とても全種類は乗せきれませんでした。適当に持ったのですが、カラフルで美しく、この一皿だけでも軽く20種類を超える野菜が使われています。 これだけ種類が豊富で、いずれも手を抜かない美味しい料理が並ぶビュッフェには、なかなか出会えません。このビュッフェの料理を食べるためだけでも、ここに来る価値があります。 豪華なメインプレート そのビュッフェプレートの野菜などを食べていると、メインプレートが運ばれてきました。 写真左手前から時計回りに、霧島和牛のハンバーグ、霧島和牛赤身肉、付け合わせのフライドポテトとタマネギ、本日の魚、ビーフシチュー、ぶどう豚、日向鶏というラインナップ。この日は、同じフードアナリストの仲間と2人で伺ったので、写真のプレートも2人前です。 肉や魚は薪焼きのグリルで焼き上げられ、ハンバーグにはデミグラスソースがたっぷりとかけられています。 ランチビュッフェ全てのセットに付いてくるハンバーグは、ミンチではなく手切り肉100%なので肉々しい食感があり、薪焼きで外側はカリッと、中はジューシーに焼き上げられています。 霧島和牛赤身肉も、写真のとおりミディアムレアな焼き加減で、脂身が少ないのでさっぱりとしながら、噛み締めるほどに牛肉の旨味がしっかりと味わえます。 ビーフシチューは、ほろほろと柔らかく煮込まれた牛肉の味わいも良く、牛の旨味が溶け出したシチューをご飯にかけて食べたくなります。 綾町で綾ワイン製造のぶどう粕をサプリメントとして育てられた三元豚(LWD)の「ぶどう豚」は、肉質がしっかりしており、さらりとした脂でさっぱりといただけます。 低脂肪、低カロリー、低コレステロールの銘柄鶏「日向鶏」も、薪焼きで外側パリッとスモーキー、中はジューシー。 これらに加えて、今日の魚のカジキマグロ、ポテト、玉ねぎと結構な量で、これだけでかなりお腹いっぱいになりました。 ドリンクもビュッフェスタイル セットに付いてくるソフトドリンクも、ドリンクバーから好きなものを好きなだけ自分でグラスやカップに注いでくるスタイル。 食事中に飲まれることの多いアイスティー(左)とウーロン茶(右)は、サーバーに多めに用意されていました。その他には、オレンジジュースやグレープフルーツジュース、アップルジュース、コーラ、ジンジャエール、アイスコーヒー、ホットコーヒー、紅茶などなど様々。 基本はソフトドリンクですが、追加料金を払えば、ビールやワインなどのアルコール飲料も楽しむことができます。車の運転が無ければ、赤ワインの1杯でも飲みたかったところでしたが、そういう訳にも行かず残念! 霧島和牛カレー 結構お腹いっぱいではあったのですが、最後にこれだけは食べておかないとねということで、霧島和牛カレーもいただいてみることにしました。 「小林市で育てた猪崎さんのコシヒカリ」を皿の半分に盛り、霧島和牛カレーを残り半分にかけたら、近くにあった「和牛の手作りふりかけ」と、クレソン、紫キャベツの酢漬けを彩り良くトッピング。 肉がごろごろ入ったカレーは、牛の旨味たっぷり。辛さはマイルドで子どもでも食べられそう。 このカレーにしても、和牛の手作りふりかけ、今回はいただく余裕の無かったサステイナブルスープにしても、自社牧場の牛を丸ごと使える利点と、なるべく廃棄物を出さないように食材を有効活用するSDGsな姿勢が垣間見えて、嬉しくなります。 締めのデザート カレーを食べ終わって、お腹いっぱいでもう無理~な状態になったところへ、締めのデザートが運ばれてきました(写真は2人前)。 フルーツのゼリー寄せにパンナコッタの2種で、メロンとブルーベリーも添えられ、彩りにミントとエディブルフラワーが散らされています。 割と軽めのデザートだったの、満腹状態でも全部食べられました。まあ、甘いものは別腹とも言いますし(笑) それにしても、3,980円でこれだけの内容のものを、もう食べられませんというまで堪能できるとは、お得以外の何者でもありません。平日なら同じ内容が300円安く食べられますし、もう少し少なくても良いという方は、メインプレートの選択肢が少なくなるAセットでも良いかもしれません。 ともかく、こんなに充実したランチビュッフェはなかなか食べられないので、皆さん是非予約して行ってみてください! 【The TERRACE / 霧島精肉店】住所:宮崎市吉村町天神前甲144-7 → マップ電話:0985-41-8181営業時間:ランチ 11:00〜15:00(L.O.14:30) ディナー 17:00〜22:00(L.O.21:00)定休日:月曜日 不定休 霧島精肉店