美味しいものが好き、アンナです。
余談ですが、「アンナ」はサンスクリット語で「食料」を意味します。
このたび、「島野浦島に伝わる伝説のショートムービー化×塩スイーツで、地方創生に挑戦します!」との意気込みあふれるご案内をいただいたので、延岡市北浦町の「道の駅北浦」まで行って参りました。
今回のプロジェクトのお披露目会場である「道の駅北浦」は、東九州道の須美江インターチェンジから約7キロ、車で約8分のところにあります。
九州で唯一、環境省の快水浴場100選の特選に輝く「下阿蘇(しもあそ)海水浴場」を擁するビーチリゾート「浜木綿(はまゆう)村」に隣接しており、駐車場やトイレ、物産館の他に、海の幸が堪能できる「海鮮館」、「塩田・塩の資料館」、ケビンやオートキャンプ場などの宿泊施設などがあります。
物産館前のテラスからは、美しい下阿蘇ビーチやその先に浮かぶ島野浦島を臨むことができます。
景色を眺めながら、塩ソフトを食べてみたいなーと思いましたが、この日はあいにくの雨。
肌寒くもあったので、塩ソフトはまたの機会に頂くことにしました。
「塩の資料館」の隣の建物では、海水を煮詰めて自然塩を造っていると聞き、びっくり!
「北浦月の塩」と命名されたその塩は、6種類あるそうです。
そして、海産物やお茶などの特産品を扱う道の駅の物産館では、製造された「北浦月の塩」や、そのコラボ商品などが販売されていました。
道の駅の駅長、花井光一(はないこういち)さんから、「塩の試食が出来ますよ」と教えてもらい、さっそく頂いてみることに。
6種類の塩の中から、悩んだ末に「フルムーン」と「ダイヤモンド」をチョイス。
どちらも、しっかりとした塩味の奥に、上品なミネラルのうま味を感じました。
今回のプロジェクトの呼びかけ人である、カレーCafe静&アトリエDOKOSOKO(高鍋町)の長友克憲(かつのり)さん、真小(まこ)さんご夫妻。
お二人のお店は、JR高鍋駅の目の前にあります。
2013年7月に宮崎市淀川町にて開業したカレーCafe静は、2018年に高鍋町に移転。
そして2021年12月に、アトリエDOKOSOKOを増設オープンされたのだそうです。
現在は、美味しいカレーの提供と、多くのクリエイターが集う場所になっています。
また、「北浦月の塩」を使った塩コンフィチュールや、塩レモンなどの商品化も手掛けており、店内や道の駅などで販売しています。
真小さんは、
「道の駅北浦に塩コンフィチュールを持っていくたびに、北浦町をもっと多くの方に知って貰いたいと思うようになりました。それが、今回のプロジェクトのきっかけです。」
と話しておられました。
今回、長友夫妻から「北浦月の塩を使用したコンフィチュールで新しいスイーツが出来ないだろうか。」との相談を受け、協力することになったのが、株式会社南国CBF(都農町)の代表取締役・河野当将(かわのたいすけ)さん。
河野さんは、2012年に現在の都農町役場横に「フルーツ&ベジカフェNANGOKU」を開業。
2016年に株式会社南国CBFを設立し、2019年には宮崎市橘通東3丁目に「南国プリン」を開業されました。
宮崎の美味しい食を届けることを目的に活動されており、南国プリンの他、尾鈴豚ソーセージ、JR九州ななつ星やG7宮崎農業大臣会合で提供されたキャンベルジュースもプロデュース・販売しています。
今回の相談を受け、「では、プリンを作りましょう」という事になったのだそうです。
河野さんは、
「プリンを作るだけでは伝わらない。伝える為には物語が必要。
北浦町に、何か良い物語はないだろうか?」
と、花井駅長に相談したそうです。
しかし、これといった物語が見つからない中、島野浦島に伝わる「メキシコ女王黄金伝説」に出会い、長友夫妻が中心となってショートムービーを作成するに至ったそうです。
長友夫妻のお店には、多くのクリエイターが来店されるそうで、今回その方々に声をかけ、映像・歌・演技などあらゆる面で本気で取り組むプロジェクトが始動しました。
ショートムービーの王女役は、延岡市教育委員会に所属するALT(外国語指導助手)の方に演じてもらったほか、帆船の撮影をするために熊本県芦北町まで出向くなど、完成度を高める為の努力は惜しまなかったそうです。
完成した約18分のショートムービーは、5分×12話に再編集され、今年5月6日を皮切りに1年かけて、満月のある週末に、curry cafe 靜YouTubeチャンネルで順次公開される、とのことでした。
いよいよ、塩スイーツ「満月の雫」の試食です。
報道陣に配られた袋の中から、「満月の雫」を取り出します。
机の上に置いて眺めてみますと、下がプリン、その上に黄金に見立てた塩レモンジュレ。
ジュレの中には、アラザンが光っています。
別に、青い液体の入った小さな容器が添えられていますが、この中身は青い塩コンフィチュール。
ふたを開けて、青い塩コンフィチュールを、少しずつ垂らしてみます。
すると、ジュレの色が桃紫色に変化していくではありませんか~!
これは、塩コンフィチュールに使用されているマメ科の植物バタフライピーの性質によるもの。
バタフライピーの花から抽出される色素は、酸性度によって色が変化する性質を持っており、酸性の環境では紫色に変化するのだそうです。
何だかワクワクしますね!
また、こちらのレモンジュレには、日南市産のレモンが使用されているとのこと。
プリンには松浦牧場(新富町)の「まつうらみるく」、塩コンフィチュールには「北浦月の塩」が使われていますので、県内素材のコラボレーションスイーツとも言えそうです。
そのお味はというと、さっぱりしたレモンジュレと濃厚なプリンのハーモニーが美味しく、塩コンフィチュールが入る事で、甘さが引き立ちます。
バタフライピーには抗酸化作用もあるとのことで、甘いものを摂取する罪悪感が軽減されたような感じがしました。
塩スイーツ「満月の雫」(税込500円)が買えるのは、道の駅北浦でのみ。
初回販売は4月29日(土)~5月7日(日)で、一日限定100個を予定しています。
その後は、満月のある週末に限定販売されるとのことでした。
気になる方は、GWにぜひ、道の駅北浦にお出かけください~。
【道の駅北浦】
住所:延岡市北浦町古江3337-1 → マップ
電話:0982-45-3811
営業時間:9:00~17:30