先日、テゲツー!でもお伝えしていた乃南アサ原作の映画『しゃぼん玉』が、ついに3月4日から全国公開。
なんと!テゲツー!編集部として、公開初日の舞台挨拶に潜入して来ました。
はじめての取材が舞台挨拶て!
荷が重いわ!むしろありがとうございます!
ということで、イカついカメラを持ったマスコミの方達を横目に、借りたミラーレス一眼で取材に挑んで来ましたAllieです。
(なんて心もとない)
この映画『しゃぼん玉』は、何を隠そう、宮崎県椎葉村で撮影された映画なのです。
参照元:(c)2016「しゃぼん玉」製作委員会
2016年には、Netflixでドラマ化された又吉直樹作のベストセラー「火花」の主演で脚光を浴びていましたね。
実物はとっても好青年!
そして忘れちゃいけないこの方。
参照元:(c)2016「しゃぼん玉」製作委員会
昨年の宮崎映画祭で上映された『あん』で、主演樹木希林さんの親友役として、9年ぶりの映画出演をされたのが記憶に新しい市原さん。
現在は療養中のため、林さんと東監督のおふたりが宮崎までいらしてくれました。
監督も林さんもとても、親しみやすそうな雰囲気、、
いい人そう、、、
UMKの永井アナウンサーの司会で、インタビューが始まります。
【東監督】
「今日はどうもありがとうございました。
撮影から一年、こうしてみなさまに無事見ていただけたことをとても嬉しく思います。
これから全国でできるだけ、たくさんの人に見ていただけるよう努力しなければいけないのですが、その前に宮崎の皆さんに気に入って頂けないと先には進めないので、ちょっと緊張しています。
本当に、皆さんに楽しんで頂ければいいなと思っています。」
【林さん】
「こんばんは。撮影から一年を経てこうして公開初日を迎えることができて…あれっマイクが…」
【林さん】
「すみません(笑)無事に公開初日を宮崎で迎えられて、とても嬉しいです。
これから2日間、ひとときも無駄にすることなく、宮崎を堪能して帰りたいと思っています。
撮影を終えてから、『宮崎に戻ってくるのが楽しみだね』と、スタッフさんたちと話をしていました。
控え室にレタス巻きが準備してあったり、映画を見た方からのメッセージが壁一面に貼ってあったりして、すごく嬉しかったです。」
お二人のコメントからは終始、宮崎への愛が見てとれます。
―この映画は、宮崎にとってどんなものになると思いますか?
【東監督】
「景色や食材やお祭りの映像だけでは、絶対に感動してもらえない。
林くんの演じる若者や市原さん扮するおばあちゃんの姿をちゃんと描けてこそ、景色の本当のよさが伝わるのではないかと思いながら撮影しました。
人がいて初めて、その土地や景色、そして映画は素晴らしいものになると感じています。」
参照元:「日本で最も美しい村」連合
確かにそうかもしれません。
「この美しい風景を守っていかなくてはいけない」と、言われている気がしました。
今回は残念ながらパネルのみの登場だった市原悦子さん。
インタビュー中に市原さんのことを聞かれて、東監督からはこんなエピソードが。
【東監督】
「市原さんってとてもチャーミングな方で。
お芝居にしても言動にしても、何を言い出すかわからない。そこが楽しいんですけど。
劇中のスマ(市原悦子)のセリフで「2人の咎(トガ)か」と言うひと幕があるんですが。
3年脚本を書いていて、ここはしんみり言うところだと、ずっと思っていたんです。
そしたら市原さん、笑いながら言っちゃったんですよね(笑)
ああ、市原悦子に頼むと言うことは、こう言うことなんだなぁ…と、市原節を堪能させてもらいました。
市原さんにこんな地味な映画誰が見るのよと言われたので(笑)、「宮崎も満員御礼でしたよ」と伝えたいです。」
市原さん、早くよくなって、またお元気な姿を見せて欲しいです。
またこの撮影中、監督は林さんに対してNGを出すことがなかったそう。
「林くんの翔人を見せてもらおうと言う気持ちでやっていました」と東監督が語ると、林さんも「本当に居心地のいい現場でした」と撮影を振り返ります。
【林さん】
「終わって映像を見てから、本当にすごい方達とやってたんだなと。
市原さんには最初お会いした時に、ひとこと「これは難しい役ですね」と言われて。
上っ面でやらないように、しっかりと演じるように、という市原さんからのメッセージだと思って、一生懸命やらせて頂きました。」
花束贈呈するのが何で僕みたいなおじさんなんだろう…と困惑されながらも(笑)、
「このような素晴らしい映画を撮って頂いて本当に嬉しいです」と映画の感動を伝えながら贈呈されました。
いやぁーー、とにかくおふたりの宮崎への思入れが半端なく伝わってきました。
これは宮崎県民としても嬉しいですね。
舞台挨拶時は映画をまだ観れていなかったので、もうこれは見るしかない!とさっそく次の日観て来たんですが、、
もう本当に、宮崎大好き!ってなっちゃいました。
劇中に登場する景色や料理、おしゃべり好きで可愛いおばあちゃん達と、村をあげてのお祭。
なんだかもう、すべてが懐かしくて、愛おしくて。
この気持ちって、日本人ならみんなが持っているはずの「郷愁」というものなのかなぁと。
椎葉村には行ったことなかったのですが、多分あれは全国民の「原風景」といっても間違いないですよ。
私は前情報もなく原作も読んでいなかったので、田舎って景色綺麗だな~、みたいなほのぼの系映画だと思ってました。
ところがどっこい!
冒頭があんなシーンなものでトーンかなり低めでスタートするものだから、いきなり「えっ、なになに?」と引き込まれてしまいました。
もちろん宮崎が舞台ということで、それだけでも楽しめると思いますが、「善悪ってなんだろう?」や「強者と弱者って誰が決めるの?」と深く考えさせられる作品でもありました。
劇場を出た時、いやぁいい時間だったなぁと思えること間違いナシ。
宮崎県内ではセントラルシネマほか4館で公開されています。
是非とも、劇場に足をお運びください!