みなさん、こんにちは。テゲツーライターのテルヒコです。
南国・宮崎らしいものと聞いて、何を思い浮かべますか?ワシントニアパーム(ヤシの木)、青い海、夜神楽、マンゴー、地鶏…、宮崎にはたくさんの魅力がありますよね。
でも、忘れてはいけないものがもうひとつ。
そう、埴輪(はにわ)。多くの人が宮崎県のイメージとして思い浮かべるであろううちのひとつ。
その何とも言えない愛嬌あるユーモラスな表情に魅了されている人も多いのではないでしょうか。
僕も埴輪好きが高じて、ついには自分ちにマイ埴輪まで迎えてしまいました。
宮崎の埴輪を全国に広めたのは、西都市出身の本部マサさんが創業した(有)本部はにわ製作所。
平和台公園のはにわ園では、本部はにわ製作所製作の約400体の埴輪たちが来園者を迎えてくれます。
本部はにわ製作所の作品は、BEAMS JAPANで取り扱われたこともあり、宮崎物産館KONNEなどでも購入できます。
宮崎の街を歩いていると、ふとした場所で目に入る埴輪たち。その愛らしい表情に、なんだか心が和みます。
みなさんも一家に一体、マイ埴輪。いかがですか?けっこう癒やされますよ。
さて今回は、そんな宮崎の埴輪たちに出会うため、西都市へ行ってきました。
西都市は、もはや“はにワールド”かと思えるくらい、あちこちで「彼ら」に出会えるんです。
宮崎市佐土原町から国道219号を西都市へ向かう途中、巨大な武人はにわくんを発見。
高さは3~4メートルほどでしょうか、堂々たる立ち姿は、古墳時代の守護神のよう。
カッコいい、頼もしい勇姿です。なんか動き出しそう。
道路沿いにも、たくさんの埴輪くんたちが並んでいました。
すごい、頭の上に街灯が刺さってる!まるで埴輪から街灯が生えているみたいで、なんともユーモラスな光景です。
格好も、まるでお巡りさんみたい。
その他にも、県内道路沿いには埴輪タイプの反射板まであります。
日本最大級の古墳群として知られる西都原古墳群は、日本遺産「古代人のモニュメント-台地に絵を描く 南国宮崎の古墳景観-」の中核をなし、広大な台地に築かれた300基を超える古墳には、古代日向を治め、この地を守り続けた首長たちがいまも眠っていると考えられています。
春の菜の花や桜、夏のひまわり、秋のコスモスなど、季節ごとに異なる表情を見せる花々と美しい風景が魅力の観光スポットで、歴史や自然に触れながら散策できるため、幅広い層に人気があります。
その西都原古墳群の一角に建つ西都原ガイダンスセンター「このはな館」は、2025年3月にリニューアルオープンしました。
31基もの前方後円墳が点在する西都原古墳群にちなみ、建物は前方後円墳を縦に割ったような印象的なデザイン。古代の歴史と現代建築が調和した、西都原の新たなランドマークです。
館内は宮崎県産杉がふんだんに使用され、木のぬくもりに包まれた空間には大きなガラス窓からやわらかな自然光が差し込み、開放感あふれる雰囲気の中でゆったりと過ごすことができます。
店内には西都市ならではのお土産や特産品が並び、新鮮な野菜や果物など地域の恵みも販売。
地元食材を活かしたグルメも充実しており、西都の「食」を気軽に味わうことができます。
古墳群散策の休憩スポットとしてはもちろん、地域の魅力と出会える交流の拠点としても人気を集めています。
歴史・文化・自然、そして食の魅力を一度に楽しめる、西都原観光には欠かせないスポットです。
【西都原ガイダンスセンター このはな館】
住所:西都市三宅4941-1 → MAP
電話:0983-43-6230
開館時間:9:00~18:00
レストラン「心和開道」 10:00~15:00(L.O. 14:30)
カフェ「Mythology with りんご&」 10:00~17:00
定休日:年中無休(12月31日・1月1日のみ休業)
駐車場:乗用車700台(芝生駐車場を含む)、大型バス6台
よく見ると、こんなところにも踊る埴輪たちがいました。
クレヨンしんちゃんのボーちゃんみたいで可愛い。
現在、このはな館では、自転車の貸出を行っています。
子ども用と大人用があり、電動アシスト自転車もあって、広大な西都原古墳群を気軽に巡ることができます。
【西都原レンタサイクル】
貸し出し時間:10:00~15:00
定休日:月曜日(国民の祝日と重なる時は翌日)・年末年始(12月28日から翌1月4日まで)
料金:子供用自転車500円、軽快車500円、電動自転車1,000円
(出典※宮崎観光サイト旬ナビ)
「見るだけじゃ我慢できない…!」「自分も、うちの子(埴輪)が欲しい!」そう思ったあなた、そんなあなたに朗報。実は西都原には、埴輪づくりを体験できる施設もあるんです。
