皆さん、こんにちは。延岡在住で、本に関するイベントを企画・運営している黒木萌です。
今年9月に宮崎県を襲った台風14号では、県内各地に大きな被害が出ました。
テゲツー!でも災害支援の寄付サイトのまとめ記事を掲載しましたので、実際にご支援いただいた方も少なくないかと思います。
被災から2カ月余りが経ちましたが、凄まじい威力だったことが記憶に新しい人や、中には被災してまだ復旧半ばの方もいらっしゃるかもしれません。
私の住む延岡市では五ヶ瀬川が増水し、広い範囲で浸水被害が発生しました。
特に北方町川水流地区では、夜の6時くらいから浸水が始まり、中には他高さ1.2mほど床上浸水した所もあり、翌朝4時頃まで水が引きませんでした。
北方町では106棟が床上浸水し、被災から2カ月が経った今でも、現場ではまだまだ復旧の途上にあります。
高齢者世帯も多く、まだ床板さえ張れていない家も多くあるのです。
国や県・市など行政の支援は、方針が決まるまで時間がかかったり、制度も複雑で理解しにくかったりしますし、役所まで出かけることが難しい高齢者もいて、制度の詳細が分かるまでどの手段を使ったらいいのか迷い、すぐに施工業者に頼んで修理を行える人は少ない状況です。
ふるさと納税でいただいた支援は、実はまだ被災者の手元には十分には届いていないのです。
これまで、「一般社団法人ロハス南阿蘇たすけあい」さんの全面的な協力のもと、県内外のボランティアの方々の力で、すでに6軒の住宅に床材を張ってきました。
しかし、まだ床材を必要としている家が10軒ほどあり、床材を購入する資金も不足しています。
そこで、不足している資金を補い床を張り終えることで、被災した皆さんに自宅であたたかいお正月を迎えて欲しいと、12月1日に目標額を300万円とするクラウドファンディングがスタートしました。
起案したのは、「ロハス宮崎たすけあい・クラウドファンディングチーム」。
「ロハス宮崎たすけあい」(代表:押川敬視)は、2019年に竜巻が延岡を襲ったときに活動を開始した民間有志の団体で、今回の台風直後にボランティアとして現地入りし、災害復興支援を行う団体「ロハス南阿蘇たすけあい」の協力のもと活動してきました。
代表の押川敬視さんは、
「今回の台風で、北方町では106棟が床上浸水しました。まだ床板を張ることができていない家も多いです。
私たちは地元の人たちに『せめてあたたかいお正月を迎えてもらいたい』と考え、今回のクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました」
と話します。
メンバーの山中はるなさんは、
「被災地の現状を知って『何かできることはないか』とモヤモヤした思いを抱えていた人に、現地にボランティアに行く以外の支援方法もあることを知ってもらえたら」
と呼びかけます。
私・黒木も、被災地の現状を知りつつも、現地でからだを動かすボランティアに参加することがなかなかできず、でも何かできないか、何もせずにいていいのかとモヤモヤしていましたので、このクラウドファンディングの起案をお手伝いすることにしました。
集まった資金は、床材などの材料を買うほか、県外から来ているボランティアのガソリン代、クラウドファンディング手数料、リターン品の送料に充てられることになっています。
北方以外にもまだ復旧が進んでいない地域もあろうかと思いますが、延岡市にご縁のある皆様を中心に、是非ともご支援いただければ幸いです。
クラウドファンディングは12月30日まで実施されますので、まずは下記のリンクから詳細をご確認ください。