皆様、2024年明けましておめでとうございます。
今年から11年目に入るテゲツー!ですが、旧来に変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。
さて昨年1月には、2023年開運ナンバー1神社として一ツ葉稲荷神社をご紹介しましたが、今年の初詣にふさわしい神社として、日向市にある大御神社とその摂社である鵜戸神社をご紹介しましょう。
大御神社は、天照大神を主祭神とする神社で、いつ創建されたのかは不明ですが、日向神話に記された神々にまつわる伝承を持ち、「日向のお伊勢様」として古くから信仰を集める場所です。その本殿・弊殿・拝殿は、国登録有形文化財に指定されています。
大御神社の背景にあるのは、30万~10万年前に阿蘇山の大噴火により流れ出た溶岩が冷えて固まる際にできた、柱状節理と呼ばれる地形です。
観光地として有名な高千穂峡や、大御神社の近くにある馬が背などもこの柱状節理によるもので、波に削られた荒々しい景観が異彩を誇ります。
2003(平成15)年に社殿西側の拡張工事を行った際に発見されたのが、上の写真で注連縄がかけられている巨石「神座(かみくら)」。
これが、国歌「君が代」に「さざれ石の巌となりて♪」と歌われている、そのさざれ石が巌となったそのものだったのでした。
今から約2000万年前、この辺りの海岸平野に山から流れこむ大量の礫(石ころ)が粘土や砂などとともに、河口附近にたまり、その後の長い年月の間に大きな固まりとなものがこのさざれ石で、この神社一体に庵川礫岩と呼ばれるさざれ石群が広がっています。
2023年のワールドカップでも活躍を見せたラグビー日本代表「ブレイブ・ブロッサムズ」の選手やスタッフたちが、宮崎合宿のたびにこの神社を訪れるのは、このさざれ石にチームの結束の強さの必要性を見いだしているからに他なりません。
また、神座の手前に見える窪みの中には、大きな卵形のさざれ石が据えられています。
この窪みは、人工的に彫られた跡が見られ、卵形のさざれ石は、「龍の卵」とか「龍神の霊(玉)」と呼ばれて、古来からの龍神信仰の証と考えられています。
大御神社境内の東奥に摂社として隣接する鵜戸神社は、海に面した岩窟の最奥に社殿があり、御祭神は鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)、彦火瓊々杵命(ひこほのににぎのみこと)、彦火々出見命(ひこほほでみのみこと)、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、塩筒大神(しおつちのおおかみ)の五柱。いずれも海に関係する神々です。
岩窟の大きさは高さ20m、幅8m、奥行40mで、上部の石の隅々が尖っていることから、一部は人の手により掘り進められたと考えられています。
岩窟の奥、社殿の前まで進み、振り返って海側を見ると、上の写真のように天に昇る白龍のシルエットが見えることから、パワースポットとして人気を集めています。
この一体には古来から龍神信仰があり、祭祀場としての歴史は5,000年前にまで遡ることができるのではないかと考えられているそうです。
2024年は甲辰(きのえたつ)の年。一般的には、「新しいことに挑戦して成功する」「これまで準備してきたことが形になる」など大変縁起の良い年になると言われています。
そんな年の開運祈願にお詣りする神社として、これほどふさわしい神社は無いのではないでしょうか。
【大御神社】
住所:日向市日知屋1番地 → マップ
電話:0982-52-3406