先日、日向市、門川町、美郷町、諸塚村、椎葉村の1市2町2村で構成されている協議会による、「山ごこち体感ワークステイ」が行われました。
移住を検討している方に対して、山の暮らしを体験してもらうことで林業に関わる担い手を増やしたいというコンセプトで行われたツアーです。
3泊2日で行われたツアーに密着!一緒に体験してきましたのでレポートします。
ツアー当日、県内外から男女総勢17名が日向市駅に集合。
お天気にも恵まれ、一同は早速、マイクロバスに乗り込みます。
ツアーの最初は、美郷町での「キンカン狩り体験」。
日向市から西へ西へ。
美郷町の中田さんがキンカンについていろいろとお話してくれました。
今が旬のキンカン、収穫開始!
収穫するだけではなく、その場で食べてもOK。
キンカンは先月1月16日に解禁され、収穫は3月末まで続きます。
このキンカンを育てているのは、キンカン農家の山下さん。
かなり大きいキンカンですね〜、美味しそう!
東京から来ていた高橋さんは、ビニールハウスに入ること自体が初体験とのこと。
「キンカンがこんなに美味しいなんて!」と驚いていました。
ずっと東京で暮らしていて、伝統食・伝統芸能などの文化がない生活をしているので、田舎に憧れがあって参加を決めたんだそう。
初めての体験に感動していました。
美郷町北郷の宇納間(うなま)には備長炭をつくる窯が密集しています。
その数は60箇所にものぼるそうです。
今回は、備長炭を作っている小田米蔵さんの窯を見学しました。
備長炭の作り方を丁寧に説明してくれました。
ちょうど火も入っていて、近づくとかなり熱いです。
こちらが宇納間備長炭!
原料は、カシの木。
なかなか目にすることのできない光景に、ツアー参加者の皆さんも真剣に説明を聞いていました。
長距離移動の方も多かったので、石峠レイクランドの温泉で1日の終わりをリフレッシュ。
夕暮れの空が水面に映って、とてもきれいでした!
こういった「自然の景観」も、ツアー参加者にとっては特別な体験になったと思います。
山の魅力は、こんな日常の中にこそあるんだなぁ。
本日の宿、美郷町にある「宮崎県林業技術センター」へ移動した後は、夕食と合わせて交流会が開かれました。
参加者は、それぞれ気になっていることを直接きける貴重な時間になったようです。
日向市から参加の伊藤さん。
定年まであと10年、定年後、第2の人生を設計するためのヒントになればという思いで参加。
選択肢のひとつとして山の仕事、生活を体験したかったとのこと。
埼玉県から参加の川添さん。
宮崎出身で大学まで宮崎に住んでおり、就職で埼玉へ。
10数年たった今、春から宮崎へ帰ろうと決めているそうです。
春からの生活に役立てられれば、という思いで参加。
大分県から参加の北村さん。
山登りが好きで、畑が好き。
「ゆくゆくは自給自足で、山を感じられる生活をしたい」とお話されていました。
今回は、高校生の参加も目立っていました。
宮崎市の高校生、佐藤さん。
木でモノを作ることに興味があったので参加したとのこと!
他にも、門川、延岡をはじめ、地元の高校生が地域を学ぶために参加している姿も印象に残りました。
耳川広域森林組合の上杉さんによると、日向市、門川町、美郷町、諸塚村、椎葉村からなる耳川広域森林協会は、組合員が6,000人、面積が10万9000ヘクタール。
実は、「日本一の森林組合」なんです!
初めて知りました。。。
宮崎の林業ってすごいんですね!
各市町村の紹介やお話をはさみながら、交流会は盛り上がっていきました。
「山ごこち体感ワークステイ」の1日目が終了。
外に出てみると、満点の星空が!!
これも山間地域の大きな魅力ですね!
さて、ツアー2日目の予定は、「林業体験」と「椎茸コマ打ち」など盛りだくさん。
ということで、続きは次回の記事でご紹介します!
お楽しみに!