20年を四国&関西で暮らし、宮崎にUターンした編集者。
得意技はノリとオチの強要。
宮崎のあらゆる「オモロい!」を鋭いアゴ、もとい目線で書きなぐります。
こんにちは。WBCの準決勝に代打で出場し、気迫のこもったヒットを放った内川選手をアゴ師匠として勝手にリスペクトしている、アゴ☆クニヲです。
Facebookで最近よく目にするのが、クラウドファンディングでの支援をお願いする記事。
若草通りに事務所を構えたFAAVOさんや、イケメンクッキングパパの東郷剛くん(Katatium)が仕切るCAMPFIREなど、宮崎に窓口を置くクラウドファンディングサービスが増えたことで、より身近なものになりつつありますね。
実際に、プロジェクトを立ち上げる人の数も増えている気がします。なんともステキやないか!
でも、応援する方からすると、応援したい気持ちはあっても、会ったことのない人を支援する(=お金を出す)のって、意外とハードル高くないですか?
テゲツーのボス、Diceさんもブログで触れられていましたが、おこづかいにも当然限りがあるわけで、二の足を踏んでしまうのもうなずけます。
※参照:徒然日記「今、気になっているクラウドファンディングプロジェクト。」
そんな応援者側の心理をササッとつかんだのか、3/26(日)にFAAVOさんが、現在プロジェクトを進行中の挑戦者5人に直接会える機会を作ってくれました。
題して「Fun!Fan!FAAVO!〜ちょっとのぞけるまちの未来、みんなの夢を応援しよう〜」!
こんな機会なかなかないぞ!というわけで、今最も旬な5人に会いに行ってきました。
ちょうど「街市」で賑わっていた若草通り。
会場は今年1月末にオープンした「宮崎大学まちなかキャンパス」です。
5人は、ここでプレゼンを行いました。
最初に登場したのは神林光くん(もはや「へべすくん」と呼んだ方がしっくりくる)。
消滅の危機に晒されている日向特産の柑橘類・へべすを救うため、苗木のオーナーを募っています。
弱冠19歳ながら300万円の資金獲得に挑戦中の彼。
この原稿を書いている時点であと2日! 達成率95%!! もう少しだ!!!
【あと2日(3/29)で終了!!!】
『特産品の消滅危機を救え! 柑橘「へべす」苗木一口オーナー募集!』
「いろんな方から応援の言葉をいただいて本当にうれしいですし、皆さんが拡散してくれることで、さらに多くの方から励ましをいただいています。
まだ何も達成していませんし、ぼく自身も悩みながら進んでいますが、この挑戦が終わった後に何かが掴めると信じてやり抜きます!」(神林くん)
次は、ニンジンと日向夏を握りしめて登場の梶山剛さん。
昨年12月いっぱいで綾町の「綾手づくりほんものセンター」店長を辞め、今年から地域商社「梶山商店」として、綾町の農産物をたくさんの人に届けるビジネスをスタートした彼は、農家さんとお客さんが一緒に集まれる場を作ろうとチャレンジ中。
先日はフジテレビ「ホウドウキョク」にも出演し、綾町の野菜を全国にアピールしました。
【あと13日(4/9)で終了!!】
『農業を救う!農家さんの魅力を伝える場を作りたい!』
「ちょっと大きなこのニンジンや、表面がほんの少し青みがかっている日向夏が、どれもB級品として市場に出せないんです。味はA級品と全く同じなのに。
ここにいる皆さんも、A級品とB級品を並べられたら、きっと見た目のいいA級品を買われるでしょう。
ぼくは、B級品のことや、その裏側で一生懸命作物を育てている農家さんのことを知ってもらい、B級品を手にとってもらえるようにしたいと思います。
そうすれば農家さんが潤い、おいしい作物を作り続けてもらえる。農家さんが、ぼくは大好きなんです!」(梶山さん)
次にユニフォーム姿で登場したのは、宮崎県初のJリーグチームを目指しているサッカーチーム「J.FC MIYAZAKI」の代表・大西健介さんと、戸波恵斗選手(芸人「ちきんなんばん」の戸波さんの弟なんですと!)。
昨シーズンは九州リーグを制し、着実に実力を上げてきているチームは、今シーズンから元日本代表でFC琉球などの監督も務めた与那城ジョージ氏を監督に招聘。チームの本気度がバチバチ伝わってきます。
【現在達成率42%!】
『宮崎にプロチームを! Jリーグクラブを!! 県民の悲願の達成にご支援ください』
「どの都道府県にも当たり前のようにJリーグチームが生まれている中で、宮崎にチームがないのは本当にさみしい。プロのゲームを見る機会すらほとんどありません。
チームができれば、有名な選手や監督も宮崎に試合をしにやってきて、子どもたちはプロのプレーを見てワクワクできます。
僕たちは地域リーグ、その次のJFLと、着実に階段を上がっていけるように頑張りますので、どうか活動のサポートをお願いします!」(大西さん)
4番目は、田中友太さん。
すでに巷のコーヒー通が通い詰めるスポットとして人気のカフェ「恋史郎コーヒー」を営んでいます。
田中さんは、コーヒーの消費額が全国で最下位(!)という宮崎で、本物のコーヒーの味を伝えるため、世界最高水準だというドイツ製のミル「EK43」を購入する資金を受付中。
プレゼンでは、コーヒーの中でも最高のグレードであるスペシャリティコーヒーのことを語ってくれたのですが、宮崎生まれ・カフェイン育ちを自称する私は大いに興味をそそられまくりました。の、飲んでみたい…。
【現在達成率76%!】
『日本一コーヒーを飲まない宮崎に、コーヒーカルチャー旋風を巻き起こす!!』
「実は、ぼくはコーヒーが好きではありませんでした(会場:驚!)。
単にカッコつけるために飲んでいただけです。
でも、先輩から本物のコーヒーを飲ませてもらって、コーヒーに対する概念がガラッと変わりました。
本質を知ってもらえれば、生産者もバイヤーもバリスタも、そして飲んでくれるお客様もみんな描いになれる。
ぼくは宮崎で本物のコーヒーを広めたいです!」(田中さん)
ラストは大塚可奈子さん。
東京からUターンした大塚さんは、ゆったりとした宮崎特有の時間感覚の素晴らしさを再発見。
地元の人も、外から訪れた人も、その心地よさを知ってもらうために、夜に屋外で映画を上映する「星空映画館」の開催を目指しています。
昨年9月にこどものくにで初開催し、今年5/5(金)・6(土)には新たに生駒高原での開催が決定!
継続していくための資金を募っています。ロマンチックやないか!
「広い空に昇る朝日、沈む夕日。それにおいしい食べ物。
私は宮崎に帰ってきて、宮崎が本当に素敵なところだということを痛感しました。
生駒高原で上映する予定の作品は、『はじまりのうた』(アメリカ/2013)と『最強のふたり』(フランス/2011)といって、とても素敵な作品です。
夜空をバックに、ゆったりとした時間の流れを感じながら、作品を楽しんでほしいと思います!」(大塚さん)
プレゼン終了後は、神林くんが用意したへべすドリンクや、梶山さん持参の綾町の野菜、田中さんのコーヒーが参加者にふるまわれました。
今回発表のあったのは、どれも本当に魅力的なプロジェクトばかり。
数千円から支援できるコースもありますので、飲み代1回分からでもぜひ支援をお願いします!