どうしたことか、外山シェフの写真を撮り忘れてたので、GIGLIの看板でご容赦を。
【GIGLI(ジーリ)】
住所:宮崎市中央通り3-22 高野ビル2F → マップ
TEL:0985-55-0780
定休日:月曜日、火曜日のランチ
営業時間:水~日 12:00~13:30(L.O.)、18:00~22:00(L.O.)、火 18:00~22:00(L.O.)
まずはアンティパスト、原木舞茸のタルト。
さっくりと焼かれた生地の中に、炒めた玉ネギと舞茸の詰まったキッシュ。
舞茸の香りで軽く鼻腔をくすぐって、食欲を喚起します。
続くサラダには、オクラ、紅芯大根、赤ピーマン、キュウリ、レタス、花オクラ、ブロッコリ、セロリ、ニンジン、ニンニクの芽、インゲン、紫玉ネギ、ゴーヤ、四角豆、大豆、ルッコラ、レタス、柿と、様々な野菜が遣われ、食感、味、香りのバリエーションが楽しめます。
そこに、おろしたカラスミで味とコクを加え、更に原木舞茸のフリットでとどめを刺すという演出。
続いて出てきたのが、ガラスのポットに入った原木舞茸の土瓶蒸し。
スープに舞茸の香りと旨味を移します。
同時に、落花生プレンタの上に、皮目がパリッと焼かれた尺山女魚の切り身が載せられた皿が登場。
落花生プレンタは、通常はトウモロコシ粉を練り上げて作るポレンタに落花生を混ぜ込んであるようです。
そして、皿の上から土瓶蒸しのスープをかけていただきます。
繊細な味で、和のテイストを感じさせつつも、トマトやオリーブの実などでさりげなくイタリアンな味わいも加えてみせる。
土瓶蒸しを別に出して、客の目の前で魚の入った皿に注ぐという演出がまた憎い。
このあたりが、外山シェフの若き天才らしいとこですね。
お口直しに、キューブ型のパンが出てきました。
2つに割ってみると、ここにも原木舞茸が練り込まれています。
小麦と酵母、舞茸の香るパン。
もうこれだけでも幸せ。
パスタは、トマトソースに原木舞茸と秋刀魚を合わせた秋らしい一皿。
おろし大根を乗せて刻みネギをぱらりと振り、さっぱりといただけます。
肉料理は、牛のワイン煮。
美甘牛は、「ちゅらかんビーフ」と読みます。Okazaki Food株式会社の自社牧場で、焼酎粕やパイナップルの皮など独自に配合された飼料によって育てられた黒毛和牛です。
柔らかく煮込まれた肉が口の中でホロリとほどけ、肉の旨味の溶け込んだ赤ワインのソースも良い塩梅。
舞茸を同時に煮込むのではなく、マッシュの中に練り込む所はちょっと意外でしたが、ソースと合わせていただくと、これもまた良し。
最後のドルチェは、大地から萌出る舞茸をイメージした一品。
ティラミスの大地から顔を出すのは、原木舞茸のチョコレートがけと、緑のスプラウト。
そして、原木舞茸マカロン。
いや~、もう、原木舞茸縛りの料理の数々、堪能させていただきました。
引き出しの多い料理人の手にかかると、こんな切り口もあるのかと感心することばかりです。
外山シェフ、ごちそうさまでした。
今シーズンの渡川産原木舞茸は、もう終わってしまったようですが、今からまた来年のシーズンが楽しみです。
詳細な情報については、逐次、渡川山村商店のFacebookページで案内されると思いますので、気になる方は、Check it out!
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