高千穂神話に触れることができる「神話史跡めぐり」は、くしふる神社周辺に点在する史跡をめぐるコースです。高千穂峡などの観光地とは違い、ひっそりとしている神話史跡めぐり。森のなかを散策し、木の香りや枝葉のざわめきを肌で感じる、究極の癒しがここにあります。
2014年12月01日~2015年09月30日までの間、ガイドと一緒に歩く現地体験ツアー「神々を訪ね歩く神話巡り」があります。料金は大人1500円。小中学生1000円で、くしふる神社・高天原遙拝所・四皇子峰・荒立神社・天の真名井を巡ります。
古事記には、「日向の高千穂のくしふる峰に天降りまし・・・。」と記されているくしふる峰の中腹にある神社です。ニニギノミコト降臨の地として伝えられています。
住所:高千穂町三田井713
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■高千穂碑
天孫降臨を伝える「日向国風土記逸文」と大伴家持が残した万葉集の長歌「久方の天の門ひらき高千穂の~」が刻まれています。
ニニギノミコトが降り立った時、同行した神々が、この場所から高天原を遙拝したと伝えられています。「高天原」は、地上界が造られる前に存在したといわれる天上界。古事記の冒頭ではこの「高天原」より神々が誕生します。ふと見上げると、そこに神様の世界が広がっているような、そんな気がします。
神武天皇と御兄弟神誕生の地とつたえられ、御陵塚が祀られています。4兄弟のなかでは、ミケイリノミコトだけが高千穂にかえり、鬼八伝説が残されています。神武天皇は、4兄弟の末子で生まれながらにして賢く、性格もしっかりしていました。潮の神の助言により、自ら軍を率いて、国を治めるため東に向かったとされています。
ニニギノミコトが降臨される際、案内役となったサルタヒコノミコトとアメノウズメノミコトが結婚し住んだ場所。縁結びにご利益がある神社として知られています。
住所:高千穂町大字三田井667
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ニニギノミコトが地上に降りた時、高千穂に水がありませんでした。そこで、ニニギノミコトは、アメノムラクモノミコトに高天原の水の種をもってこさせました。この水の種が「天の真名井」であると伝えられています。高千穂地方では、この水を飲むと病気が軽くなり、悪い行いをした人がこの水を汲むと、水がでなくなるという言い伝えが残されています。
住所:高千穂町三田井472
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古事記に記されている、神話の史跡めぐり。鳥のさえずりや樹木や森の空気を浴び、木々の間からさし込むあたたかな光につつまれる。自然のなかでゆっくりと流れる時間。この場所のどこかで、神様がそっと見守っているような気がします。