好きな柑橘は、文旦と日向夏のアンナです。
綾町で開催中の「第23回綾雛山まつり」に行って来たので、レポートします!
綾町といえば、日本最大規模の照葉樹林の町として知られています。
その綾町で、雛山まつりが開催されるようになったのは2001(平成13)年から。
今回が23回目の開催だそうです。
【第23回 綾 雛山まつり】
開催期間:2023. 2.23 ~ 3. 5
場所:綾町中央通り商店街ほか
こちらは、「綾ユネスコエコパークセンター」に飾られている雛山です。
苔や岩などの中に、お雛様が飾られています。
会場では、このような雛山をたくさん見ることができます。
『広報あや(2015.4号)』によると、綾の雛山は江戸時代に始まったそうです。
女性は昔より山の神とされ、山の神が住むにふさわしいものでお祝いをしてあげなければという想いから「雛山」が作られたと言われています。
『広報あや (2015.4号)』
決して豊かではない生活の中で、女の子が生まれると親戚や隣近所の人たちが、粘土で土人形や、木の枝で木製の人形などを作り、山や川で拾ってきた巨木や古木、奇岩、輝石を飾り付け、花木などを持ち寄って奥座敷に山の神が住む風景を再現したものが「雛山」の始まりであると伝えられています。
雛山には、女の子の健やかな成長と末永い幸せへの願いが込められており、このような自然の草木と一体となった雛飾りは、ほかでは見ることができない、独自のものだそうです。
こうした雛山という綾町の伝統文化を後世に伝えるとともに、町の活性化にもつなげようと、2001(平成13)年に綾町商工会女性部が商店街に雛山展示場を設置したのが始まりで、それ以来、商工会女性部、商工会、観光協会、町が協力して春の一大イベントとして盛り上げているのだそうです。
今回の雛山は、綾町内14ヶ所と宮崎市の宮崎空港、こどものくにに飾られています。
町内はどの会場からスタートしてもOKですが、自家用車で来場する場合は、綾町体育館前の広い駐車場に停めて、「綾ユネスコエコパークセンター」からスタートするのが効率的でおすすめです。
公共交通機関ご利用の方は、綾待合所バス停横の「衣料のこまつ」からのスタートが良いでしょう。
土日祝は、宮崎エリアの宮交バスが一日乗り放題700円(子ども350円)の「ホリデーパス」の利用をおすすめします。
さらに、現在キャンペーン中の「モバイル乗車券」を使うと、700円が600円(子ども300円)になりますし、平日の一日乗り放題乗車券も2,000円(子ども1,000円)が1,800円(子ども900円)になりますよ。
いずれの雛山会場にもスタンプラリーもできる会場マップが置いてあるので、まずはこれを入手しましょう。
多くの会場では物産販売や工芸品等の展示があり、綾町観光をしながら雛山を回れるようになっています。
では、いくつかの雛山会場をご案内します!
綾城では、木の枝の上にお雛様が飾られています。
このスタイルは、なかなか斬新。
元々城跡だった場所に再現された綾城。
天守閣に上がると、町が一望できます。
同じ敷地内の工芸館には、町内の工芸品がずらり。
工房のWebサイトやSNSの二次元バーコードを載せたカードを、お雛様(三人官女)に持たせているところにセンスを感じます。
気になる工芸品を買おうとしたところ、
「千円以上ご購入の方は、綾城の入場料(大人350円)がキャッシュバックされますよ。」
とのことでした。そんなサービスがあるんですね!!
こちらでは、薄暗い室内に竹の明かりを配し、その中にお雛様が展示されていました。
見に来た人の「幻想的~」「きれい~」などの感想に、案内役の方も嬉しそう。
3月4日(土)・5日(日)には、「ひなまつりお話会」もあるそうです。
こちらでは、綾町商工会女性部の方々が、手作りの工芸品などを販売していました。
外にはお茶処があり、くつろぐことができます。
また、子どもの着付け体験(次回は3月4日・5日、500円)も開催されていて、なかなか盛況でした。
「綾手づくりほんものセンター」では、屋外の築山の一角にお雛様が飾られています。
店内では、新鮮な農産物や加工品が販売されており、開店と同時に多くの人でにぎわっていました。
ふきのとうやクレソン、日向夏や文旦なども並んでおり、季節感たっぷりです。
私が伺った日(2月25日・26日)は、町の各所で春の花が咲いていて、のんびり歩くのに適した陽気でした。
3月4日・5日の10時~16時には、「ひなやまマルシェ」も開催されるそうです。
また行っちゃおうかなぁ。
【会場までのアクセス】
〇宮崎交通バス:宮崎駅、または宮交シティにて「国富・綾線」に乗車、約60分。綾待合所にて下車。
【綾雛山まつり公式インスタグラム】