皆さん、こんにちは。家では週に4本は家族でワインを空けているDiceです。
都農ワイナリーがグランドオープンしたのは、1996年11月15日。
それから四半世紀の時を経て、売店やレストランが入る2階部分が大きくリニューアルされ、ワイナリーで醸造される様々なワインやそれに合うおつまみが購入できるセレクトショップと、焼きたてのパンが提供されるカフェベーカリーに生まれ変わりました。
9月17日(土)のリニューアルオープンと、その前日の関係者向け内覧会にお招きを受けたので、台風14号が接近する中、取材に伺ってきました。
リニューアルオープンのテープカットに際し、冒頭の挨拶に立った株式会社都農ワインの小畑曉社長は、
「1996年の創業以来、いくつかの節目を迎えてきたが、今回のベーカリー事業は第2の創業と捉え、職員一同、全力をもって取り組む」
と決意表明。
コロナ禍の中で、ワインに寄り添うものは何か、都農ワインの特色を活かせるものは何かについて社内で検討会を重ね、「ワインを楽しむことができるベーカリー」を目指すこととし、担当職員の採用、施設の改装を進めたとのこと。
そして、ワイナリーの中のパン屋さん、ワインと食を楽しむライフスタイルを示したいとの想いも込めて、この場所を「TSUNOWINE & BAKERY」 と命名することにしたのだそうです。
ベーカリーのカウンターには、バゲットやパンドカンパーニュ、リュスティックなどフランスパン系のシンプルなパンから、丸形のパンに具材を挟んだサンドイッチ、マリトッツォなどスイーツ系と、様々なパンが20種類以上並んでいました。
サンドイッチの一例。
左から、タンドリーチキン・キャベツバーニャカウダ・蓮根のジェノベーゼ、
ソーセージ・チリコンカン、
ローストポーク・セミドライトマトバルサミコソース・かぼちゃのソテー。
しっかりとおかずになるボリュームで、赤ワインに合わせると良さそう。
冷蔵ケースには、ピスタチオクリーム、キーウィ、シャインマスカット、あんこなどいろいろなマリトッツォ。
こういうデザート系のパンは、甘口のキャンベル・アーリーのスパークリングなんかと相性良さそうですね。
今回のベーカリー事業を立ち上げるに当たっては、東京から指導者を招いてスタッフの研修を行い、試行錯誤を重ねながらパン製造の技術を磨いたそうで、まだまだ発展途上、もっともっと美味しくなりますとのこと。
地元の食材を使用することにも力を入れていて、都農町にあるピザの名店「BONLISSA(ボンリッサ)」の松脇シェフの全面的な協力を得て、他ではなかなか味わうことの出来ないクオリティを目指しているそうです。
筆者もひととおり試食させていただきましたが、食材の組み合わせが絶妙で、美味しく、楽しいパンばかりでした。
価格もかなり戦略的に考えられていて、採算が心配になるくらいリーズナブル。近くにあったら絶対リピートしそうです。
ベーカリーに隣接するショップも、すっきりとおしゃれに改装されました。
販売されるワインのボトルは、壁にしつらえられた棚に展示用だけが並べられていて、買いたい場合は横に置かれたタグをレジに持って行く形になっています。
こうすることによって棚をすっきりと見せるとともに、補充の手間などスタッフの負担を抑えているのでしょう。
中央の展示台には、ワインと相性の良いオイルサーディンやオリーブオイル、瓶詰、缶詰などが並べられています。
ところどころに、商品がどんなワインと合うのか、組み合わせの提案も置かれていました。
フルーツピクルスに甘口のロゼワイン、デザートとしていただくのも良さそうですね。
創業25周年の節目に全面リニューアルされ、生まれ変わった都農ワイナリー。
ワインとパンをともに楽しめる、ステキな空間が誕生しました。
こちらでパンとワインを買って自宅で楽しむのも良いのですが、「TSUNOWINE & BAKERY」は、天気が良ければ都農の街並みの向こうに太平洋を眺望できる絶好のロケーションにありますので、仲間とともに訪れて、こちらでいろんなワインをいただきながら、どのパンが合うかシェアしながらゆっくりと時間を過ごすのがおすすめです。
公共交通機関では訪問しづらいので、ハンドルキーパーが必要なのが難点ですが、JR都農駅からピクニック気分で歩くのも一興かも。
ただし、ベーカリーの営業は木曜日～日曜日と祝日の10時～16時に限られています。
月曜日～水曜日もショップとカフェは営業していますが、カフェではドリンクとソフトクリームのみの提供となっていますので、ご注意ください。
【TSUNOWINE & BAKERY】
住所：児湯郡都農町川北14609-20 → マップ
電話：0983-25-5501
営業時間：10:00～16:00
定休日：月曜日～水曜日(祝日は営業)
※ベーカリー定休日は、ドリンク、ソフトクリームのみ提供。