皆さん、こんにちは。好きな野菜を聞かれれば、ブロッコリーが必ず上位に来るDiceです。
ブロッコリーが市場に出回るシーズンは、週に3日は食卓にブロッコリーが上るほどなのですが、そんなブロッコリーについて、宮崎から面白そうな情報が届きましたので、レポートしてみたいと思います。
その話題というのが、食べる人も、農家も体力が付くアスリート向け最先端野菜「筋肉ブロッコリー」が宮崎で開発され、出荷が始まったというもの。
「筋肉ブロッコリー」っていったい何!?という疑問が、まずは頭をよぎりましたが、関わっている株式会社INGEN(千葉県松戸市、櫻井杏子社長)の公表資料を読むと、
「(ブロッコリーの)栄養価は季節や栽培条件により変化しますが、季節や多様な土壌条件下でも、一般のブロッコリーと比べて、安定的に栄養成分の平均が高くなるような品質を目指しています。」
とのこと。
そもそもブロッコリーには、筋肉を構成する成分のアミノ酸やタンパク質、血液や細胞合成に関わる成分の葉酸、基礎代謝促進に関わる成分のビタミンB群、グルタチオン、アミノレブリン酸、抗酸化作用のあるクロロフィル(葉緑素)が、他の野菜に比べて豊富に含まれていることから、筋トレに関心のある人々に注目の野菜なのです。
そのブロッコリーを、太陽の恵みがたくさんの宮崎の地で栽培することによって、更にこれらの栄養素を強化しようという試みのようです。
宮崎側で生産者と株式会社INGENを繋いでいるのは、宮崎を拠点に九州の野菜や有機無農薬米を全国に宅配する事業を手がける「やお九州(株式会社yao)」の服部学社長。
2年前には、服部養蜂場の代表としてテゲツー!に登場いただいていますので、覚えている方も多いはず。
服部さんは、仕事で多くの生産者と関わる中で、
1.ペルソナを意識した生産
2.地産地消
3.生産者の体力(経営的な)向上
を大事にされていますが、今回、INGEN社からのオファーを受け、
「世界を魅了するアスリート達の力になりたい!
地域のスポーツチームを盛り上げるために!
身体作りしているトレーニーや、未来のアスリート(スポーツ少年少女)たちの夢を応援したい!」
そんな想いや愛情を込めて作ったブロッコリーがあってもいいじゃないかと思い、協力してくれる生産者に声をかけ、チームを作り、「筋肉ブロッコリー」のプロジェクトをスタートしたのだとか。
そして、2024年度に宮崎で栽培された「筋肉ブロッコリー」を分析した結果、上の図のように、一般のブロッコリーと比べて、バリンが1.3倍、ロイシンが1.8倍、イソロイシンが1.7倍含まれているという結果が出ました。
明らかに、筋肉を構成するアミノ酸が多く含まれることがわかったのです。
やお九州の服部さんは、
「自分に合ったプロテインや、トレーニング器具、ウェアなどと同じように、いろんなブロッコリーがある中で、やっぱり『筋肉ブロッコリーだよね!』と、手に取ってもらえるように、これから筋肉ブロッコリーは進化を続けていきます。
まずはスポーツランド宮崎から、そして日本全国へ『筋肉ブロッコリー』の生産を広げ、地産地消の全国ブランドへ成長させていきます!」
と力強く語ってくれました。
宮崎県内でも、筋肉ブロッコリーの生産者を募集中ですが、今後は、愛知県や千葉県での生産も予定されているのだとか。
まだ出荷量は多くありませんが、今シーズンは3月下旬頃まで出荷・販売される予定とのことですので、見かけたら是非手に取ってみてください。
筋肉ブロッコリーが、宮崎の新たなブランドとして、スポーツ界に浸透していくことを祈ってます。