前編は宮崎から高速バスで新八代に到着するまででしたが、後編はその続きです。 新八代駅で九州新幹線に乗り換え 改札を通って新八代駅構内へ。「11番線 博多・新大阪方面」の案内板が見えてきました。 でも、うかつに階段を上ってはいけません。あ、いや特に、心霊スポットとかではないのですが……。 単にホームの位置が高いので、階段の段数が多いのです。体力自慢の人、筋トレ好きな人以外は、階段の対面にあるエスカレーターを利用した方が無難でしょう。ちなみに、エスカレーターでホームにたどり着くまでに、おおよそ40秒強かかったことをご報告しておきますね。だから何?ってデータですが。 ホームドアも完備しています。なお、新幹線が何両編成かによって、乗るドアの位置が違うので、事前に確認しておきましょう。 新幹線さくら号の入線です。ホームドアが邪魔して車体が見えませんね。これはまあ、しょうがない。 ボディには「WEST JAPAN / KYUSHU」のロゴがあります。この列車は新大阪まで行くため、JR九州とJR西日本の相互連繋を示すマークです。 九州新幹線さくらの車内 バスと比べると、座席は広くてゆったり。テーブルも付いているから、PC・タブレット作業も進みますね。 AC電源も各座席に完備です(車両によるかもしれませんが)。 Wi-Fiも完備。と言いたいところですが、トンネルが多いせいかよく途切れます。「気がついたら、スマホの4G、5Gで動画観てた!」とならないよう、移動する乗り物でのWi-Fi使用はご注意くださいね。 まさかの途中下車と割引切符の謎 というわけで、降りる駅に到着しましたよ。 新幹線の改札を出て、切符を買い直して在来線ホームにやって来ました。 「あれ? あんた、さっきは博多駅行きの切符持ってなかった?」 はい、これですね。たしかに、博多駅行きの切符です。 博多駅で降りて、鳥栖まで在来線じゃないのかよ?ですって?いえいえ、新鳥栖で降りて在来線に乗り換え、鳥栖駅に向かうのが当初からの計画でした。 実は、以下のような裏技が……。まあ、開業から10年経つから知ってる人は多いとは思いますが、これから使おうって人には耳寄りな話です。 説明しよう! B&Sみやざきの博多行き切符には、割引サービスがあるのだ! 上の切符画像をもう一度ご覧ください。一番上に、「JR九州ネット予約」、2行目に「B&Sみやざきネット早特7」とありますね。 B&Sみやざきネットきっぷ それがこちら。じゃじゃん!「B&Sみやざきネットきっぷ」!! バナー画像はJR九州サイトより 宮崎市内(宮崎駅と宮交シティ)からB&Sで新鳥栖まで切符を買うと、通常料金9,940円かかります。 ところが、インターネットで事前予約する「ネットきっぷ」では、14日前までに予約すると、5,090円7日までに予約すると、6,110円当日予約でも、7,300円と、断!然!お安くなるのです。 あとは、期日までに決済するだけ。決済方法は、クレカ、ATM、ネットバンキング、主要駅での入金などが用意されています。 決済が済んだら、乗車日までに券売機で発券しておきましょう。なお、ネットきっぷの発券はJR九州の主要駅のみ。宮交バスの営業所では発券できないので要注意です。 帰りも同様。わざわざ博多駅から乗らずとも、途中の駅から乗っちゃえば良いのです。 ちなみに、熊本駅までは通常料金の方が安いので、それ以降の博多までの駅で降り(乗り)たい場合のみお得です。 注意点がもうひとつ。「ネットきっぷ」は数量限定なので、早めの予約が肝要です。ただし、「ネットきっぷ」は売り切れてたけど、どうしてもその時間に乗りたい! その場合、通常料金の切符は、まだ残席があるかもしれないので、通常料金で検索してみましょう。 ネットきっぷの予約は、JR九州の「列車予約サービスサイト」から、左側の「B&Sみやざきネットきっぷ」タブをクリックして、目的の切符の「予約はこちら」をクリック。 鳥栖駅到着! さて、新鳥栖からは、在来線で鳥栖駅へ一駅。 “最初から鳥栖駅に新幹線停めれば良かったのに” そして、鳥栖駅に着きました(画像撮ってなかった! すみません!!) 駅舎を出て右に行くとすぐに、線路をまたぐ歩道橋があります。駅前不動産スタジアム(駅スタ)へはあと少しです。 ちなみに鳥栖市では現在、駅スタへの移動の利便性をさらに高めるため、鳥栖駅の東口設置を検討しているそうです。実現すれば、ますます“駅近”なスタジアムになりそうですね。 駅スタに着きました 歩道橋から望む駅スタ。これはたしかに、東口が欲しくなりますよねー。 それにしても、J1仕様のスタジアム、いろいろとかっけーなあ。 南口です。大きい!!