みなさん、こんにちは。
日本のひなた・宮崎の文化、その輝きを発信すべく日夜戦い続ける男―テゲツーライターのテルヒコです。
ひなたパワーを全国へ発信すべく、今日もがんばっど!
さて、今回やって来たのは、宮崎県央・児湯エリアの北部にある都農町(つのちょう)。
まずはこちらの歌をご紹介。
「ふるさとの 尾鈴の山の かなしさよ 秋もかすみの たなびきて居り」(出典・歌集『みなかみ』)
郷土の歌人・若山牧水(1885~1928)が詠んだ一首です。
児湯地域の人々にとって、尾鈴山は幼い頃から親しんできた、まさに故郷の風景そのもの。
僕自身も小中学校の頃、「青い尾鈴の美しさ~♪」なんて校歌を歌いながら、何度もその姿を眺めてきました。
そんな、短歌にも校歌にも登場するほど地域に根付いたシンボル・尾鈴山の雄大な姿を間近に望むことのできる都農町は、豊かな自然に恵まれた「農の都」なのです。
尾鈴山には、神代の昔、ニニギの兄神とされる饒速日命(ニギハヤヒノミコト)が天の磐船に乗って降臨したという伝承が残されています。
その尾鈴山の麓にある尾鈴キャンプ場から、徒歩で約30分のところに位置するのが、「矢研(やとぎ)の滝」。
滝の名は、神武天皇がご東征の折、この滝の水で鉾や矢を研がれたという神話に由来しています。
「日本の滝百選」に選定されているこの滝は、約73mの高さから、轟音とともに岩肌を滑り落ちる滝は圧巻のスケール。
以前、登山で尾鈴山を訪れたときに初めて目にしたのですが、その迫力のある光景を目の当たりにしたときの衝撃は、今でも僕の忘れられない思い出です。
尾鈴山には、この「矢研の滝」のほか、白滝など30余りの大小さまざまな滝が点在していて、「尾鈴山瀑布群(おすずやまばくふぐん)」として国の名勝にも指定されています。
今回、まず最初に訪れたのは、都農町を代表する神社、日向國一宮・都農神社。
地域を守る神社として古くから地域の人々に親しまれ、今も多くの方が参拝に訪れる、宮崎を代表する神社のひとつです。
ちなみに「一宮(いちのみや)」とは、古代から中世にかけて、各地域で最も格式が高いとされた神社のこと。
こちらの御祭神は、出雲神話の「因幡の素兎(しろうさぎ)」などで知られる、大己貴命(オオナムチノミコト)。
大己貴命は、古事記などに登場する大国主神(オオクニヌシノカミ)の別名とされ、後世には七福神の大黒天とも習合して信仰されてきた神様です。
傷ついた素兎(しろうさぎ)を助ける優しさ、若い頃から数々の逆境を乗り越えていく成長の物語、そんな神話やご由緒も含めて、僕自身、とても好きな神様の一柱です。
そして境内には、あの八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治で知られるスサノヲノミコトをお祀りする「素戔嗚神社」があり、さらに、スサノヲの妻・奇稲田姫 (クシナダヒメ)のご両親であるテナヅチ・アシナヅチ をお祀りする、「手摩乳・足摩乳神社」もあります。
こうして境内を歩いてみると、出雲神話に登場する神々が、この宮崎、児湯の地でも大切に祀られていることに気づかされます。
都農神社の祭礼である夏祭御神幸祭(別名:浜下り神事)の由緒には、そんな神話や古い伝承ともつながる、興味深い物語が残されています。
そのひとつが、三韓征伐の際、九州北部で活躍した神功皇后が都農浜にやって来て、御祭神を御舟に招請 されたという伝承です。
神功皇后は、『日本書紀』などにも登場する古代の女性君主として知られる人物。
古代の人々がこの地をどのように捉え、どのような祈りを寄せていたのか、そんなことに思いを馳せながら歩くと、都農神社の景色もまた違って見えてきます。
やはり古代を生きたリーダーや首長たちにとっても、ここ都農は、神秘的な神々の息吹と、古くから受け継がれてきた伝承の記憶を後世へ伝えていく、そんな守らねばならない偉大な故郷だったのかもしれません。
そう思いを馳せると、なんだかとても地元が誇らしく感じられてしまうのでした。
都農神社は、そんな物語を今に伝える、児湯地域を代表する歴史ある伝承地のひとつです。
そして、地元の霊峰・尾鈴山とともに、僕自身にとっても思い入れのある聖地。
都農町に来たら、ぜひ一度訪れてほしい場所のひとつです。
そんな都農町の魅力を発信するアンバサダーともいえる、とっても可愛い友達と、ここ都農神社で出会いました。
その名は、都農町観光協会キャラクター「つのぴょん」!
