5月のライチにつづいて、初夏にピッタリなイベントのお誘いをまたまたいただき、ラディッシュセブンへ行ってきましたー。
今回は、延岡市・島浦が仕掛ける初夏の新鮮魚介×ビアホール。
島浦は900人ほどの小さな離島ですが、サンゴや豊富な魚介類など、豊かな水産資源を活かしてチャレンジを行う地域。
現在開催中のイベント「南九州移住ドラフト会議」の参加球団のひとつでもあります。
ラディッシュセブンでのイベントは、今年の3月に続いて2回目とのこと。
島の新鮮魚介を携えてやってきた若手漁師や水産業関係者たち。
まず彼らから投げかけられたのは、「島浦のこと、今まで知ってましたか?」という問い。
手が挙がったのは、参加者50名のうち3〜4割ほどでしょうか。
筆者も宮崎で生まれ育っていながら、最近まで知らずに生きてきてしまいました。
「そんな方たちにまずは島のことを知ってもらいたいので、楽しんでいってください!」
威勢のいい掛け声と共にビールで乾杯、一夜限りの海鮮尽くしのビアホールが幕を開けました。
今回はアジ、鯖、鯛にカンパチなどなど、、島浦の海で育ったフレッシュな魚介類が10種以上、料理の品数としては20種以上も登場!
料理の腕をふるったのは、もちろんこの人。
ラディッシュセブンの店長・佐藤友紀さん。
今回は事前に島を訪れたそうで、直に受けたインスピレーションが数々の料理に反映されているとのこと。
是非とも余すとこなく紹介したいところですが、、
その中でも特にこれは!と思ったものをいくつかご紹介します。
まずは、素潜り漁で水揚げされたヒオウギ貝を贅沢にあしらったパエリア。
ホタテ貝の仲間ということで、味の良さについては間違いありません。
もっちりと炊き上げられた米に混じった具にも貝がたっぷりと入って、ジューシーなたっぷりの旨味で幸せに。。
正式名称をアカハタといい、南の海で捕れる高級魚「アカバ」。
丁寧にじっくりと炭火焼きにされたアカバは、見た目からとっても上品で美味しそう。
皮目はパリッと、身は厚くふっくらとしていて、ビールもさらにぐいぐいと。。
島浦で養殖業を営む木下水産が生産しているブランド魚・しまうら真鯛を使った宮崎のソウルフード、冷や汁。
これがなんと、4種類もの異国テイストの創作冷や汁としてひと味もふた味も違う形にて提供されていました。
写真上はごまと薬味の風味豊かなスタンダード冷や汁。
写真右は中国四川風の痺れる辛さがやみつきになる辛冷や汁。
写真下は酸味、スパイスの辛み、ココナッツのまろやかな甘みが三位一体となったエスニック冷や汁。
そして写真左がサフランやトマトでさっぱりと上品に仕上げた洋冷や汁。
どれも個性豊かでありながら、しっかりと冷や汁として成り立っているところに佐藤店長のワザが光ります。。
とっても美味で新鮮な冷や汁体験でした。
ほかにも、真鯛のカルパッチョに島浦で採れる柑橘「ダイダイ」のソースが使われていたり、
アジやサバなどをすり身にして揚げた島浦の郷土料理「あげみ」をパテに見立てたあげみバーガーなど、細部までとことん島浦を感じられました。
味覚で島浦をたっぷり味わったところで、島浦の漁師たちによるトークセッションが開幕。
それぞれ日常の仕事風景や、漁や養殖でのこだわりポイントについて写真や映像と共に軽快なトークを展開。
参加者たちからは未知の世界への驚きや感心の声がひっきりなしでしたが、特に大きな関心を集めていたポイントは次の3つ。
1.島浦にはイルカがたくさん泳いでいる
2.綺麗な色の鯛を育てるには日焼け対策が必須
3.養殖カンパチには一匹ずつ手作業でワクチン注射をしている
参加者からの質問も多く飛び交い、かなりボルテージの高いトークセッションとなりました。
島浦の若手リーダーで、結城水産でカンパチなどの養殖を行う結城嘉朗さん(写真左)はカンパチ養殖の大変さについて尋ねられて、
「正直かなり手間がかかるので大変。効率を求める大手水産業者なんかは嫌がって手を出さない。だからこそ、小さい業者の僕たちがリスクをとって力を注いでいる。」
と答えるなど、島の水産業者としての熱い矜持を見せる一幕も。
魚が好きで、たまたまイベントの告知を見かけて職場の先輩後輩で参加されていたという木下快香さん(写真右)と仁田脇温美さん(写真左)。
「島浦のことを今まで知らなかった。魚の美味しさや漁の話など驚くことがたくさんあって楽しかった。ぜひ島にも遊びに行ってみたい。」
と目を輝かせながら感想を話してくれました。
料理では特に結城水産のメジナのしゃぶしゃぶと、アカバの炭火焼がお気に入りだったそう。
前回の反省を踏まえて臨んだ第2回のラディッシュセブンでのイベントは、端から見ても大成功だったと言えるほどの盛り上がり具合。
島浦のみなさんもとってもいい表情で、確かな手応えを感じられていた様子でした。
「3年ほど前からこうした取り組みを始めたが、最近ようやく魚の取り扱いが増えたり、人に知ってもらえたりなど活動が実を結びつつある実感を得られるようになってきた。今後も地域の持続可能な未来のためにチャレンジをしていきたい。」
結城さんはこれまでのことを振り返りつつ、これからに向けてさらなる意欲を見せました。
島浦が次に仕掛けるイベントは、こちら!
島コン、そう、婚活です、KONKATSU。
島のプライベートビーチでの海鮮BBQにシーカヤック体験など、島浦ならではのコンテンツが待っているそうでとっても楽しそう。
婚活とはありますが、変に身構える必要はないかと思います!
気さくな島の人たちのおもてなしに触れ、島の魅力を肌で感じてみてください。
筆者も一度訪れましたが、参加者として名乗りを上げたいほど島浦のことを好きになりましたので。。
今後もドンドン仕掛けていく島浦から、目が離せません!
ではでは。