エバンジェリストが巡る冷や汁 宮崎編1-おもてなし 夢かぐら/宮崎市


夢かぐら入口

皆様こんにちは。冷や汁エバンジェリストDiceです。
これまで首都圏で食べられる冷や汁を紹介してきましたが、宮崎に行った時に本場の冷や汁をどこで食べればいいのかと聞かれることも多いので、今さら感はありますが、宮崎出張の際に冷や汁が食べられる店を訪問してレポートすることにしました。
実は宮崎には冷や汁専門店は存在せず、ランチタイムに冷や汁が食べられる店は意外と少ないのです。

そこでまず1軒目にご紹介するのは、宮崎空港ビル3階にある「おもてなし 夢かぐら」です。
空港ビルにある飲食店は、宮崎到着後や出発前に利用することが多いですし、空港ビル内で飲食や買い物すれば空港駐車場に2時間無料で停められるので、旅行者だけではなく市民・県民も気軽に利用できます。

目次

冷汁定食

冷汁定食

久しぶりに伺ったら、メニューがかなり整理されていて、冷や汁が食べられるメニューは「冷汁定食」(1,320円)と「妻地鶏と冷汁御前」(2,500円)か、単品(ごはん、漬物付き920円)になっていました。

今回は、迷わず「冷汁定食」をオーダーしましたが、上の写真のように、冷や汁とごはんのほか、めざし3尾、チキン南蛮、小鉢、漬物、デザート(コーヒーゼリー)という、なかなか充実した内容でした。

鯛出汁の正当派の冷や汁

冷や汁

すり鉢に入れられた冷や汁は、きゅうり、大葉、みょうが、木綿豆腐、胡麻と、スタンダードな具材が見て取れます。
それぞれの具材の量のバランスが良いなというのが第一印象でした。
汁の色も、麦味噌を溶いたオーソドックスな感じの色合いです。

ごはんは白米

ごはん

すこし大ぶりな茶碗に盛られた、白米だけのごはん。
ごはんが少なく見えるかもしれませんが、実はこれがよく計算されている量であることが、実際に冷や汁をかけてみるとわかります。

ごはんにかけて、いただきます!

全量をごはんにかけて

汁の全量をごはんにかけるとこんな感じになります。
多からず少なからず、ちょうど良い量であることがおわかりいただけるでしょうか?

木綿豆腐をほぐした感じも良いですし、きゅうりの厚さが不揃いなのも嬉しいですね。
スライサーを使わず手切りして厚さが不揃いになることで微妙に食感が変わり、その揺らぎが単調にならずに気持ち良く食べ進められるアクセントになるのではないかと思うのです。本当に微妙なことですが、神は細部に宿るので。

一口いただいてみると、鯛のほぐし身を使った上品な出汁が麦味噌の甘さを引き出して、ちょうど良い塩梅の味わい。
きゅうりのシャキシャキ、木綿豆腐のほろりと崩れる食感、鼻腔に抜ける大葉やミョウガ、胡麻の香り、具材それぞれの持つ特徴がハーモナイズされて、思わず「うまい」と声が出る冷や汁でした。

その後は、めざしやチキン南蛮、小鉢のなすの煮浸しなどを間に挟みながら一気呵成に食べ進め、ほ
ろ苦いコーヒーゼリーで締めました。

宮崎空港ビルの飲食店でいただく料理は、国内の空港のそれと比較していずれもレベルが高いと思うのですが、この冷や汁もクオリティが高く、皆さんに是非一度味わっていただきたい一品です。

【おもてなし 夢かぐら】
住所:宮崎市大字赤江 宮崎空港ビル3階 → マップ
電話番号:0985-51-5111
営業時間:7:00〜20:30(L.O. 20:10)(※7:00~10:00 朝食メニュー)

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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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