こんにちは、ライターのヒロです。
皆さんは、「ミクソロジー」という言葉をご存知でしょうか？
1990年代にロンドンで誕生した、「mix（混ぜる）」と「ology（～学）」を組み合わせた造語で、従来のリキュールやフレーバーの付いたシロップを用いて作るカクテルに対し、フレッシュなフルーツや野菜、ハーブ、スパイスなどの自然素材を組み合わせてカクテルを作る手法のことを言います。
その「ミクソロジー」冠した、カクテルを楽しイベント「宮崎ミクソロジーナイト2024」が、10月20日(日)に宮崎観光ホテルで行われることになりましたので、実行委員長の桑原研郎さんに、宮崎のバーテンダーにとって2024年下半期最大のお酒のイベントにかける思いや見どころを伺ってきました。
桑原さんは、高校を卒業後、大阪の専門学校を経て、11年前にニシタチにレストラン「欧州食堂ボンターブル」をオープン。
豊富なメニュー構成と朗らかな接客で人気の店なので、ご存じの方も多いはず。
若かりし頃、父親に連れられて行ったニシタチの老舗BAR「続人間」で、オーセンティックバーを初体験。
以降、BARの空気感や大人のたしなみ方にはまっていきました。
「ボンターブル」の開業からしばらくして、マチの発展に貢献し、愛するBAR文化を後方支援できればと考えた桑原さんは、日本バーテンダー協会宮崎支部に入会し、現在も会員としてご活躍されています。
2016年、バーテンダー協会員の発案で、カクテルに特化した大型イベント「宮崎ミクソロジーナイト2016」が、宮崎市で開催されました。
30人強のバーテンダー協会員と数名のゲストバーテンダーが、培った技術を披露する大型イベントでした。
統率力豊かな桑原さんは、実行委員として、会場でトランシーバー片手に指揮を執っていました。
その後、イベントは発展しつつ2018、2019と回を重ねていきました。
2019年には約450名のお客様を集め、最大の成功を収めます。
しかし、翌年早々に未曽有のコロナ禍が世界を襲います。
ニシタチも、その影響から逃れることはできませんでした。
普段の営業もままならない中で、協会員の店は奇跡的に一軒の廃業もありませんでしたが、馴染みの店や、仲間になりたかった店が次々に力尽きていきました。
4年にもわたる長き耐乏の時間を経て、少しづつ以前のような日常が戻ってきたと感じることができるようになった頃、様々な努力で危機を乗り越えた仲間たちから、以前のようなイベント開催の待望論が聞こえてきました。
その声を聞いた桑原さんは、時間をおかず実行委員を立ち上げ、県や市、経済連と連絡を取りながら、5年ぶりの開催へ向けて、新たなイベント案を構築していったのです。
宮崎を代表するバーテンダーが集結するイベントとして、実行委員長である桑原さんが皆に課したテーマ、イベントへの想いを伺いました。
「今回は、宮崎から世界へ発信する『シグネチャーカクテル』を創ることを主たる目的としています。
そのカクテルを飲みたいからBARに行く、或いは宮崎に行ったらそのカクテルを飲みたいと思わせるような代表的なカクテルを創造すること。
それが、我々宮崎のバーテンダーたちが〝我が県を代表する観光コンテンツの一翼を担う″、その一歩かと考えています。」
加えて、今回のイベントの見どころについては、
「今回は、野菜・果物のカクテルに加え、県産の本格焼酎を使った焼酎カクテル部門も新設しました。
本県の方にとって、本格焼酎はあまりにも日常的なアルコール飲料でありますが、カクテルという媒体を介して、多角的な視点で焼酎を飲むことにより、新たな体験を感じ取れる、そんなイベントにしたいです。
また、来場者の投票でカクテルのランキングを競う、来場者参加型のコーナーも設けますので、ぜひご投票ください。
宮崎を代表するバーテンダーが一堂に会する稀な機会です。
推しのバーテンダーの活躍する姿を、是非見てほしいと思います。」
と桑原さん。
来場者者は、スマホで推しのカクテルに投票できるようになっており、結果は、イベント終盤の表彰式にて発表されるのだとか。
前売券は、下記リンクのPeatixイベントページで申し込むか、出場店舗にて購入可能。
ビュッフェ料理付きで、カクテル以外もビール・焼酎・洋酒が楽しめます。
私も出場しますので、是非ともご来場いただき、活き活きとしたバーテンダー達の姿とともに、珠玉の一杯をご堪能ください。
【宮崎ミクソロジーナイト2024】
日時：2024年10月20日(日) 17:00～20:00
場所：宮崎観光ホテル 3階「光耀」 → MAP
入場料：10,000円(チケット前売り中)