季節の移ろいは早いもので、暦の上ではすっかり春。“三寒四温”の候となり、暖かく過ごしやすい日も増えてきてますねー。フィジカル的にも、いろいろと動き出す季節です。 そして、今週末、やって来るのが明治安田生命J3リーグの開幕。J1、J2は一足早くシーズンに突入していますが、我らがテゲバジャーロ宮崎(以下、テゲバ)の所属するJ3は、3月4日(土)からようやくシーズンイン。 初戦は、3月5日(日)13時から、ホームの「ユニリーバスタジアム新富(以下、ユニスタ)」にパルセイロ長野を迎えて行われます。チケットはすでに発売されてるので、チェックしてみてくださいねー。 ホーム戦のチケット販売についてはこちら(テゲバジャーロ宮崎公式サイト) 今季のテゲバはどうなった まずは前回の答え合わせ。 前回もお伝えしましたが、監督が変わりました。 昨年の高﨑 康嗣さんに代わって就任したのは、松田 浩さん。昨年はシーズン途中からJ1ガンバ大阪を率い、降格争いに巻きこまれていたチームを建て直し、残留に漕ぎ着けています。これまでにも、神戸、長崎、福岡などJ1、J2のチームで500試合以上の指揮をしてきたベテラン監督の就任。これはもう、クラブが昨季以上に本気を出してきたと考えざるを得ませんよね! 松田監督と言えば、サッカーファンには4-4-2システムとゾーンディフェンスの使い手として知られています。4-4-2とは、GK以外のディフェンダーが4人、中盤と左右のサイドで4人、FWが2人という配置のこと。サッカー場の広いピッチをバランスよく守る、守備の基本システムです。ゾーンディフェンスは、決まった相手をマークするのではなく、ボールがどこにあるのかによってチーム全体で守備をすること。 めちゃくちゃ簡単に端折った説明ですが、つきつめるとどちらも奥が深ーい。「そんな言葉があるんだねー」って感じで、さらっと読み流しておきましょう。 開幕前なので予想ではありますが、今季のテゲバは、しっかり守りながら相手チームのプレーのほころびを見極めて攻撃する。という戦いになると思います。もちろんチーム状態によっての変化は付き物ですけどね。 続いては選手たち。こちらも、ほぼ半分が変わりました。 これまでチームの攻守の要だった千布 一輝選手や、エースナンバーの背番号10を背負っていた徳永 裕大選手、昨季のチーム得点王、岡田 優希選手など、ファン・サポーターにも愛されてきた選手たちの流出は残念でした。でもこれは、下位リーグの地方クラブあるあるです。 チームから旅立って行った選手たちの活躍を追うのも、サッカーの楽しみ方のひとつ。テゲバの元選手として、あちこちで旋風を巻き起こしてくれー!ただし、テゲバと対戦するときは、お手柔らかにお願いしますね。 一方で、新たにやってきた選手たちも、多士済々。少しだけ紹介しておきましょう。 まずは、背番号4のディフェンダー西岡大志選手。佐土原町出身で宮崎日大中から東海大五高、福岡大を経てFC琉球、愛媛FCでプレー。昨季は怪我の影響もあり出場時間は限られていましたが、ケガも癒え古里に戻ってきた今季は、活躍してくれるものと思います。 次に紹介するのは、背番号18。フォワードの山崎亮平選手。高校生のときに出場した全国選手権では、TV解説を務めていたゴン中山さん(今季からJ3アスルクラロ沼津の監督です)が「ギュンギュン来てますねえ」と評し、ついたニックネームが「ぎゅんぎゅん」。磐田、新潟、柏などでプレーしてきたベテランで、21年〜22年シーズンには、J2長崎で松田監督の下で戦っているので、“松田サッカー”をよく知るひとりでもあるんですよね。 新加入選手からもうひとり。昨季、高校生ながらJ1のガンバ大阪で4試合に出場した、フォワードの南野遥海選手。背番号は42番です。U-15、16、17と世代別日本代表にも選ばれています。今季は、ガンバから期限付き移籍中。