ここをホームとするサガン鳥栖のチームカラー、“サガンブルー”と“サガンピンク”に彩られた鉄柱に支えられているのは、屋根ではなくゴール裏スタンド席。 当日は宮崎から、観戦バスも出されていました。バス2台(関係者用を入れると3台)で移動してきたテゲバサポの皆さん、改めておつかれさまでした!! そして、こちらが、先ほどの南口から入ったところにある、アウェイゴール裏席です。四方をスタンドに囲まれているため、声がいつもより大きく響いて、迫力ましまし。 こちらは、ホーム側ゴール裏席。サガン鳥栖が掲げるメッセージ、「We will never walk alone.」の横断幕が掲げられています。 こちらは、バックスタンド。当日は天皇杯2次ラウンドで平日夜の開催だったため、お客さんは少なかろうと閉鎖されていました。実際、入場者数は2,808人。 照明はタワー式ではなく、メインスタンドとバックスタンドの屋根に設置されています。コンサートホールみたいですねぇ。 スタンド席裏側のコンコース。壁の色がサガンブルーですね。鳥栖サポさんのユニフォーム、10番は小野裕二選手、13番は中野伸哉選手のもの。 ちなみにテゲバの10番は下澤悠太選手、13番は北村知也選手ですので、覚えておきましょう。なんなら、全員分覚えてください! 鳥栖のスタグルと郷土愛 この日のスタグルは、かしわそば。そばとうどん両方あるなら、すかさず蕎麦を選ぶ派です。後悔することも多いけど(苦笑) かしわうどんは北部九州の名物。北九州市発祥のようですが、鳥栖駅の立ち食いうどん店でも古くから提供されていたとのこと。 そして、コンコースのスタグルショップで売られていたサンAの宮崎緑茶「すっきりわかば」。鳥栖まで来て、250円もするお茶を買う郷土愛!! (T_T) それで試合はどうなった!? 記者席からの眺望はざっとこんな感じです(大人の事情で画像を加工してます)。 試合の方は前半に先制されますが、南野遥海選手のPKですぐ同点に追いつきます。しかし、後半早々に2点、アディショナルタイムにもさらに2点を追加され、1-5での敗戦となりました。 結果的には点差が開きましたが、内容的には良い勝負で、勝つ可能性もあったと思います。詳細はこちら↓ サッカーの楽しみ方はいろいろ 野球やサッカー、バスケなど県境をまたぐリーグのファン・サポーターの楽しみのひとつに、“アウェイ旅”がありますよね。 例えばテゲバの所属するJ3リーグだと、北は八戸市から南は沖縄市までスタジアムが点在しています。遥かアウェイの地に乗り込んでおらがチームを応援し、試合の前後にはスタグルを含めたおいしいものを食べ、近隣の名所旧跡を巡り、地元ファンとも交流する。 試合の内容や結果を追うだけではなく、“アウェイ旅”を楽しむのも、チームを応援するひとつの方法。中には、地元チームにこだわらず、かつての所属選手を追いかけて県外の試合に行ったり、推し選手と一緒に“個人移籍”するサポーターもいたり。テゲバには、片道5時間かけて県外からユニスタに通い詰める名物サポーターも実在します。関東から足しげく戻ってくる人も複数いますねえ。こちらは“ホーム旅”かしら? まあ、“帰省”でいいかな。 追っかけ上等です!元日本代表の本田圭佑さんなんか、「サッカー観なくていいから、スタジアムの雰囲気を楽しんで」なんてこと言ってますもんね。極端に言えば、スタジアムの歓声を聞きながら、スタグルエリアで飲み食いしてても良いってことですよね。たまーに、スタンドやゴール裏に行き、試合を少し眺めてからまた戻ってくるみたいな。ほんと、いろんな形でサッカーを楽しんでいただきたいと思います。 さて、今回、テゲバの番記者としては初のアウェイ体験でしたわけですが、楽しめたし勉強にもなりました。そのうちまた、アウェイゲームにもに行ってみようと思います。お金と時間の都合がなかなか合いませんけどね。 試合を終え、取材と入稿作業を済ませたあとは、夜の鳥栖でひとり残念会。街のあちこちにサガン鳥栖のロゴマークがあしらわれていて、うらやましいなーと思ったり。 今回は以上です。最後までお付き合いいただき、ありがとうございましたー! 翌日は雨のそぼ降る中、お隣の久留米市に移動し、お城やら神社やら久留米ラーメンやらを巡りました。これもひとつの“アウェイ旅”ですが、それについてはまた機会があれば。 寄稿者:mario鹿児島県生まれ宮崎県育ち。山口県で10年超を過ごし再び宮崎へ。テゲバジャーロ宮崎のファン兼番記者 / フリーランスライター人生に欠かせないものは音楽とお酒と活字と睡眠 / そしてお城めぐりは永遠のテーマ(最近、御城印・御朱印帳買いました)