都農神社の大国様(大己貴命)のお使いという「つのぴょん」は、尾鈴山や矢研の滝、日向灘をイメージした帽子に、町木のいちょうや金フグを思わせる黄色いベスト。
「つのぴょん」の”ぴょん”には、都農町がますます飛躍するようにとの願いが込められているとのこと。
帽子には、都農町特産のブドウとトマトが載っています。
そして手には、大国様の打ち出の小槌!
とってもキュートで、テレビ番組などでも活躍し、宮崎っ子にもおなじみの人気キャラクター。
都農町の魅力を元気いっぱいに発信している、まさに町の顔ともいえる存在です。
都農町に行けば、どこかでつのぴょんに会えるかも!?
つのぴょん、町の魅力を教えてくれてありがとう!
都農神社から直結する「開運橋」を渡ってすぐの場所にあるのが、都農町観光では外せない人気スポット「道の駅つの」です。
宮崎県で15番目に登録された道の駅で、国道10号沿い、東九州自動車道・都農ICから車で約5分というアクセスの良さも魅力。
なんといっても特徴なのが、都農神社と開運橋でつながっていること。
まさに「門前町スタイル」の道の駅です!
都農神社にお参りしたあと、そのまま橋を渡ってグルメやお買い物を楽しめるので、都農観光ではぜひセットで立ち寄りたい場所です。
物産館「門前市場」には、都農町や川南町の生産者から毎朝届けられる新鮮な野菜や果物、海産物、加工品などがずらり。
都農自慢の農産物を探しているだけでも、なんだかワクワクしてきます。
特に夏の時期は、毎朝届くぶどうが人気で、完売必至の勢いなんだとか。
そして、そんな「道の駅つの」で今回ぜひ味わってほしいのが、限定「トマトソフトクリーム」。
特産物のトマトを使った、「道の駅つの」ならではのソフトクリームで、これまた「道の駅つの」オリジナルの「トマトひねり揚げ」がトッピングされています。
実際に食べてみると、優しく甘い口どけにさっぱりしたトマトの風味が広がり、これがなかなか美味しい!
ここでは、「トマトソフトクリーム」の他に、やはり特産品を使った「ぶどうソフト」も味わうことができます。
都農町自慢の農産物を、ソフトクリームというちょっと意外な形でも楽しめるのが面白いところです。
さらに、都農ワインをはじめとした地域の特産品や観光情報も揃っているので、旅の途中に立ち寄るだけでなく、「都農ってどんな町なんだろう?」を知る場所としても楽しめます。
都農神社を訪れた後は、ぜひ開運橋を渡って「道の駅つの」へ。
参拝のあとのひと休みに、ぜひ都農ならではのご当地ソフトを味わってみてはいかがでしょうか?
