マッ○よ、これが宮崎の「チキン南蛮バーガー」だ!!

先月も東京のハンバーガーブロガーと県内を旅してたDiceです。

某大手ハンバーガーチェーンが、8月に期間限定で投入したエリア限定ハンバーガーのひとつに、「チキン南蛮バーガー」がありましたが、皆さん召し上がられたでしょうか?

SNSをウォッチしていると、評価は賛否様々でしたが、私の周囲の宮崎人の評価では、
「これはチキン南蛮じゃない。」
とか、
「宮崎名物と言うけど、使われている鶏肉がタイ産なのは許せない。」
とか。
「バーガーとしてありだけど、これを宮崎名物と言って欲しくない。」
とか、割とネガティブなものが多い印象でした。

私も実食してみましたが、チキン南蛮とは似て非なるものという印象を持ちました。
美味しくないという訳ではないのですが、これを「宮崎名物」とうたわれるのは、宮崎人としてちょっと違うなと。

宮崎の情報を発信し続けている宮崎人として、このまま黙っている訳にもいかないので、宮崎県内で食べられる本物の「チキン南蛮バーガー」を探す旅に出ることにしたのでした。

 

ビッグバーガー (新富町)

まず足を運んだのは、新富町の「ビッグバーガー」
3年半前に、テゲツー!でもご紹介していますので、詳細はこの記事をご覧ください。
ビッグバーガーのチキン南蛮バーガーと謎の妄想-日向新富/バーガー

年配のご夫婦が経営されている、昔から新富町民に愛されているハンバーガーショップで、ランチタイムは満席覚悟、休日ともなると15時にはその日の分が売り切れてしまうこともあるほどの人気店なのです。

こちらが、「ビッグバーガー」の「ちきん南蛮バーガー」、380円。
バンズの直径は9cmほどでしょうか(メジャー忘れた。というか、メジャー持ってハンバーガーショップ行くのも怪しいし)。
甘酢にくぐらせた鶏胸肉の正当派チキン南蛮が1枚に、レタスとタルタルソースという王道の組み合わせ。
そうそう、これですよ。チキン南蛮バーガーと言うからには、こうでなくっちゃ。
変にクリスピーな食感とか、ひねらなくて良いから、普通に美味しいハンバーガーを我々の手に!

 

Food Truck B (宮崎市青島)

出足の良さに気をよくして、次に向かったのは、宮崎市青島にある人気スーパー「ボンデリス」の軒先で営業している「Food Truck B」

本格的なハンバーガーをキチンカーで提供しており、宮崎のハンバーガーフリークも一目置く人気店。

基本的に11:00~18:00の営業で水曜日定休ですが、イベントに出店していたり、天候等の諸事情で17時閉店の時もあります。

その「Food Ttauck B」の「チキン南蛮バーガー」、700円。
某大手ハンバーガーチェーンに対抗する形で、今年の8月から期間限定販売として登場しました。
ハンバーガー専門店が本気になってチキン南蛮バーガーを作ったらこうなるぞ、という、ひとつの矜持を示した形ですね。
バンズからはみ出す大ぶりで肉厚の揚げたて鶏胸肉に、甘酢とタルタルソース、ピクルス、紫タマネギが渾然一体となって、一口目から「美味い!」という声が出るのは必然。

こちらのバンズは、ノーマル、全粒粉、オニオンと3種類の中から選べるのですが、写真のものはオニオンで作ってもらいました。
値段は少々張りますが、大ぶりで、これ1個でお腹おっぱいになりますし、クオリティも高いので、それだけの価値は十分にあるバーガーです。

 

お菓子の弥五郎 青島店 (宮崎市青島)

Food Truck Bを後にして、せっかく青島まで来たんだから青島神社にお詣りして帰ろうと参道を歩いていたら、紅白のロンブルが鮮やかな店の前に「チキン南蛮バーガー」の文字があるのに気付きました。

