11月1日(土)の午後、宮崎市内は「宮崎神宮大祭(神武さま)」の日で、宮崎駅前では「全国お茶祭り」のイベントが、駅前商店街から一番街までの間では、「大街市祭」が開催されており、あちこち賑わっておりました。
その「大街市祭」の一角、若草通のまん中あたりにテーブルを出して、何やらやられている白衣の女性が二人。
マッサージではないみたいだし、何なのでしょうね?。
幟(のぼり)を見ると、「宮崎ブルーローズの会」とあります。
糖尿病予防を推進する市民団体とのこと。
手書きの説明板を見ると、食後の血糖値を測定しているようです。
年に一度の健康診断の際の血液検査では、空腹状態での血糖値しか測定しないので、血糖値が上がりやすい体質なのかどうかがわからないのだとか。
かくれ糖尿病を発見するためには、食後の血糖値を測ることが必要なようです。
宮崎県は「スポーツランド」としても売り出していますが、実はその健康的なイメージとは逆に、厚生労働省が発表した平成22年「国民健康・栄養調査」の結果で、20~69歳男性の肥満者の割合が44.7%と全国ワースト2位(1位は沖縄で45.2%)となっていて、糖尿病のリスクも高いんです。
宮崎ブルーローズの会では、そういう現状を憂慮し、宮崎県を糖尿病の一番少ない県にするために啓発活動をされていて、血糖値測定はその活動の一環なのです。
なるほど、なるほどということで、私も血糖値を測ってもらうことにしました。
この時、豊吉うどんで「天玉かそば」を食べてから45分ほど経過していました。食後の血糖値が一番上がる頃らしいです。
まずは、ディスポーザル針が仕込まれた穿針器で指先に針を刺します。
利き腕とは反対の手の指先を消毒してもらい、自分で穿針器をあてがって押し込みます。
これ、痛そうに思うでしょ?。
でも、全く痛みは感じませんでした。
針は髪の毛ほどの細さなので刺してる実感が無く、大丈夫なのかなと思うくらい。
穿針器を外すと、ちょこっとだけ指先から血が出てきます。
ちょっと指先をしごいて、もう少し血を絞り出します。
そのちょっとだけ盛り上がった血液に血糖値測定器の先を当てて、測定!。
約10秒で結果が表示されました。
「169」
ふ~ん!?。
すると、渋谷さんの眉が曇るのが一瞬見えたのですよ。
「あー、これは…。」
「え?、悪いの?」
すかさず、これを横から見ていた長野さんが、
「あ~残念ですねー。普通の人は、どんなにお腹いっぱい食べても160は越えません。食後高血糖があるとみるべきです!。」
と厳しいご指摘。
がびーん!!。ダメなのか~orz。
落ち込んでいるところに渋谷さんが、
「現在は、糖尿病予備軍の予備軍という感じですね。これから食生活などに気をつければ大丈夫ですよ。」
と優しくフォロー。
ご飯などの炭水化物、ジュース等に含まれる果糖ブドウ糖などのとりすぎや、糖質が高いものが重複したメニューに注意して、適度に運動して体重を落とすことが大切なのだそうです。
最近は、夕食時にはなるべく炭水化物を摂らないように心がけてはいるのですが、確かにこのところあまり運動してないので、その影響もあるのかもしれません。
気をつけなければ!。
今回お世話になったお二人、左が長野仁美さん、右が渋谷季里さん。
長野さんは、総合病院に勤務していた際に糖尿病患者の厳しい現実に触れ、宮崎の肥満度を知ったことで、医療の現場ではなくて、その前に肥満予防・肥満改善に取り組むことが必要であると思い立ち、その活動を組織的に行うために病院を辞め、宮崎ブルーローズの会を立ち上げて、フリーの看護士として働きながら、宮崎の人々が健康に生きる未来を創る活動に献身していらっしゃいます。
渋谷さんは、普段は三股町でお弁当づくりの仕事をしながら、食育活動にも力をいれておられますが、ご自身も糖尿病に苦しんだ経験から、同じ苦しみを他の人には味あわせたくないと、長野さんの活動を手伝っていらっしゃいます。
そんなお二人からの伝言、「なるほど!血糖値」がこちら。
長野さん達は、毎月の「街市」での活動のほか、県内の様々なイベントで血糖値を測定しつつ肥満予防・肥満解消を啓発する活動を行っていらっしゃいます。
皆さんも、一度ご自分の食後の血糖値を測ってみてみませんか?。