本人もガンバのファンに向けて、「宮崎で得点を量産してきます!」と宣言しているので、得点シーンがたくさん見られそう。 という訳で、今回は3選手を紹介しました。 今後も少しずつ、新旧の選手たちを紹介したいなーと思います。 新ユニも登場した新体制発表会 2023シーズンの新体制発表会は1月29日(日)、清武文化会館半九ホールで行われました。今季は、ファンクラブ会員限定の開催でしたが、会場には大勢の人が駆けつけましたよ。上の写真は、挨拶する松田 浩新監督。スーツ姿が凛々しいですよねー。 公式サイトでは、画像データが公開されていましたが、発表会では、集まったファンクラブ会員の前で、正式にお披露目されました。 左から、フィールドプレイヤー・ホーム用(北村知也選手)ゴールキーパー・ホーム用(清水羅偉選手)フィールドプレイヤー・アウェイ用(西岡大志選手)ゴールキーパー・アウェイ用(石井健太選手のもの)です。 カッコいいですよねー。 全員が着ると、以下のような感じ。 “困難にも立ち向かい、右肩上がりで成長する”という意味の込められた胸元の新しいライン。ホーム用はもちろん、“ブーゲンビリアピンク”です。なんか、タスキみたいでいいですよね。このユニフォームを着て、ピッチを駆け回る姿を、早く見たいものですが、3月5日の開幕戦までおあずけです。ユニフォームの詳細はこちらー(テゲバジャーロ宮崎公式サイト) 前述したように、新体制発表会にはファンクラブ会員が参集。横断幕も掲げられました。室内ですが、そこはまるで“ゴール裏”のよう。 開幕までトレーニングは続く いや、開幕後も続きますけどね。 1月16日からは、チーム全体でのトレーニングも始まっています。このうち、福岡大学や鹿児島ユナイテッドとのトレーニングマッチや都城キャンプなどが、一部公開されました。 選手たちは監督の掲げるチーム戦術を理解し、個人のプレーも磨いていく時期ですが、ファン・サポーターとしてまずやることは、新加入選手の名前と顔と背番号を覚えること。番記者も同様です。開幕が近づき、ほぼほぼ覚えたつもりです。 つもり……。 キャンプや公開練習時の楽しみのひとつが、臨時のサイン会(写真は、GKの植田 峻佑選手)。毎回行われるわけではありませんが、色紙やユニフォーム、ボールなどに次々とサインされていきます。新型コロナ感染が落ち着く中、NGだったファンサービスも少しずつ復活していますよね。首をながーくして待ちわびた人も、少なくないのでは? 都城市高城町のキャンプには、同市のPRキャラクター兼PR部長のぼんちくんも遊びに(?)来てました。そう言えば、テゲバのマスコットは、いつ登場するんだろう? 選手バスを見送るぼんちくん。 ちなみにこのバス、九州リーグ時代から使われているもの。よく見ると、ロゴやエンブレムも現在のものと少し違いますねー。古くから知るファンにとっては、懐かしいアイテムのひとつです。 飛び込んできたよ朗報が 試合での声出し応援エリア制限が、撤廃されます。これまでは芝生席の一部だけだった声出しが、すべてのエリアでOKになりました。ただし、マスクは着用してくださいね。 テゲバがJリーグに昇格したのはコロナ渦のことだったので、アウェイ席も含めた声出しは、ユニスタでは初めてのことです。みんなで歌う“チャント”は、選手たちの大きな後押しになるに違いありません。 それではみなさん、開幕戦でお会いしましょう‼僕はスタンド席の上にある南デッキの記者席にいますので、お気軽にお声がけくださいね。 最後はやはりこれ。今年のテゲバは優勝と昇格。これしかありません。 寄稿者:mario鹿児島県生まれ宮崎県育ち。山口県で10年超を過ごし再び宮崎へ。テゲバジャーロ宮崎のファン兼番記者 / フリーランスライター人生に欠かせないものは音楽とお酒と活字と睡眠 / そしてお城めぐりは永遠のテーマ(最近、御城印・御朱印帳買いました)