どこに住むか考えた時、勤務地や学校に近いことや、周辺に病院があるか、商業施設があるかといった周辺の環境を重視します。老後の生活を考えた時、年齢を重ねれば重ねるほど体が弱り、病院へ行く機会も増えると予想されます。自然に恵まれた宮崎県。病院などの施設は充分にあるのでしょうか。
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宮崎の医師数は、全国平均10万人当たり237.8人と全国平均を上回っていますが、宮崎東諸県医療圏に約半数の医師が集中しているため、医師の数が不足している地域もあります。また、20代から30代の医師の数が少なく、医師の高齢化が心配されています。
そこで、宮崎県地域医療機構は、県内で従事する医師を対象に国内外の学会等の参加や資格取得を支援し、女性医師が働きやすい環境になるような取り組みを進めています。また、宮崎県で働きたい医師の支援も行っています。
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厚生労働省の医療施設調査(平成24年度)によれば、宮崎県は人口10万人あたりの病院数は、全国6位。問題はありますが、病院の数は人口に対して豊富にあることがわかります。また、宮崎県では総合医療機能情報システム「みやざき医療ナビ」を開設。引っ越してきたばかりでどこに病院があるかわからない、けがをして病院を探したい場合のときなどに役立ちます。
みやざき医療ナビは、受診できる医療機関を診療科目や地域で検索、疾患や治療内容で探すこともでき、その時の状況や希望にあわせて病院を選べます。今月の当番医も一覧表示されているので、休日や夜間に病院に行かなければならなくなった時も役立ちます。
また、子どもが夜間、急に具合が悪くなり、病院へいくかどうか判断に迷った場合に相談できる窓口もあり、「みやざき医療ナビ」に連絡先が掲載されています。
神話の時代から「日向」と称される宮崎県。宮崎県は、医療だけでなく、様々な問題の解決に向けて取り組んでいます。日本のひなたのような存在をめざす宮崎の今後の姿に期待したいです。