遅ればせながら、皆様明けましておめでとうございます。2020年最初の登場となるDiceです。
さて、毎年この時季の恒例行事となってきた「きんかんヌーボー」が、今年も宮崎市橘通り4丁目の九電ビル1階にある「bio cafe」で開催されたので、取材に出かけてきました。
「きんかんヌーボー」は、開花から210日以上樹上で完熟させ、糖度16度以上、直径2.8cm以上の食味、外観が優れている宮崎県産完熟きんかん「たまたま」の出荷解禁を祝うイベントで、2020(令和2)年シーズンは1月14日(火)の解禁日の夜に開催されました。
司会進行を務めるのは、今年も竹井倫世さん(写真右)と岡田光さん(写真左)のコンビ。
今年は、ドレスコードのきんかん色を取り入れた袴姿での登場でした。
このお二人、「きんかんヌーボー」だけではなく、昨年のハロウィンに行われた「カラダグッドミヤザキトレイン」など、みやざきブランド推進本部主催のイベントでもこのところ司会進行を務めることが多いので、息もピッタリ。
最初に挨拶に立たれたのは、河野俊嗣宮崎県知事。
きんかんのかぶり物を装着して登場し、
「7回目のきんかんヌーボー、皆さんとともに美味しい『たまたま』を味わうことができる、宮崎に住む我々の幸せだなと思います。
美味しいだけではなく、昨年からはビタミンCやビタミンEが含まれる栄養機能食品としても売り出されています。
日本一の生産量、日本一のブランドの『たまたま』をみんなで盛り上げて行きましょう!」
と挨拶されました。
きんかんの生産者を代表して挨拶されたのは、宮崎県果樹振興協議会きんかん部会の河野部会長。
「今日は多くの方にきんかんヌーボーに参加していただいてありがとうございます。生産者の力になります。
解禁日ということで、生産者の代表が東京、大阪、宮崎の市場に行ってPRしてきましたが、その中で、令和の初物ということでご祝儀をいただき、Excellentが1箱(1kg)55,000円という値が付きました。
生産者として喜んで良いのかどうなのかわかりませんが、このまま(高値が)続くと良いなと思います。
私ども、一生懸命良いきんかんを作ってきました。今年は一層良いものができたと思っておりますので、今日は最後までみんなで盛り上がって、SNS発信していただきたいと思います。」
と挨拶。
55,000円という初値は、完熟きんかん史上最高額らしいです。
関係者のご挨拶が終わったところで、参加者全員がシャンパングラスにカットした「たまたま」が飾られた「たまシャン」で乾杯。
壇上には、河野知事、みやざきブランド推進本部の新森本部長、河野部会長とともに、きんかんの女性生産者2名も上がって、乾杯の発声。
会場に集まった150名を越える皆さんも、一緒に乾杯!
ドレスコードがきんかん色のものを何か身につけてくることだったので、全体がオレンジ色に染まってますね。
ここには写っていませんが、会の後半で参加者の中からベストドレッサーが選ばれて、「たまたま」1箱が贈呈されました。
会場の3箇所に分けて並べられたテーブルには、この日のメインである完熟きんかん「たまたま」を使った料理を始めとして、たくさんの料理が並べられていました。
会場となった「bio cafe(ビオカフェ)」やレストラン「ベル・エポック」など複数の飲食店を運営するグループの代表・宮田猛敏さんが、この日の料理名が投影されたスクリーンの前で、
「本日は、22種類の料理をご用意しました。このうち、きんかんを使った料理は11種類あります。」
と説明されました。
そんなきんかん料理の中から、いくつかご紹介。
まずは、「きんかんとゴルゴンゾーラのクロスティーニ」。
スライスしたパンの上にゴルゴンザーらチーズを塗り、薄くスライスした「たまたま」をトッピングしたイタリア風の前菜。
クセのあるゴルゴンゾーラときんかんの相性抜群で、たまシャンともベストマッチ。
続いて、「大和ぶりときんかんのカルパッチョ」。
魚介と柑橘が合うのはご承知のとおりですが、この時季に脂が乗って美味しい大和ぶりにきんかんの甘みと香りがよくマッチしていました。
こちらは、「地鶏むね肉ときんかん、モッツァレラチーズのカツレツ」。
鷄むね肉にモッツァレラチーズとスライスしたきんかんを挟んで油で揚げたチキンカツですが、淡泊なむね肉にモッツァレラのこくときんかんの爽やかな香りが加わって、これまた激ウマ!
続いて、「きんかんとトマトの冷製パスタ」。
トマトの赤ときんかんのオレンジ色が、なんとも元気の出る色合いで、トマトの酸味ときんかんの甘みのバランスも良い、味わいのある冷製パスタに仕上がっていました。
参加者が美味しい料理に舌鼓を打っている間、宮田社長は寒風吹きすさぶ屋外のグリルで、宮崎ブランドポークのBBQ串を自ら焼かれていました。
なんと、一人で170本焼き上げられたらしいです。
こんな具合に、前菜からデザートまで22種類の料理、どれも美味しくて、みるみるうちに盛られた皿が空になって行きました。
丸かじりが美味しい「たまたま」ですが、料理へのアレンジがとても参考になったので、自宅でも試してみようと思います。
バラエティに富んだ料理以外に、飲料は協賛のキリンビール株式会社宮崎支社提供のハートランドビールを始め、焼酎、ワイン、ハイボールといったアルコール飲料に、ソフトドリンクまで様々に揃っていて飲み放題だったのですが、別途テーブルの上に、気になっていたドリンクが用意されていました。
それが、合同会社日南食品(日南市、海保幸平代表)が昨夏デビューさせた「ひなたまドリンク」。
宮崎が誇る2大柑橘の日向夏ときんかんの果汁をブレンドして、果汁20%ながら、日向夏の爽やかな酸味ときんかんのまろやかな甘みの良いとこ取りの、美味しい飲料に仕上がっていました。
そのまま飲んむのはもちろん、焼酎などと割っても良さそうでした。
発売から間もなく、まだまだ知られていないドリンクですが、見かけたら一度試してみてください。
食事も進み、テーブルの皿がデザートに置き換わろうかという頃合いで、完熟きんかん「たまたま」に関する10問のクイズに会場全員が勝ち抜きで答える「たまたま検定」が始まりました。
10問全部に正解し、最後の一人を選び出すために生産者の河野部会長から出された追加の問題にも見事正解して、「たまたま博士」の栄光を勝ち取ったのは、日南市からお越しの本田友紀さん。
本田さんには、「たまたま」1箱(1kg)が主催者から贈られました。
会場から「#きんかんヌーボー」などのハッシュタグを付けてSNSに投稿して「たまたま」を広くPRするのも、このイベントも目的のひとつだったのでした。
イベントの終盤で、投稿した方を対象にコンテストが行われ、上記のkume123456さんのInstagramへの投稿が見事SNS大賞に選ばれ、「たまたま」1箱が贈呈されました。
この他にも、会場の皆さんが各SNSにハッシュタグを付けてたくさん投稿されていましたので、是非、検索して確認してみてください。
1月14日(火)から出荷が始まった今シーズンの完熟きんかん「たまたま」、今年も昨年並みの1,200トンを超える出荷が見込まれているとのことです。
宮崎県産の「たまたま」には、皮膚や粘膜の健康維持を助け抗酸化作用のあるビタミンCが200g当たり45~150mg、抗酸化作用により体内の脂質を酸化から守り細胞の維持を助けるビタミンEが1.9~8.1mgと、普通のきんかんよりたくさんん含まれていますので、3月までの出荷シーズンにたくさん食べて、健康維持に努めましょう!