先日、宮崎駅北側のガード下、「地鶏炭火焼 粋仙」が移転した後に、新しいお店がオープン予定であることをお伝えしましたが、予定どおり11月29日の「良い肉の日」にオープンになりましたので、早速取材に行ってきました。
引き戸の入口を開けて中に入ると、内部の配置はほぼほぼ以前の「粋仙」のままで、厨房前のL字のカウンターに8席、入口近くから4人掛けのテーブルが4つと、奥には6人掛けのテーブルが2つ。
カウンターと各テーブルには、排煙ダクトの付いたガスロースターが置かれていますので、自分で焼きながら食べられるようになっています。
奥の壁には、メニューを手書きした札がたくさん飾られていました。
もちろん手元には、値段の書かれたメニュー表が別にありますが、なかなか賑やかで良いではありませんか。
店内が満席でも、店外にはまだテラス席が3テーブルあります。
これからの季節、ちょっと寒いですが、ストーブも用意されているみたいですし、ロースターで焼きながらだとちょうど良いかも。
まず飲み物ですが、糖質控えめにしているのでハイボールを探したところ、「ひなたの焼酎ハイボール」という素敵なメニューがあるではありませんか。
県内の11蔵の焼酎メーカーの17種類の焼酎から好みのものでハイボールにしてもらえるという、焼酎好きにはたまらないメニューですが、使われている焼酎のセレクトもかなり魅力的。
香り強めかすっきりかが一目でわかるようになっているのもよく考えられています。これに原料(芋・麦)まで書かれていれば完璧かな。
ということで、1杯目は宮崎市鏡洲にある落合酒造場の「鏡洲GINGER」にしてみました。
凍らせたレモンが氷のかわりに入っているので、最後まで薄くならないのもG00d!!
これを飲み干して、そのままジョッキを返してお代わりすると、350円で飲めるという嬉しいシステム。
もちろんお代わりには、別の焼酎を選ぶことも可能です。
焼酎ハイボール頼んで、空酒は良くないので、とりあえず急いで出てきそうなメニューから「手作り大根カクテキ」(380円)を頼んだら、可愛らしい壺に入って出てきましたよ。ちょっとオシャレ。
辛さマイルドで、なかなか美味しい漬け具合でした。これだけで1杯飲めそう。
ちびちび飲んでいると、最初に頼んでおいたこの店の名物「トリホル」(620円)が出てきました。
これは、ハツ、砂肝、セセリ、レバー、もも肉、むね肉、軟骨など新鮮な鶏の様々な部位が特製の味噌ベースの甘辛いタレに絡めてあります。
どの部位がどれくらい入っているかは、その時々で変わるようです。
これを、ロースターの網の上に広げて、好きなように焼いていただきます。
レバーのねっとり、ハツのくにゅっとした歯ごたえ、軟骨のコリコリなど、それぞれの部位のいろんな食感と味わいが楽しめて、なかなか楽しいです。
特製味噌タレは、思ったほど辛くなく、塩分もマイルドです。
卓上には、自家製ラー油、ネギ塩だれ、醤油だれなどが用意されているので、これをちょっと足しながらいただくと、これがまた最高!
箸休めには、大豆もやし、ニンジン、ほうれん草の「ナムル三種盛り」(680円)なんかもオススメ。
こちらのお店には、宮崎市清武の石坂村地鶏牧場で丁寧に育てられたみやぜき地頭鶏の肉も入っていて、「地頭鶏レバ刺」(520円)があったので頼んでみました。
出てきたレバ刺がこれですが、これで1人前520円は、かなりリーズナブル。
厚めに切られたレバーは赤と白の両方が盛られており、新鮮で臭みも全くなく、レバー独特の食感とトロリとした濃厚な味わいは、これまで食べてきた鶏レバーの中でも最上級の美味さでした。
数量限定(入荷状況による)のようですので、あったらラッキー。
レバー好きなら、必ず頼むべき一品です。
ドリンクメニューの中に「テルヤのギンシャリサワー」(550円)というのがあったので、その中から「キウイフルーツサワー」をいただいてみました。
つぶした生のキウイフルーツがたっぷり入った、焼酎ベースのサワーです。
なんで「ギンシャリ」なのか気になったので、スタッフの方に聞いてみたら、
「シャーベット状に氷らせた『銀滴』を使っているので、シャリシャリした『銀滴』ということで『ギンシャリ』と言ってます(笑)」
とのこと。
なるほど、日南市の焼酎メーカー酒蔵王手門を代表する銘柄「銀滴」(写真右端)でしたか。
フレッシュフルーツ系の焼酎サワーもなかなか行けます。
〆も、辛麺、冷麺、クッパ、ビビンバからご飯にスープなどいろいろ選べますが、その中から、「石焼玄米ビビンバ」(790円)をいただいてみました。
熱々の石鍋の中に玄米ご飯、その上に3種のナムルとカクテキ、卵の黄身、辛味噌が載っています。
これをぐちゃぐちゃによくかき混ぜて(韓国語の「ビビン」は「かき混ぜる」の意味)、いただくと、これがまた美味いこと。
ナムルとカクテキのマイルドな味付け、焼かれた玄米の香ばしさが卵の黄身でまとめられて、渾然一体となって口の中から鼻腔まで広がり、ゆっくりと喉を降りていく幸せ。
はぁ、ご馳走様でした。
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店を仕切るのは、店長の宮入健彰さん(写真左端)を筆頭に29歳で固めた3人のスタッフの皆さん。
元気で愛想の良い皆さんに見送られて、満腹&ほろ酔い気分で店を後にしたのでした。
掲載したメニュー以外にもいくつかいただいたのですが、名物「トリホル」を筆頭に、どのメニューも美味しくてリーズナブル。
仕事帰りに週1で通っても良いかなと思うほどの良いお店でした。こちらもリピート決定です!
結構な人気店になりそうな予感がしますので、お出かけの際は予約をされた方がよろしいかと思います。
【焼肉鶏酒場 トリホルテルヤ】
住所:宮崎市錦町1-68 → マップ
電話:0985-89-3106
営業時間:17:00~24:00
定休日:不定休