通勤は、徒歩20分弱のDiceです。階段は、2段ずつ上るのがノルマです。
Facebookで繋がっている知り合いが転職して、9月1日に宮崎市内に靴屋をオープンしたという情報をキャッチしたので、出かけてきました。
場所は、宮崎駅前のあみーろーどと若草通りの間にある広島通に建つ「サンモール広島」の1階。
店は1階なんですが、ちょっと奥まっていて手前に階段もあるので、道路からちょっとわかりづらいのが弱点。
しかし、大きなガラス張りの窓とドアの奥に、ライティングされた靴が並べられているのが見えます。
店の名は、「えこる宮崎店」。
ロゴのeの字が、靴の足跡形にデザインされています。
扉を開けると、グラインダーが備えられたカウンターの奥で、優しい笑顔の山下店長が出迎えてくれました。
お会いするの5年ぶりくらいでしょうか。
こちらが、店長の山下和雄さん。
山下さんと最初にお会いしたのは、5年前くらいに東京・有明のビッグサイトで開催されたIT系の展示会でした。
その時の山下さんは、宮崎に立地する某IT企業のエンジニア兼営業を担当されていて、私は東京で宮崎の土地と雇用を売る営業の仕事をしていました。
その山下さん、今は「歩行改善士」の資格を取って、こうして靴屋さんに転身されたのですが、そこには、IT企業時代に、システムの営業で出会ったえこるの靴の存在があったのだそうです。
東京ビッグサイトなどの展示会に出展すると、ブースで終日立ちっぱなし、ついでに情報収集のために他社のブースを見て回ると、広大な会場なので、1日1万歩以上になることはざら。
ご多分に漏れず腰痛を抱えて悩んでいた時に出会ったのが、東京都のIT技術によるニュービジネス・ ベンチャー型異業種連携事業から誕生した「靴内環境歩行改善協同組合」という、経済産業省・厚生労働省の認可を得て設立された団体の手による「えこる」ブランドの靴だったのだそうです。
これが、えこるの靴のツボ、免震中敷き。
他の靴のインソールより厚めで、独立発泡ウレタンという、早稲田大学が特許を持つ、衝撃吸収力と高反発力を備えた新素材で作られています。
えこるでは、歩行改善士が足の状態と骨盤等の歪みをチェックして、その人に合わせてこの中敷きにアタッチメントを付けたり、削ったりして調整をして行くのだそうです。
その免震中敷きを受け止める靴の一例がこれ。
細かくパンチングが開けられ、靴内の蒸れを抑えるとともに軽量化にも配慮され、なかなか格好良いフォルムです。
山下さんも、このタイプの紺色の靴を履いていらっしゃいましたが、夏の間履き続けても蒸れもなく、少々の雨でも浸みることなく大丈夫とのことでした。
えこるの靴は革靴が基本なのですが、使われる牛皮は、国産黒毛和牛のものを植物性タンニンでなめし、植物性の染料で染め上げたものなのだそうです。
それを国内の靴工場で日本人の平均的な足型に合わせた幅広のJIS規格に沿って加工し、上部と靴底は、後から修理しやすいように、糸で縫われています。
この写真のレッドブラウンの靴は、桜の木で染められたものだということでした。
他にも、こんなサンダルや、
室内履きなども用意されています。
山下さんは、
「高齢化社会を迎えた現在、財政負担の原因となっている健康保険支出や介護保険支出を抑制するためには、高齢者が健康で元気に自分の足で歩き回れることが必要であり、そのために、歩くための骨格を補正し、転倒予防の効果のあるえこるの靴が、少しでも役に立てれば。」
とおっしゃっていました。
まだデザインが限られ、1足3万円前後と決して安価ではありませんが、エコに配慮した材料を使って国内で丁寧に作られ、足に合うまで歩行改善士が何度でも無料で調整してくれる上に、ソールが磨り減ったりすれば修理も可能で、長い間使い続けられるという価値を考えれば、決して高いものではないような気がします。
女性に多い外反母趾など、様々な足のトラブルに合わせた調整をしていただけるということなので、靴にお困りの方は、一度相談されると良いかもしれません。
私も、今度靴を買うときはお世話になろうかな。
【えこる宮崎店】
住所:宮崎市広島1丁目16-9 サンモール広島1F → マップ
電話:090-9606-8439
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休