皆さん、こんにちは。自宅でテレビ視ながら作業することが多いDiceです。
ほとんどの皆さんは、「TVer(ティーバー)」というテレビ番組のネット配信サービスをご存知のことと思います。
在京民放キー局5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)と、在阪民放5社(毎日放送、朝日放送テレビ、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪)、広告代理店4社(電通、博報堂DYMP、ADK、東急エージェンシー)が共同出資した株式会社TVerが運営する国内最大級の動画配信サービスで、2015年10月にスタートしました。
インターネットに繋がる環境があれば、パソコン、スマートフォン・タブレット、テレビアプリを使って、民放各局が制作したテレビコンテンツを、いつでもどこでも完全無料で楽しめます。
常時約800番組の見逃し配信のほか、スポーツ等のライブ配信、民放5系列のゴールデン・プライムタイムを中心とした番組のリアルタイム配信(地上波同時配信)が実施されています。
先日、その株式会社TVerが、2024年の利用状況や利用動向を数字で振り返る「数字で見るTVer」を公開しました。
その内容を見ると、驚きと言うか、納得の結果が示されていました。
2024年1月1日から10月31日の集計期間中、1人あたりの平均再生数は、宮崎県が128回と最も多く、次いで福井県の116回、鳥取県の111回となりました。
再生数が最も少なかったのは茨城県の82回で、トップの宮崎県とは40回以上も差があります。
宮崎県の利用者は、平均して月に10回以上、TVerを利用して番組を視聴していることになります。
1人当たりの平均再生時間でも、宮崎県が55.1時間でトップ。次いで、福井県の48.3時間、沖縄県の47.2時間となっています。
一方、再生時間が最も少なかったのは、こちらも茨城県で34.4時間となり、トップの宮崎県とは20.7時間の差となりました。
宮崎県の利用者は、月平均5時間半、TVerを利用して番組を視聴していることになります。
1位の宮崎県と2位の福井県に共通するのは、民放テレビ局が2局しかない県であること。
県内のテレビ放送では視聴できる番組の選択肢が少ないことが、TVerを利用した視聴に繋がっていることは間違いありません。
またTVerでは、県内民放2局のクロスネットからも外れたテレビ朝日やテレビ東京などの番組も視聴できることも魅力のひとつになっていると思われます。
それに加えて、テレビというデバイスに限らず、スマホやパソコンでも視聴可能で、時間や場所にあまり左右されずに視聴できるので、好きな番組を好きな時に視たいという、現代人のニーズにうまく合致していると言えるでしょう。
このTVerの登場で、宮崎の民放3局目の設立はますます遠くなった気がしますが、一時YouTubeなどのインターネットメディアに流れていた視聴者をテレビ番組に復帰させるきっかけにもなっているので、今後のサービス展開が気になるところです。