都農町を訪れたら、ぜひ立ち寄っていただきたいのが、もう一か所。
今年で設立30周年を迎える「TSUNO WINE & BAKERY(都農ワイン・アンド・ベーカリー)」。
お洒落な空間でパンやワインを楽しみながら、眼下に広がる都農の町並みと、その先に広がる太平洋を眺めることができます。
絶景を楽しみながら、ちょっと一息、これぞ都農観光ならではの贅沢な時間です。
世界的に権威のあるワイン専門書『WINE REPORT(ワインレポート) 2004』で、同社の「キャンベル・アーリー(ロゼ)」が「最もエキサイティングな世界のワイン100選」に選ばれたのを皮切りに、国内外のワインコンクールで次々と入賞を果たしています。
尾鈴産ぶどうの凝縮された風味を味わうことができる、県内屈指の実力派ワイナリーなのです。
西の尾鈴連山と東の日向灘内挟まれた都農町は、雨が多く高温多湿なこともあって、ぶどう栽培には不向きと言われていましたが、一人の生産者の不断の努力が実を結び、キャンベル・アーリーをはじめ、マスカット・ベリーAやデラウェアなどの食用ぶどうを中心に栽培が行われるようになりました。
1989(平成元)年にワイナリー構想が立ち上がり、醸造用ぶどうの栽培もスタート。
ヨーロッパの雨の少ない地域で育つ醸造用の品種を育てることは、「奇跡に近い」と言われるほど、決して容易なことではありませんでした。
それでも生産者たちは、「いいぶどうが、いいワインをつくる」との信念を胸に試行錯誤を重ね、たゆまぬ挑戦を続けてきました。
1994(平成6)年からは、直営のブドウ園でシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーなど、ワイン専用品種の栽培にも挑戦。
不可能を可能にしてきた挑戦と努力が生んだ夢のしずく、生産者の方々が紡いできた一滴、そんな物語が一杯のワインの中に息づいています。
今回おすすめしたいのが、世界最大規模のワインコンクール「Decanter World Wine Awards 2026」でも銅賞を受賞したばかりの、「キャンベル・アーリー ロゼ」。
美しい宝石のようなバラ色のワインで、イチゴやアセロラ、白桃、サクランボを思わせる華やかな香りが特徴です。
口に含むと、熟したイチゴのようなフレッシュでフルーティーな甘みと、爽やかな酸味が広がります。
軽やかで飲みやすく、食前酒やデザートワインなど、ワイン初心者にもおすすめしたい一本で、8~10℃ほどにしっかり冷やして楽しむのがおすすめ。
チキン南蛮など酸味のある料理とも相性がよく、TSUNO WINE & BAKERYで販売しているピクルス入りの「ローストポークサンド」とのペアリングもおすすめです。
そして何より、この場所で味わってほしいのは、都農の景色と一緒に楽しむ一杯。
10月17日(土)には新酒がリリース。
そして、11月15日(日)には、「2026ハーベストフェスティバル」も開催されます!
美味しいワインを味わうだけでなく、イベントを楽しみながら、都農の秋を満喫するのもおすすめです。
【2026ハーベストフェスティバル】
日時:2026年11月15日(日) 9:00~16:00
※雨天決行、荒天中止
場所:都農ワイナリー広場
詳細については、下記の都農ワイン公式サイトで順次アナウンスされますので、チェックしてください。
いかがでしたか?
家事や仕事で忙しい毎日。休日くらいは、ゆっくり心を休めるひと時を過ごしたい…、そんな日は都農町へドライブに出かけて、ちょっとリフレッシュしてみるのもおすすめです。
都農ワインのカフェがある高台から眺める、日向灘の大パノラマ。
都農神社の境内を歩きながら感じる、穏やかで静寂に包まれた時間。
そして、町を大きく包み込むようにそびえる、雄大な尾鈴連山。
その麓に広がる「農の都」都農町には、長い年月をかけて育まれてきた食の恵みがあり、文化があり、先人たちから受け継がれてきた物語がありました。
都農町のこれからの未来、その飛躍にますます目が離せません!
今回の都農旅で僕の心に焼き付いたのは、故郷を守るようにそびえる尾鈴山の主峰でした。
この郷土で先人たちが大切に守り受け継いできたもの、そこに宿る心の輝きを届けていきたい、そんなことを思った今回の都農旅でした。