先日誕生日を迎え、つい口から出た昔のアイドルの歌から周囲に年齢を推測されたゴエ姉です。
宮崎県内の芸術文化の振興と発展のために活動している「アーツカウンシルみやざき」が、宮崎県の「令和4年度協働による地域課題解決公募型事業補助金」を活用して行っている「宮崎まるっと歌集化プロジェクト」という事業があります。
NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」でも効果的に使われて盛り上がっている「短歌」を用いて地域活性化を行おうという事業ですが、今回、若山牧水賞受賞の歌人・黒瀬珂瀾(くろせからん)さんが延岡市を巡って歌を詠み、その足跡を辿ることができるようになったというので、レポートしてみたいと思います。
黒瀬さんは、1977年大阪府生まれ。
春日井建(1938年12月20日-2004年5月22日)に師事。読売歌壇・未来短歌会選者。
歌集に『黒耀宮』(ながらみ書房出版賞)、『空庭』、『蓮喰ひ人の日記』(前川佐美雄賞)、『ひかりの針がうたふ』(若山牧水賞)。他の著書に『街角の歌』など。
現在は、富山市の浄土真宗本願寺派の願念寺住職でもあります。
第4歌集の『ひかりの針がうたふ』(書肆侃侃房)で、2022(令和3)年度に「第26回若山牧水賞」を受賞されました。
その黒瀬珂瀾さんに、「アーツカウンシルみやざき」が延岡吟行を依頼し、黒瀬さんが延岡市内を4日間かけて巡りながら、それぞれの場所をテーマにした21首の歌を詠みました。
吟行には、アーツカウンシル・プログラムディレクターの山森達也さんが同行したそうですが、
「訪問先には黒瀬さんが一緒に伺うとは伝えず、自由に延岡を詠んでもらえるように努めました」
とのこと。
黒瀬さんが歌を詠んだのは、延岡市内を流れる五ヶ瀬川沿いに200メートルごとに設置されている「若山牧水距離標」や城山の鐘として知られ一日6回時を知らせる「延岡城の鐘」、観光名所、人気の飲食店やメーカー、スナックなど地元の人々にはおなじみのバラエティ豊かな以下の21箇所(順不同)。
千人殺しの石垣
エンクロス
千徳酒造
スナックNo.2
妻楽湯
愛宕山
西郷隆盛陣屋跡
Waiwai PLAY LAB
若山牧水距離標
高橋水産(土々呂漁港)
美々地神楽(美々地八幡神社)
鮎やな(かわまち交流館)
若山牧水フィールドミュージアム
旭化成・延岡展示センター
延岡城の鐘
畳堤
今山大師
ともえ食堂
虎彦
直ちゃん
黒兵衛
今回のプロジェクトは、「短歌が人々とまちの店や様々な場所を繋ぐまちづくり事業」として行われていおり、黒瀬さんが詠んだ歌は、3月10日(金)から26日(日)までの期間限定で、それぞれの場所に設置されたQRコードをスマートフォンで読み取り、表示されたサイトでスタンプを押すことで確認することができます。
そして、各地を巡ってスタンプを集めると今回限定のリアルな「限定歌集」が当たります。
集めたスタンプの個数に応じて当選確率が上がり、21個コンプリートすると、もれなく歌集がもらえるとのことなので、延岡在住の皆様は是非、そうでない方もこの機会に延岡を訪問してチャレンジしてみてください。