皆さん、こんにちは。普段着の選択肢の一つとして、時々着物を着ているアンナです。自分で縫った木綿の着物やリサイクルショップで購入した着物、誂えた太物(フトモノ)など、いろんなタイプの着物を楽しんでいます。 そして、そんな普段着物に合わせる履物は、下駄が多いです。かなり前、デパートのイベントで購入した鎌倉彫の右近下駄、呉服店で浴衣と一緒に購入した桐の下駄などを、メンテナンスしながら履いています。 下駄のメンテナンスってどうやるの? 下駄のメンテナンスってどうやるの?って、思いませんか。私が持っている下駄の底には、台を守るための黒いゴムが貼ってあり、部分的に、靴の修理店での貼り替えが可能ですが、問題なのは鼻緒の調整です。最近、足が大きく(笑)なり、きつく感じる鼻緒を何とかしたい、出来れば新しい鼻緒にすげ替えたいと思うものの、対応して貰えるお店が、私が住む宮崎市内では見つかりません。 そんな私に、ある日、朗報が届きました。日南市の油津にあるお店で、鼻緒の調整やすげ替えが可能だというのです。これはもう、行くしかありません~! 一路、油津一番街商店街へ 目指すお店「あさひや」は、日南市の油津一番街商店街にありました。場所は、国道222号線から日南山形屋と日南市子育て支援センターの間の道を入って次の角の右手で、田村鮮魚店の向かいです。お店には駐車場が無いので、近くの立体駐車場「ittenパーキング」に停めました(お店でお買い物をすると、2時間無料券がいただけます)。 ベージュの外壁にひらがなで大きく「あさひや」との表示があり、すぐに見つけることができました。 下駄のほか、陶器や雑貨でいっぱいの店内 店内に足を踏み入れてまず目に入るのは、正面上方にずらりと並んだ、男物の台の数々。 その左側には、女物の下駄の台も、所狭しと並んでいます。 そして、台の下にある引き出しには、鼻緒がぎっしり入っています。 その他、陶器や生活雑貨の取り扱いもあります。 タオルコーナーには、日南市でキャンプを行う広島東洋カープのマスコットキャラクター、カープ坊やのハンドタオルも並んでいました。ふわふわの手触りが気持ちいい~! 油津港には時々クルーズ船が寄港しますが、インバウンドのお客様には、手拭いタオルや足袋型ソックスがよく売れているのだそうです。 下駄屋としての想い 店主の谷口章子さんに、お店についての想いをお聞きしました。 「もともと父方の実家が、昭和初期から戦後にかけて、旭通で『あさひや』という食堂をやっていたそうです。昭和37(1962)年に現在の場所に『あさひや』が開店し、昭和63(1988)年に私が店を継ぎました。母が下駄を仕事にしていたので、私や兄弟たちも、小さい頃から下駄に親しんでいました。私は、小学校の高学年の時には、仕上げまでできるようになっていたと思います。 下駄の台や鼻緒は県外から仕入れていますが、新型コロナの影響で業者が廃業するなどし、この店も影響を受けました。履きやすくて痛くないものを求めて、台と鼻緒は国産にこだわって仕入れています。 昔は、お盆とお正月に下駄を新調する習わしがあったので、下駄屋さんも各地にありましたが、今では、宮崎で下駄の誂えができるのは、うちだけになっています。また、調整や修理も、県内のみならず県外からも問い合わせがあり、可能な限り対応したいと考えています。 誂えについては、台と鼻緒を選んで頂き、その場でご自身の足に合わせてすげることができますが、鼻緒の調整や修理には時間がかかることもあり、一旦お預かりして、後日のお渡しにしています。お店においでになる前に、一度お電話などでお問い合わせ頂けると有難いです。」 とのこと。 下駄の誂えに挑戦! 色々とお話をお聞きするうちに、調整だけではなく、新しい下駄を誂えてみたくなった私。 様々な種類の台の中から、表が布張りで舟形の桐の台(写真左から3番目)を選び、鼻緒は藍色地に赤が入ったものを選んで、谷口さんにすげて貰うことにしました。 途中で私の足に合うよう調整をして、あっという間にオーダーメードの下駄が完成。 可愛くて、履き心地も良く、大満足。お値段もお手頃でしたよ。 つま先を締め付けない下駄は足に優しく、健康面でもメリットがあるそうです。気になる方は是非一度、あさひやさんで相談をされてみてはいかがでしょう。 【あさひや】住所:日南市岩崎3-7-15 → MAP電話:0987-22-2936営業時間:10:30~19:00定休日:木曜日駐車場:ittenパーキング(2時間無料券進呈)公式Instagram: https://www.instagram.com/asahiya1999/ 寄稿者:アンナ 普段着物が好きな消費生活アドバイザー。 地球にやさしい暮らしを目指して、日々実践中です。