1品目は、「鹿肉の炙りカルパッチョ」。
周囲を炙ってたたきにした鹿肉をスライスして、野菜とともにカルパッチョ風に盛り付け。
レアに近い炙りは、鹿肉の旨味をストレートに味わえるので、1品目の選択としては最高だと思います。
2品目は、「鹿南蛮」。
写真では野菜に埋もれてますが、衣を付けて揚げた鹿肉を甘酢にくぐらせて南蛮漬けにし、スライスオニオンやニンジン、貝割れダイコンなどの野菜をたっぷり載せてあります。
さっぱりと和風サラダ感覚で食べられます。
3品目は、「鹿肉のロースト」。
脂質が100g当たり1.5gととても少なくて淡白な鹿肉に、濃厚なデミグラスソースがコクを与えています。
コース料理のメインとなるだけの実力を備えた一品ですね。
4品目は、「鹿肉のロール白菜、椀仕立て」。
濃厚なソースの後、ちょっと口の中を洗い流したいということで吸い物の椀が出てきましたが、椀種は、鹿の挽肉を白菜で巻いたロール白菜。
脂質の少ない鹿肉なので、こうした和風の吸い物にもよく合います。
5品目は、「鹿肉のコンフィ・サラダ仕立て」。
コンフィは、低温の油の中でゆっくりと食材に火を通す、フランス料理の技法のひとつ。
旨味を閉じ込めつつ、低温で火の入った鹿肉は、ローストとはまた違った柔らかな食感があります。
6品目は、「鹿フライあられ衣」。
小さなあられをまとって揚げられた鹿肉のフライ。
カリッとしたあられの食感が面白く、塩気のあるあられの味で、何もつけなくてもそのまま食べられます。
当初の予定には無かったのですが、那須社長のご配慮で、別室に炭火の入った七輪が用意され、参加者が自由に鹿肉を焼いて食べられるようになっていました。
調味料も、塩、醤油、生姜醤油の3種が用意されて、それぞれの違いを比較することもできるようになっていました。
個人的には、さっと炙った程度にして、シンプルに塩で味わうのが一番の好みでした。
最後の締めでデザートが2品、「西米良産そば粉のそばがき、ゆずソース」(写真左)と「西米良産柚子の水ようかん」(写真右)。
柚子の里でもある西米良の特徴を活かしたデザート2種、どちらも甘さ控えめで、さっぱりといただくことができました。
以上、全部で9品。
デザートの2品を除くと鹿尽くしの7品、しっかりと堪能させていただきました。
脂質の少ないヘルシーな肉だからこそ、7品もの料理を味わっても、胃もたれすることもなく、最後まで味わうことができるのだと思います。
また、新鮮で臭みの無い鹿肉だからこそ味わえるこうした料理、ここに至るまでの関係者の皆さんの苦労を知ると、味わいもまた一層深まるというものです。
「故郷料理 カリコボーズの里」の那須社長、海老原料理長を始めスタッフの皆様、西米良村役場の黒木さん、小牟田さん、大変お世話になりました。
「故郷料理 カリコボーズの里」では、通常メニューとしてシカやイノシシを使った料理を出されていますので、皆さんも是非、味わってみてください。
【カリコボーズの里】
宮崎市橘通西3丁目2−13 ダイヤモンドビル B1F ⇨ マップ
TEL:0985-31-6097
営業時間:17:00~23:00 L.O.22:30
店休日:毎週月曜日
Webサイト:http://www.karikobozu-sato.com/
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