先日「みやざき感動市場」にお邪魔した時、2階の会議室では、ひっそりと、しかし熱のあるイベントが開催されていたのでした。
イベントの名は、「はじめてのぬか漬♡倶楽部 課外授業」。
たいした告知もしていないのに、下は0歳から上は60代?まで老若男女15人ほどの人が集まってきてました。
ぬか漬は植物性乳酸菌を利用した発酵食品で、繊維質+乳酸菌で腸内環境を整え、身体のためにもいいということで、今、密かに注目を集めているようです。
講師は、この優しげな笑顔の人。
新富町にあるキムラ漬物宮崎工業株式会社の社長である木村昭彦さん。
キムラ漬物は、愛知県の渥美半島で「米ぬか発酵製法」により今も伝統的な渥美たくあんを作り続けている会社なのですが、質の良い大根を求めて1972(昭和47)年に日向国・新富にやってきたという、言わばたくあんのスペシャリストとも言える会社なのですね。
今や、宮崎の漬け物業界をリードする会社のひとつ。
木村社長も愛知県の出身ですが、今やすっかり宮崎人。
しっかりと地域に根付いたものづくりををされています。
まずは、講師の木村さんが自分で漬けたぬか漬と、キムラ漬物宮崎工業株式会社の製品の試食からスタート。
この日のために漬けていただいたぬか漬は、キュウリ、ナス、ダイコン、ニンジン、ゴーヤ、パプリカなど、いずれもさすがのできあがり。
美味しい!。白いご飯が欲しくなるね。
よーし、この味を目指すのね。頑張ろう。
参加者からの質問に答えながら、木村さんがちゃちゃっと実演。
「ナスは、こうして塩してから手に少し紫の汁がつくくらいまでしっかり揉んでやると漬かりが早いんですよ。」
なんてね。
なるほど。φ(..)メモメモメモ
「ゴーヤは、こうして2つに割って、中の綿をスプーンで取ってから、ぬか床に埋めます。」
ふむふむ。ゴーヤって苦いので大丈夫かなと思ったけど、さっき試食したら美味しかったな。
これもいいかも。φ(..)メモメモメモ
参加者の皆さんも、熱心にメモを取っておられます。
ぬか漬って、毎日かき混ぜなきゃならなくて面倒ってイメージがあるけど、そこんとこはどうなんでしょう?。
「ぬか床を冷蔵庫に入れて管理すれば、そんなに神経質にならなくても大丈夫です。」とのこと。
ぬか床を密閉容器に入れて、冷蔵庫に入れれば、毎日かき混ぜる必要はないらしいです。
もちろん、かき混ぜるに越したことはないんですけどね。
ぬか漬歴1年の私の経験でも、旅行に行く時とか、しっかり密閉して冷蔵庫に入れておけば、一週間くらいなら大丈夫みたい。
日数たつと、ちょっと表面が白っぽくなるけど、それは乳酸菌の作用でできる産膜酵母らしいので、しっかり混ぜちゃえば大丈夫。
「先生、酸っぱくなってしまったら、どうしたらいいでしょう?。」
「その時は、ぬか床と塩足してやったり、卵の殻を細かく砕いていれるといいですよ。」
ほほー、φ(..)メモメモメモ
「キュウリとか水分の多い野菜を漬けると、ぬか床が緩くなって漬かりが悪くなるので、そういう時はぬか床を足してください。」
そうそう、密閉容器の蓋に水分がついたり、ぬか床の窪みに水分が貯まったりするので、こまめに
キッチンペーパーで水分を取り除いてやれば、そんなに頻繁にぬか床足す必要もありません。
「とにかく、ぬか漬は思ったより簡単なんで、気軽に楽しんで欲しい。」
「野菜だけではなくて、肉や魚を漬けて楽しむ人もいるんですよ。」
とキムラ先生。
肝心のぬか床は、米ぬか買ってきて最初から作るのはちょっと面倒ですが、キムラ漬物宮崎工業株式会社さんが、有機栽培の稲から作られた米ぬか、塩、唐辛子、昆布などをブレンドして作った「はじめての熟成ぬか床」を販売されてます。
これと冷蔵庫に入るサイズの密閉容器さえあれば、すぐにでも自家製ぬか漬始められます。
料理で余ったキャベツの芯やブロッコリの芯、ニンジンやキュウリの切れ端など、ちょっと塩で揉んでぬか床に埋めておくだけで、翌朝には食卓に美味しい一品が加わります。
宮崎の美味しい野菜を使って気軽に楽しめるぬか漬、あなたも始めて見ませんか!?。