中秋の名月と満月が(ほぼ)重なるプレミアムな宵に、やってまいりましたはお馴染みのラディッシュセブン・まんまーる。
今回の夜会はマクロビオティックをテーマにした「満月バル」。
ラディッシュセブン(La Dish)といえば、農家バルや市町村イベントなど、宮崎の数々の生産者と積極的にコラボイベントを続けていますよね。
実はすべて、この「満月バル」が原型となり、発展していったものなんです。
まさに原点ともいえるイベントで、数年ごしの復活開催となりました。
さて、なぜ満月かといえば、、
マクロビにおいて、満月の日は身体の吸収力が高まるため、悪いものを吸収しないように食事を控えるのだとか。
「ならば身体にいいものだけを食べて、栄養やエネルギーをたっぷり身体に取り込みましょう。」と語る佐藤友紀店長(写真左)。
ゆるいマクロビオティック、略して「ゆるマクロ」が満月バルの趣旨なのだそう。
今回のおしながきは以下のとおり。
◎満月前菜
・奥能登天然塩のパン オ ルヴァン
・径山寺味噌のフォカッチャ
・村上農場プレミアムスイートコーンの冷製スープ
・車麩の生姜煮 椎茸本坊の無農薬玉ねぎ 茸蔵椎茸
◎弥之助蓮根 村上農場の北あかり
◎もっちり里芋”伊予美人”
◎ほうじ茶を練り込んだカッペレッティ
◎宮崎在来大豆 須木栗の玄米おむすび
◎甘酒プリン
◎小林・梶並さんのフレッシュハーブのハーブティ
無添加・無農薬の玄米や野菜をふんだんに使い、調理法まで身体のことを考え抜いたコース料理となっています。
これにスタッフ厳選の3種のビオワインが、料理に合わせて提供されました。
すべてのお皿を余すところなく紹介したいところですが、その中でも特にこれは!というものを厳選してご紹介します。
ドーナツのような丸いお麩に片栗粉をまとわせ、野菜のブイヨンで煮た一品。
金沢の郷土料理・治部煮の調理法でたっぷり旨味を閉じ込めた車麩は、まるで豚の角煮のような柔らかジューシーさで、思わずビックリ。
日南・茸蔵の原木椎茸も風味と食感がよく、無農薬玉ねぎの甘みと小林産の生姜の爽やかな香りがあとを引く感じがたまりません。
もっちりとした食感の里芋ペーストと、有機ひよこ豆のフムスに小林産の花オクラをあしらった綺麗な一皿。
オクラの花って実は食べられるうえ、花にもあのねばねば感がしっかりとあるんですよねえ。
里芋ペーストを花オクラで巻いて食べると、ふたつのねばねば感が重なってとてもイイ。
都城・がまこう庵のそばの実のプチプチ食感もナイスなアクセントです。
カ、カッペレッティ、、?
聞き慣れないワードですが、「小さい帽子」という意味のイタリアの平打ちパスタだそう。
新富・もりもっ茶のほうじ茶が生地にたっぷりと練り込んであり、香ばしい風味と奥深い苦味が口いっぱいに広がります。
中には須木栗と里芋でつくったほのかに甘い餡が詰まっており、細かな工夫を感じます。
梨と生姜を使ったソースがぴりっと甘辛く、料理に締まりをもたらす絶妙なバランス感です。
本来マクロビでは動物性たんぱく質は避ける傾向にあるということですが、そこは「ゆるマクロ」なので、メインには魚料理を。
2週間刺身で食べられるほどに丁寧に下処理した串間の黒瀬ぶりを、1週間ほど熟成。
それを低温の油でじっくりとコンフィにすることで、パサつき感のない、ふっくらしっとりとした仕上がりに。
そこに添えられたごぼうやナッツのカリカリ感や、レモンのコンフィのさっぱりとした苦味のアクセントが加わり、最後まで飽きのこない幸せな一皿でした。。
料理でお客様の健康づくりに貢献したいと願うLa Dishがたどり着いた、マクロビオティックの思想。
マクロビでは食材をなるだけ完全(皮付き、根付き)な状態で、まるごといただくことが大切とされています。
つまり、まるごと食べられる安心、安全な食材にこだわらなくてはならない。
そのため、たくさんの生産者とつながり、農家バルなど多くのコラボを行う現在のスタイルになったのは自然な流れだったそう。
佐藤店長が大事にしたいのは、厳格なマクロビではなく、楽しみながら続けられて、心身ともに健康になれる食事。
そんな「ゆるマクロ」を、今後も伝えていきたいそうです。
この満月バルも継続開催していくそうなので、facebookページを要チェック!
少人数でのコース形式ということで、いつもよりたくさんのお話を聞きながら、ひとつひとつの食材の味わいもじっくり感じられるので、オススメですよー。
ではでは。