皆様こんにちは。冷や汁エバンジェリストDiceです。
東京冷や汁巡りの第3回目は、渋谷エリアに戻って、京王井の頭線神泉駅から徒歩4分ほど、JR渋谷駅から道玄坂方面に出て徒歩15分ほど、旧山手通りから路地を少し入ったビルの1階にある「たもいやんせ 渋谷店」をご紹介します。
日南市出身で、元はフレンチのシェフだった経歴を持つ四宮保親さんが経営する宮崎料理店で、開業は2001年。この場所で22年の長きに渡って営業を続けており、東京在住の宮崎人にはよく知られた店です。今では、西新宿にも姉妹店があります。
ちなみに店名は、薩摩弁で「召し上がれ」という意味になります。
外に出ていた看板には、「日南一本釣り!カツオ炙り重」の文字が見えますが、こちらのお店は日南一本釣りカツオ料理推進協議会が日南市外で初めて「炙り重PR特別大使」に認定(2014年)した店なのです。
カツオ好きの私には、強く心惹かれるものがありますが、ここは冷や汁に一直線!
平日のみのランチタイムは、鰹炙り重やもも焼、チキン南蛮など9種類のメニューがありますが、いただいたのは、「冷汁(ひやしる)御膳」1,420円。
冷や汁のほか、メインのおかずが1品に小鉢が2つ、香の物という組み合わせ。
メインのおかずは他のランチメニューのおかずから選ぶことができるようになっていたので、チキン南蛮にしました。
この連載、チキン南蛮ばかり食べている気もしますが、冷や汁はもちろん、東京で正しいチキン南蛮が食べられる店の情報も大事ですからね。
冷や汁には、砕いた氷がたっぷり入って、キンキンに冷えています。
具材は入っておらず、色もちょっと茶色が濃い感じで、ワイルドな印象を受けます。
一方のごはんは、白米の上に2mmほどにスライスしたキュウリ、軽くほぐした木綿豆腐、細切りのミョウガと大葉がトッピングされ、白ゴマも振られていいます。
具材がごはんの上にセットされているスタイルは、他の店ではあまり見られない、この店特有の提供方法ですね。
早速、ごはんの上に冷や汁をかけていただきます。
氷ごと豪快にかけました。う~ん、やっぱりワイルド。
一口いただくと、いりこがベースのように思われますが、それだけではない魚節の感じがあります。
四宮さんに伺ったところ、こんがり焼いた落花生と骨を取り除いたいりこを粉砕して、麦味噌とあわせて焼き、暫く寝かせておいたものを提供前にカツオ・いりこ・昆布で引いた一番出汁で溶いて提供しているとのこと。
水分少なめなので、最初はちょっとどろっとした感じがありますが、時間が経つと氷が少し溶けてきて濃度を下げてくれます。
氷をガリガリと噛み砕きながらいただくのもまた野趣あふれる感じで面白いです。
チキン南蛮はもちろんのこと、サイドの小鉢も美味しくて、交互に食べていくとご飯が足りない!と思うくらい。
こちらの冷や汁は、ディナータイムにも単品980円で提供されていますので、是非飲んだ後の〆に召し上がってみてください。
【たもいやんせ 渋谷店】
住所:東京都渋谷区神泉町10-10 VORT渋谷神泉ビル1F → マップ
電話:03-3461-4333
営業時間:ランチタイム(月曜~金曜) 11:00~15:00
ディナータイム 18:00~24:00頃(土曜・祝日は17:00~24:00頃)
定休日:日曜日