料理も終盤に入り、ご飯物として「宮崎牛とみやざき地頭鶏の炙り握り寿司」が出てきました。ここにもマイヤーレモンが添えられています。
マーブルのきれいに入った宮崎牛の断面が美しく、口に入れると脂身が体温で溶けて寿司飯と混然一体となり、柔らかくほぐれて行きます。
一方のみやざき地頭鶏は、ほどよい歯応えがあって、食感の宮崎牛との対比が面白い。もちろん、噛んでいるうちに肉の持つ旨味が溢れてくるので、噛むこと自体が楽しい。
ここで、赤尾さんがセレクトしたスペシャルワインが登場しました。
「ソーヴィニヨン・ブラン プライベートリザーブ 2013」です。
淡いイエローに輝くこの白ワインは、ライムや青りんごのような爽やかな香りがあり、爽やかな酸味とキレに清々しさを感じます。
和食に合わせるのにふさわしいということで特別に選ばれた1本です。
そした椀物は、「門川産釜揚げしらすと筍のお吸い物」。
宮崎の春らしい椀ですね。色味としては、木の芽の緑を添えたいところですが、ワインの香りとのマッチングを考慮した結果なのかもしれません。
そして最後のデザートは、「濃厚マンゴープリン~プリン工房ena 森山氏監修~」
プリン工房enaの森山さんのレシピを忠実に再現したというこのプリン、マンゴーの甘さと酸味をバランス良く表現していて、甘すぎずさすがの仕上がりでした。
そのレシピを提供した森山さんもお見えになっていて、皆様にご挨拶。
実は、このマンゴープリンに合わせて「スパークリングワイン マンゴー」が供されたのですが、ここまで散々飲んでいたこともあって、この1杯だけ写真撮るの忘れてしまいました。
ということで、画像は都農ワインのサイトから拝借しました。許されたし。
宮崎産マンゴーが原料ということで、甘口のワインを想像する人が多いと思いますが、これが甘さ控えめで爽やかな酸味と炭酸の効いた大人のスパークリングワインなのです。香りも華やかで、宮崎らしいワインとして、お土産にもお薦めしたい1本です。
そして全ての料理と飲み物が出尽くした後、最後に、(株)コンフォートダイナー取締役副社長の竹井倫世さんがご挨拶。
倫世さんは、この日まで台湾に出張していて、台湾から戻る飛行機から降りて、そのまま飛行場から会場に直行ということで、なんとか閉会に間に合ったのでした。お疲れでしょうに、バイタリティ溢れるその姿が、たくさんの人を惹きつけるのでしょうね。
その手には、台湾土産の鳳梨酥(パイナップルケーキ)の箱が抱えられ、参加者の皆さんに1個ずつ配られたのでした。私もいただきましたよ。
都農ワイン×新垣ミート×みやざき晴夜の組み合わせによる今回のメーカーズディナー、大変満足させていただきました。
これだけの種類の都農ワインを一度に飲める機会はそれほどありませんし、地酒である宮崎のワインを、宮崎の食材とのマリアージュを考えて料理人達が腕によりをかけて作った料理とともにいただけるなんて、こんなに嬉しいイベントはありません。
お店としては大変でしょうが、年に1度とはいわず、季節に合わせてあちこちで行われるようになると、宮崎の食の世界ももっと盛り上がるのではないでしょうか。
ともあれ、ごちそうさまでした。ご苦労いただいた関係者の皆様、ありがとうございました。