皆さん、こんにちは。以前、獣医さんと同じ職場で仕事をしたこともあるDiceです。
皆さんは、獣医師というと、どういうイメージをお持ちでしょうか?
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、2023(令和5)年に日本で飼われているペットは、犬が684万4,000頭、猫が906万9,000頭、合計約1,591万頭と、15歳未満の子どもの数1,435万人(2023年4月1日現在)よりも多く、今や6割以上の世帯で何かしらペットが飼われています。
ですから、自宅のペットとの関わりの中で、動物病院の先生として獣医師という職業に触れることが多いのではなないかと思います。
しかし、獣医師を必要とする動物は、ペットや動物園にいる動物だけではありません。
もうひとつの大事な世界、牛や豚、鶏など家畜として飼われている動物たちも、獣医を必要としています。
そして獣医師には、大きく分けて、主にペットを対象として仕事をする民間獣医師と、地域の動物の健康管理や畜産の研究、食品衛生など幅広い分野を手がける公務員獣医師の2つの世界があります。
特に宮崎県は、全国でもトップクラスの家畜飼育頭数を誇る畜産王国であり、過去に鳥インフルエンザや口蹄疫などの家畜の伝染病に苦しめられた歴史もあることから、宮崎県庁で働く公務員獣医師は畜産王国の維持に必要不可欠であり、一定数の獣医師を切れ目無く雇用することが必要なのです。
そこで宮崎県庁は、次世代の獣医師を確保するために、これから大学で獣医師の資格を目指す高校生等に対して、入学前と入学後にそれぞれ一定額を支給する修学資金を給付することにしました。
■国立大学:宮崎大学、東京農工大学、大阪公立大学
■私立大学:麻布大学、北里大学、日本獣医生命科学大学、日本大学、酪農学園大学
■入学前
大学入学前に納付する入学金の額(上限175万円)
■入学後
・国公立大学の場合:月額10万円(年間120万円×6年間=720万円)
・私立大学の場合 :月額18万円(年間216万円×6年間=1,296万円)
若干名
■獣医師国家試験の受験資格を取得した日から2年以内に獣医師免許を取得すること
■宮崎県獣医師採用試験に合格し、宮崎県獣医師職員になること
■月額18万円の場合は10年間、月額10万円の場合は9年間、宮崎県獣医師職員として従事すること
大学入学前の高校生等を対象とした上記の地域枠のほかに、現役の獣医系大学生を対象とした一般枠も用意されています。
入学前の給付が無いだけで、入学後の給付額については地域枠と同様ですが、返還免除の条件などに違いがありますので、詳しくは、下記のWebサイトの情報をご確認ください。