このお店、「お菓子の弥五郎 青島店」と言い、日南市星倉にある「杉田製菓」が本店で、綾・酒泉の杜にも姉妹店があります。

店内では、かき氷やマンゴージュース、日向夏ジュースのほか、チーズ饅頭なども販売していて、バーガー類は「宮崎牛バーガー」550円と「チキン南蛮バーガー」400円の2種。

「チキン南蛮バーガー」は、直径10cmほどのバンズに、食べやすくカットして揚げられたチキン南蛮とキャベツの千切り、レタス、タルタルソースの組み合わせ。

お土産品店の並ぶ参道で食べるバーガーなので、正直なところあまり期待してなかったのですが、これが期待を見事に裏切る美味さ。
バランスが取れて普通に美味しく、これなら県外客に出しても恥ずかしくないハンバーガーと言えるでしょう。

 

志津屋 (日南市岩崎)

「弥五郎」から日南つながりでご紹介するのは、日南市岩崎に店舗のある「志津屋」
こちらとは、日南ではなくて、毎月第1、第3日曜の朝に宮崎県庁前の楠並木通りで行われている「楠並木朝市」で出会いました。

テントの前に掲げられた「チキン南蛮バーガー」の文字にすかさず反応。
お話を伺ったら、日南市から出店されているとのことでした。

その「志津屋」の「チキン南蛮バーガー」、350円。
バンズの直径は9cmほどでやや小ぶりですが、たっぷりの千切りキャベツの上に鶏胸肉のチキン南蛮が1枚とタルタルソース。
チキン南蛮は比較的薄味なので、ヘルシー志向のバーガーです。

 

しょうき庵 (宮崎市)

今回のチキン南蛮バーガーの旅の最後を飾るのは、宮崎市のイオンモール近く、宮崎市中央卸売市場内カンカン通りにある「しょうき庵」
和洋菓子からサンドイッチ、菓子パン、惣菜パンなど幅広い品揃えの商品を比較的安価に提供しています。

「チキン南蛮バーガー」は人気商品のひとつで、店舗でも早々に売り切れてしまうので、早く行かないと出会えないことが多々あります。

今回も、中央卸売場の店舗に行ったものの売り切れていて購入できず、日を改めて楠並木朝市に出店されているところを狙って行きましたが、朝8時の営業開始時点で、既に残り2個という状況でした。
それだけ人気の商品なのです。

その、「しょうき庵」の「チキン南蛮バーガー」がこれ。お値段なんと280円!!

よそのバーガーと違って、バンズは折りたたみタイプで横幅12cmほどと大きめ。
大きさでは、Food Truck Bのバーガーに匹敵します。

そこに、肉厚の鶏胸肉のチキン南蛮とたっぷりのキャベツの千切り、タルタルソースが挟まれていて、かなりボリューミー。
チキン南蛮の味付けも完璧で、最後まで飽きさせずにバランス良く食べられます。
このボリューム、この味で280円とは驚きで、すぐに売り切れるほど人気なのも納得です。

今回、5種類のチキン南蛮バーガーをご紹介しましたが、この「しょうき庵」のバーガーに、東の正横綱の称号を奉りたいと思います。
しかし、それ以外もいずれもレベルの高いバーガーでした。

今回の5店舗以外にも、県内にはまだまだたくさんのチキン南蛮バーガーが存在することと思います。
大手ハンバーガーチェーンの開発担当の皆様、今後、もし、チキン南蛮バーガーの商品化を手がけられることがあれば、もう少しリサーチをしっかりしていただいて、宮崎のチキン南蛮バーガーに遜色ない商品をリリースしていただきたく、切に願う次第です。
何ならフードアナリストでもある私がお手伝いしますよw。

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Dice

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。 2020年8月からテゲツー!のWebサイトの管理運営を引き受け、ライター兼編集長としてテゲツー!全般の面倒を看ています。 趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。