やって来たのは、宮崎県立西都原考古博物館のすぐ近くにある「西都原古代生活体験館」。
こちらでは、土器や埴輪づくり、火起こし体験などを通して、古代人の知恵や暮らしを楽しく学ぶことができます。
なかでも人気なのが、自分だけの「マイ埴輪」づくり。
世界にひとつだけのオリジナル埴輪を作ることができるとあって、古代ファンにはたまりません。
いいですよねぇ、自分でつくる感じ。心は古代人、アナログなものづくりの楽しさを体験できるので、童心となり夢中で作業に没頭してしまいます。
世界に一つだけの、オンリーワンのマイはにわ。
作る際にいちばん個性が表れるのが、その表情です。
笑っていたり、どこかとぼけた顔をしていたり、同じ埴輪でも作者によって雰囲気はさまざま。
一人一人の個性が味となり、作っているうちにだんだん愛着が湧いてきます。
土器・埴輪づくりは500円、勾玉ペンダントづくりは100円からと、ワンコインで気軽に挑戦できるのも魅力です。
さらに、勾玉や小型銅鏡づくりのほか、ミニチュア鉄剣や縄文時代の釣り針づくり、古代食づくりなどの体験講座も定期的に開催されています。
古代の人々の暮らしや文化に触れながら、自分の手でものづくりを楽しめるのも、ここ古代生活体験館ならではの魅力。
見るだけではない、体験できる場所は、旅の思い出づくりにもぴったりのスポットです。
【西都原古代生活体験館】
住所:西都市三宅5670
電話:0983-43-5002
体験受付時間:9:30~17:00
休館日:なし
予約:予約優先(予約なしでも体験可能)
※団体(9名以上)は事前にお問い合わせください。
駐車場:100台(大型バス8台、身障者等専用駐車場8台)
※宮崎県立西都原考古博物館と共用
※西都原古代生活体験館への直行バスはありません。
そんな西都原で、宮崎の埴輪を極めた匠の作品を間近で鑑賞できるのが、宮崎県立西都原考古博物館で開催中のコレクションギャラリー展「体験指導員 岩谷徹の世界 ~古代生活体験館指導員の作品展~」です。
体験指導員・岩谷徹さんは、西都原古代生活体験館で平成9年の開館以来、勾玉づくりや土器・埴輪づくり、火起こし体験などを来館者に指導してきた方。
会場には、長年培われた技術によって制作された埴輪や土器作品が並びます。
なかでも、教科書にも掲載されることで知られる宮崎県を代表する子持ち家形埴輪や舟形埴輪、新富町・百足塚古墳出土の「坏を持つ巫女」など、宮崎の古墳文化を象徴する作品は必見です。
また、単なる復元にとどまらず、古代の焼成方法を再現するなど、実験考古学の視点から制作された作品も展示されています。
岩谷さんの作品の一部は、県庁前広場などにも設置されており、知らず知らずのうちに目にしたことがある方もいるかもしれません。
埴輪好きはもちろん、歴史やものづくりに興味のある方にもおすすめの展示です。
作品展の開催は、7月19日(日)まで。西都原を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
【体験指導員 岩谷徹の世界~古代生活体験館指導員の作品展~】
場所:西都原考古博物館 地下1階展示室 → MAP
展示期間:2026年5月20日(水)~7月19日(日)
入 場 料:無料
お問合せ:宮崎県立西都原考古博物館 担当者名:寺師・沖野
電話:0983-41-0041
実は、踊る埴輪や武人埴輪など、誰もが一度は見たことのある有名な埴輪の多くは県外出土のもの。
宮崎県民に親しまれている愛らしい「宮崎はにわ」のイメージには、本部マサさんの作品も大きく貢献しているといわれています。
ちなみに、我が家のマイ埴輪も本部さんの工房で焼かれたオリジナル埴輪です。
群馬や埼玉など全国各地で生まれた古代の仲間たちが、記紀神話のふるさと宮崎に大集合してるようにも見え、なんだか賑やかで微笑ましくなります。
南国らしい明るい風景とも不思議によく似合うんですよね。
これも県外の友人に思わず
「知っちょる?」
と話したくなる、そんな宮崎トリビアかもしれません。
いかがでしたか?
街のいたる場所で個性豊かな埴輪たちと出会い、僕自身もたくさんの発見があり、楽しい時間を過ごすことができました。
西都には、まだまだ紹介しきれない魅力がたくさんあります。
テゲツー!でもこれから、地域に残る伝承やトリビア、知られざる名所などを引き続きお届けしていきたいと思います。
西都原で悠久の歴史に思いを馳せ、可愛い宮崎の友人(埴輪)たちにも、ぜひ会いに来てみてくださいね。